
皆さん、こんにちは。おもちゃコンサルタントの笠嶋博子です。
普段は保育園に勤務する保育士です。地域で月に一回「おもちゃの広場」を開催しています。
ほかにも、東京おもちゃ美術館でおもちゃ学芸員のボランティアをするなど、様々な形で『おもちゃと遊び』に関わっています。
この連載を通して、コマの魅力や「楽しむポイント」「遊び方」をお伝えしていきます。
これまで、色々なコマを使った遊び方を紹介してきましが、今回は身近なモノに目を向けた実験編です。
おもちゃコンサルタントの勉強の中で遊びには正解が無い事や遊び方も一つではなく沢山あり、沢山の遊び方を探し出す面白さを学びました。
現在私は保育士をしていますが、学生時代に「物に頼りすぎずに工夫して遊ぶ力も保育士には必要」な事を学びました。
これらを踏まえて、自分たちの身の回りでコマというおもちゃのように回るものがあるのかどうか探して遊んでみる事にしました。
色々探してみよう!試してみよう!の実験編です。
戸外で探してみよう
普段なんとなく通り過ぎている通勤や通学の道、近所の公園で花や葉っぱなどの自然物を手に取り、コマのようにくるくる回るのかを実験してみました。
草や花は道に落ちているものを使っています。
今回は小学生の次男にも協力してもらい普段の通学路(通勤路)沿いを歩き、探してみました。
①椿の外皮
▲椿の実は9月頃に実がなります。暑い外皮が熟れて自然に落下します。
今回、石や枝、葉っぱなどで実験した中で一番コマのように回ったのが椿の外皮です。
•つまみやすい突起の部分が中心にある。
•素材が固く木のコマを回す感覚に近い。
•花のように開いた三辺の大きさのバランスが良い。
このような理由でコマのように回りやすかったのです。 ただ、自然物なので形や歪みもあり回しにくさも個体によっては出てきます。
②つつじの花
椿の外皮の要領で沢山落ちていたつつじの花を拾い、花をひっくり返してつまんでくるくると回してみました。
コマのように回るというよりは空中でくるくる回る感じでした。
「なんか、思っていたのと違うね」といいながらもくるくる回していきました。
▲ツツジの花をよく見る花びらのと大きさや花の開き具合も違うことに気が付きました
少しだけ花を押し広げると回りやすいのですが、それでもコマのようにとはいかないかもと思った時、我が子が「はっ」とした表情で近く落ちていた細い棒につつじの花を差し込み息をフーフー吹きかけて回そうとしたのです。
コマで吹きコマと言ってコマの上から息を吹きかけるとくるくる回るコマがあるのですが、それの応用バージョンのようになるのでは?と実験してみました。
そうしたら中々回らないのです。
•花自体がとても柔らかく息を吹きかける事でへこみやすく、回りにくい。
•強く息を吹きかけると棒部分も折れてしまう。(太い棒だと花が入らない。)
ということが分かり、優しく息を吹きかけて見るのですが、その角度が難しく、くるくる回らないのです。
③どんぐり
今回のどんぐりは粒がとても小さなものを回しています。
•親指と人差し指でしっかりとどんぐり本体を持つ。
•少し力を入れてひねって回す。
のがポイントです。要領は指で回すコマと一緒です。
④石、枝、葉っぱ
今回の実験編の戸外バージョンは実は大苦戦でした。
何時間も外で石や葉っぱや花を回してコマのようにくるくると回らなかったのです。
•石は形が歪でバランスよく回す事が難しいものが殆どだった。
•葉っぱも素材が柔らかく中心となるつまむ部分がない。
•枝も中心となるつまむ部分がなく、軸もないものが多い。
コマのような軸の部分やつまむ突起部分が無い事でくるくる回すのは中々難しいという事が分かりました。
実験からの気づき:思っていたのと違うって楽しい!
今回、自然物でコマのようにくるくる回るものは沢山あるだろうという軽い気持ちでスタートしました。が、苦戦しました。
もしかしたら石などはもっと探せばそれなりに回る形もあるのかもしれませんが、そう簡単ではありませんでした。
しかし今回はコマのように回してみようという目的があったので普段なら見落としてしまいそうな石や葉っぱ等を良く観察し試してみる事が出来ました。
遊びの根本の所は、きっとこういう「〇〇してみたい」と思い様々に試してみる事なのだろうと思います。
又、中々コマのように回らないしできない事でネガティブにならず楽しかったです。
思っていたのと違うし「なんで?」と、その必死になり頑張る姿がにお互いに面白くてずっと笑いが止まりませんでした。
なんでも面白がる、「やってみよう!」の気持ちが強いからこそ起こった現象なのかもしれません。
今回、実験をする中で我が子が「思っていたのと違ったけど楽しかったね」と言っていました。
コマを含めた遊びの本質はこういう所にあります。
説明書やルール通りに遊ぶことを否定はしないのですが、工夫したり考えたりする事で遊びはより深くなり楽しみが増していくのです。
出来た、出来なかった、だけで終わりにしない事も大切で、結果だけでなくそこまでたどり着くプロセスも楽しめると「コマ遊びがもっと楽しくなる」のです。
まとめ コマのように回せる物を探すポイントとは?
今回はあえて自分の生活圏から近い通学路、通勤路で試してみました。
緑豊かな大きな公園に行かなくても、身近な場所でも出来た「コマのように回せるものがあるのかの実験」を皆さんも是非、ご自身の身の回りで探して遊ぶ事を楽しんでみてくださいね!
回せる物を見つけるポイント
•モノの形のバランスが良い
•柔らかいものより固い物の方が回しやすい
•中心あたりに、つまめるような部分があるとより回しやすい
•軸のような突起があると回しやすい
とっても大切なポイント
•上手くいかなかったり、失敗しても楽しめる気持ち
•「やってみよう」の気持ち
•好奇心&チャレンジ力
このとっても大切なポイントを元に私が家の中で行った実験動画ご覧ください。
これは自宅にあった化粧品のキャップ部分をコマのように回せるかどうかやってみた結果です。
キャップに指を添えて手前に押し込むようにキャップを押し出しすとくるくると回ります。
「やってみよう」の好奇心があればいつでもどこでも何かを使い遊ぶことが出来ます!

- 執筆者保育士、おもちゃコンサルタント、筒けんアンバサダー
笠嶋 博子 - 毎月一回地域で「おもちゃの広場」を子ども食堂さんとコラボ開催中!おもちゃライブラリーというおもちゃの貸し出しもしています。 月数回は東京おもちゃ美術館のおもちゃ学芸員をしたりと「おもちゃ」×「遊び」がライフワークです!!
コマ遊びがもっと楽しくなるアイデア集
遊ぶ育む2026.08.07
