育む【連載】親子で楽しむあそびのタネ!おもちゃのタネ!

花びら一枚がちゃんとおもちゃ!楽しい春のお花あそび

2019.03.15

花盛りの季節。花びら一枚だって遊び道具になるんです!春らしい3つのあそびをご紹介する連載第7回目。

花びら一枚がちゃんとおもちゃ!楽しい春のお花あそび

春に楽しみたい花摘みあそび。でも、例えば花かんむりを編んだりするのは小さい子にはちょっと難しいですし、花かんむりを作れるほどたくさんのお花を摘めない環境もありますね。

今回は小さい子でもできる、そしてお花がたくさん無くても楽しめる春のお花あそびを三つ紹介します。

「ピーピー!桜の花びら笛」

桜の花びらが一枚あれば音を出して遊べます。花びらの両はじをつまんで唇にそっと当てて息を吹くとピーピー音がでます。破ってしまわないよう力を加減して吹きましょう。慣れると音階をつけることもできます。口に当てる力加減など、色々工夫して音が出た時の嬉しさは格別です。がんばって練習してみてくださいね。
花びらは植え込みの上などに散って落ちてきたものを使えば木からお花をむしらずにすみますね。

「空中に浮かぶ花びら!蜘蛛の巣デコレーション」

蜘蛛の巣に花びらをひっかけてあそびます。離れたところから見れば、まるで空中に浮かぶ花びらのようで素敵です。花びらだけでなく小さい葉っぱをつけても楽しいですよ。小さな花や小さな花びらはそのままかけられますが、重い大きな花びらは裂いて小さくすれば落ちずにひっかけられます。とても楽しい遊びですが蜘蛛に迷惑かけてはいけないのでよく観察して主のいない古い巣を使って遊んでくださいね。

「ピーンと弾こう!タンポポの花床飛ばし」

タンポポの綿毛をフーッと吹き飛ばすのはみんなが知ってる春の野遊びですね。ふわふわと風に乗っていく綿毛を見るのは楽しいもの。そうしてフーフー吹き飛ばしていると最後に丸いヘタのようなものが残りますね。これを「花床」といいます。茎を握って花床に親指をかけて、思い切り指先で弾くとピーンと遠くに飛ばせます。どのくらい遠くに飛ばせるか競争したり、キャッチしたりして遊んでも楽しいですよ。 この遊びは私が大人になってから近所の男の子に「くびちょんぱ!」と言って教えてもらったもの。「男の子って女の子が思いもつかない乱暴な遊びが好きなのね」と思いましたが、花床なら飛ばしてもタンポポにも迷惑かけないし、もし当たっても痛くないので、遊びのアイデアとしてありがたく頂戴しました。みなさんも近所のお子さんに草花遊びの新ネタ、聞いてみてくださいね。昔の子どもは知らない遊びを教えてくれるかもしれませんよ!

野の花を使う遊び。気にいったものがあればお友達にもぜひ教えてあげてくださいね!

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山口 裕美子
執筆者おもちゃ・あそび・造形講師、おもちゃコンサルタントマスター
山口 裕美子
おもちゃ・あそび・造形活動を切り口に手作りおもちゃや親子あそびの講師を務める。テレビや雑誌などのあそびの指導・監修も多数。NHK・Eテレ『いないいないばぁ!』では2007~2011年に親子あそびを監修。

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