遊ぶ子どもの「食べる力」が育つ おうちでできる心がけ

食べるって難しい!離乳食期は教習期間 -子どもの「食べる力」が育つ心がけ#2

2021.05.21

離乳食が始まった赤ちゃんにとって「食べる」は新しいチャレンジ。じっくり練習できるように進めましょう。連載第2回目。

食べるって難しい!離乳食期は教習期間 -子どもの「食べる力」が育つ心がけ#2

生まれてから約半年。
驚くほどに大きくなった赤ちゃん。眠っている時間が多かった生活から起きている時間が増え、自分で身体を動かすようにもなって、おっぱい・ミルクだけではエネルギーが足りなくなりそう。そろそろ離乳食の時期です。

今まで液体だけ飲み込んでいればよかった赤ちゃんにしてみたら、食べ物を食べるって新しいことへのチャレンジです。練習を積まないとできるようになりません。そのことをちゃんと頭に置いて、成長していくお手伝いをしたいものです。

今回は、離乳食期(6か月~1歳半位)の子を持つお母さんに心がけてほしいことを2つお伝えします。

離乳食期のママへ その1:子どもに「素材の味・本物の味」を知らせましょう

当然のことですが、子どもだって大人だって、新鮮でおいしいものの方が食が進みます。
食材や調味料は新鮮かつ安心できるものを使いましょう。
私の運営する『親と子の自由空間ほっと』の講座では、ごはん嫌い…といっていた赤ちゃんに昆布水で炊いたおかゆを出したら、ぱくぱく食べたなんてこともありました。赤ちゃんって結構グルメなのかも…。
化学調味料の匂いが嫌、なんてこともあるようです。
離乳食を食べる子どもにとってはどの食材も初めての味です。時には市販のものに頼るのも有りですが、その際には原材料を確認してみましょう。知らないカタカナの物質がたくさん並んでいたりしませんか?
また、必ず大人が試食してからあげるようにしてください。

離乳食期のママへ その2:食べるって難しい!赤ちゃんは“食べる”の教習中と心得ましょう

今まで“飲む”だけだった赤ちゃんにとって、“食べる”という行為は難しい事。
まず、口を閉じなくてはいけません。
「食べるのが嫌みたいですぐ出しちゃうんです。」という赤ちゃんは、ただ単に食べ物が入ったら口を閉じる、というのができないだけかも。
どうやって教えたらいいと思いますか?
答えは、お母さんも一緒にごはんを食べて「食べる」様子を見せること。
お母さんがお口を閉じてしっかり噛んで味わって飲み込む様子を、ちょっと意識的に見せてあげれば良いのです。

舌の動きも変わっていきます。
授乳の時は吸いながら舌を前から後ろに動かせばいいだけでしたが、食べる時には上下の歯(生える前は歯肉)を使って食べ物をすりつぶしつつ、舌を上下右左にも動かして食べ物を喉のほうに送らなくてはいけません。
これまた練習が必要です。すぐに上手にはなりません。

大人と違うものを作らなくてはいけない離乳食はちょっと面倒ですが、離乳食期にきちんと舌や顎、口をしっかり使って食べることは、歯のかみ合わせや発音等にもつながっています。
その時赤ちゃんができるお口の動きに合わせて、ある程度の期間をかけてゆっくり進めていきましょう。

* * * * * *

次回は、離乳食期の6か月~1歳半位の子を持つお母さんに心がけてほしい「環境づくり」についてお伝えします。

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石川 くに子
執筆者『親と子の自由空間ほっと』を運営。おもちゃコンサルタントマスター。
石川 くに子
おもちゃコンサルタントマスター。東京都昭島市で『親と子の自由空間ほっと』を運営し、親子のためのさまざまな講座やイベントを開催。「子どもたちの健やかな成長に少しでも力になることができますように。子どもを育てるママたちの楽しく充実した毎日を重ねていく力になれますように。そんな思いで運営しています。」

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