遊ぶ【連載】高齢者施設におもちゃと遊びをお届け!アクティビティ ディレクター活動記

お年寄り×学生の交流にもおすすめ!思い出と会話が広がるカードゲーム

2020.01.10

お年寄りと学生、異世代が一緒に楽しめる遊びとしておすすめなのはカードゲーム!高齢者におもちゃ・遊びを届ける活動記、第5回。

お年寄り×学生の交流にもおすすめ!思い出と会話が広がるカードゲーム

私が訪問する高齢者施設では、定期的に学生の実習を受け入れています。
中学生から大学生まで。しかも福祉が専門ではなく、お年寄りと遊んだ経験が少ない学生の方が多いです。
お年寄りと学生のコミュニケーションを取るのにはどうしたらいいか?と悩んでいる施設も多いかと思います。

そんな時、私はまず施設にあるレクリエーショングッズの中からカードゲームで遊ぶことをお勧めしています。
今回はおすすめの3つのゲームをご紹介します!

1:トランプ

ババぬきや神経衰弱など、ルールが簡単でスタンダードな遊び方がいいでしょう。
たとえルールを忘れてしまったお年寄りがいても、これなら学生も教えてあげられますし、一緒にペアを組んで遊ぶこともできます。
昔、子どもや孫と一緒に遊んだ記憶も蘇って一喜一憂。
何度も同じことを聞く、聞いたことをすぐ忘れてしまう。
お年寄りならではのペースで進むことで、寄り添い方や分かりやすい声のかけ方を経験してもらえるでしょう。
カードはお年寄り向けに見やすい大きいサイズのものもあります。
テーブルを囲んでできる4~5名くらいで遊ぶのがいいでしょう。

2:「犬棒かるた」(奥野かるた店)

男子大学生が実習に訪れた時のことです。
「じゃあ、学生さんも交えて犬棒カルタでもやりましょうか?」とお年寄りに声をかけました。
するとその学生はきょとんとした顔で「犬棒カルタって何ですか?」と。
お年寄りはちょっとびっくりしながら「『犬も歩けば棒に当たる』って言葉知ってるかい?」と学生に聞きます。
「これがジェネレーションギャップって言うんだね~」とみんなで笑いました。

“いろはかるた”でことわざやその意味を覚える。
多世代が一つ屋根の下に暮らしていた時代は、こうして遊びながら大切にしたい言葉や教訓などを伝承していったのでしょう。
孫のような大学生に言葉の意味を一生懸命教えるお年寄り。
それを素直に聞く学生とのやり取りは、とても微笑ましいものでした。
「ことわざってのは案外、古臭いね~」とお年寄りの方から言われるなんて!
時代の変化はこんな一言にも感じます。

3:「ワードスナイパー キッズ」(リゴレ)

最近発売されたばかりのカードゲームもさっそく体験していただきました。
いつもは数名で遊ぶのですが、この時はデイサービスのご利用者さん約20名全員参加!
ひらがなとお題のカードをそれぞれ違う人が引いて読み上げてもらいました。

高齢になると2つの内容を同時に考えることが難しくなると言われます。
言葉が出てくるだろうか?飽きてしまわないかな?というこちらの心配をよそに、お年寄り達はとても生き生きと楽しそうに言葉探しに頭をひねります。

「た」がつく「長いもの」で“たばこの煙”
「は」がつく「乗り物」で“ハイヤー”など、実にお年寄りらしい言葉が飛び出します。
「す」がつく「食べ物」で“ずいき”が出ました。
「ずいきって芋がらともいうよね?」「酢水につけると赤くなるんだよね」など話題が広がります。

すぐに言葉がみつからなくても、じっくり回想して考える。
思いついた言葉をとにかく口にする。ひとつの言葉からみんなでワイワイ。
その時間も楽しく、しかも脳の活性化にも繋がります。
『ワードスナイパー キッズ』は子供向けに作られましたが、お年寄りにも最適なカードゲームだと思いました。

「ワードスナイパー」に関して詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧くださいね。

今も昔もカードゲームはコミュニケーションツールとして大活躍です。
お年寄りにとっては、若い世代との交流や、思い出や言葉が広がる良いきっかけになりますよ!

≪次回の公開は2020年2月7日予定です≫

≪≪≪前回の記事はこちらから!

小平 有紀
執筆者アクティビティディレクター、アロマセラピスト、おもちゃコンサルタント
小平 有紀
フリーのアクティビティ ディレクター。介護職員時代にアロマセラピーと出会い、アロマセラピスト資格を取得。また高齢者現場にもおもちゃと遊びアクティビティを広げたいとの思いからおもちゃコンサルタントを取得。現在は介護施設や地域の介護予防教室で、五感に響く「アロマ」と「おもちゃ」を活用したケアやストレッチの指導を行っています。

【連載】高齢者施設におもちゃと遊びをお届け!アクティビティ ディレクター活動記

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