
皆さん、こんにちは。おもちゃコンサルタントの笠嶋博子です。
普段は保育園に勤務する保育士です。地域で月に一回「おもちゃの広場」を開催しています。
ほかにも、東京おもちゃ美術館でおもちゃ学芸員のボランティアをするなど、様々な形で『おもちゃと遊び』に関わっています。
この連載を通して、コマの魅力や「楽しむポイント」「遊び方」をお伝えしていきます。
コマに紐を巻き付けて投げて回す「投げコマ」。
web上で検索するとどうやったら上手に回せるかのハウツーが沢山出てきます。
コマは習得に練習が必要なおもちゃ。
スキルトイとも呼ばれています。
ですが、私のように不器用だったり (コマの連載を書いている私ですが、実は最近まで投げコマでコマを回せず、壊滅的に下手くそでした)
紐を巻くのが難しい小さな子どもたちはこの投げコマを回せなくても楽しむことができるのでしょうか?
じ・つ・は・・・
投げコマを回せなくても楽しむ事ができるのです。
今回は「うちのこま」という製品を使った「やってみよう!」の実践編です。
投げコマ、難しくないですか?
私がおもちゃコンサルタントの資格を取得したのが2019年でした。
そこから「おもちゃの広場」活動をスタートし、東京おもちゃ美術館でおもちゃ学芸員活動(※)も始めました。
これだけおもちゃと遊びに関わる活動をしていると、
「けん玉のやり方を教えください」
「コマってどうやって回すんですか?」
この手の質問も沢山くるようになりました。
不器用な私は当時、けん玉もコマも全く出来ず、上手な人を見つけては代わりにお願いしたりして逃げていました(笑)
でも、コマを回してみたい気持ちはずっとあったので練習をするのですが、コマを前に投げているはずなのに、後ろに飛んでいったり、縦に回転したりと全く上手くなる気配が無いまま月日が過ぎました。
おもちゃ学芸員をしている時に海外からの入館者に投げコマを教えると、すぐにコツを掴み上手に回していました。
その人は私がコマを投げようとすると下手な私のコマが当たらないように身体をガードするポーズを取りました。
その場では笑っていた私も心の中では悔しい、悲しい、なんで?とモヤモヤした気持ちを抱えていました。
そんなある日、初心者でも回しやすいコマ!「うちのこま」という商品があるのを知り、そのコマが販売されているというイベントへ向かいました。
※おもちゃ学芸員:「東京おもちゃ美術館」では赤いエプロンをつけた遊びの案内人です。おもちゃと人を繋げる懸け橋のような存在でおもちゃの遊び方だけではなく、館内に来た皆さんが笑顔で過ごせるよう心くばりをしている人たちです。
投げコマ、回したい ~回すコツ、「うちのこま」との出会い~
「うちのこま」を作っている、たすくる工房さんに会った私はドキドキしながら「自分がコマを回すのがすごく下手なこと」を伝えました。
そして、「それでもおもちゃの広場の会場や、おもちゃ学芸員活動でコマを回せるようになりたいと思っている事」を説明しました。
すると、私のコマの投げ方を見てすぐに2つのアドバイスをくれました。
「腕を曲げない事」
「手首を動かさない事」
そのアドバイス通りにうちのこまを投げると、なんと回ったのです!
しかも一度だけではありません。
何回投げても回りました。
とっても嬉しかったのを今でも覚えています。
※投げ方は人の癖が出やすく、私の場合は手首が動いてしまうことでコマが縦になったりひっくり返って床で回っていたようです。
【コマが上手く回らないパターン】
①紐が上手く巻けていない(紐がほどける位、緩い巻きだった)
②コマを投げる時に腕が曲がって動いていた、手首が動いてコマが安定しないパターン
コマが上手な人にそういった点を見てもらい投げる練習をするのも一つの方法です。
そんなたすくる工房さんが作ってるのが、各段に回しやすい「うちのこま」です
通常出回っている投げコマの芯は主に鉄(金属)が多く、コマの練習は床を傷つけないコマ回し台やマットを使用します。
しかし「うちのこま」は3Dプリンタで作られていて軽く、室内や畳の上で回しても床が傷つきにくい作りです。
コマ回し台が無くても、外でも室内でもどこでもすぐ練習出来るのは大きな利点です。
そして、私のように不器用で多少斜めに投げてもまっ直ぐ立ち上がる設計がされているので「出来た」の達成感が味わえ、もっと練習して上手くなりたいに繋がるのです。
投げコマを回せない、と諦めかけていた人やこれから投げコマを回したい人にオススメの投げコマです。
グッド・トイ2025にて「多世代交流賞も受賞しています。
投げコマ、回せなくても楽しめる!?
投げコマは練習をしないと習得が出来ないので難しさは、あります。
しかし、私のように下手な人や投げコマを回せない小さな子どもでも楽しめる遊び方があるのでしょうか?
こちらの動画をご覧ください。
次の人のシートに乗せ、次々とリレーのように回していく「コマリレー」でこの遊び方をするには誰か一人だけ投げコマを回せれば大丈夫です。
用意するのは養生シート(ホームセンターなどに売っている)をA4サイズ位にカットします。
後はそのシートの上にコマを回してす。
この遊び方ならコマが回せなくても受け取ったコマを次の人へ落とさないように渡し、皆で「楽しい」を共有できました。
しかし、コマリレーは一回では、すぐに成功しない時もあります。
簡単に出来るから楽しいのではなくチャレンジが必要になってきます。
でもその「チャレンジする気持ち」や「チャレンジする力」は、とても大切です。
チャレンジをしていくことで段々できるようになる力が養われていきます。
そして、次の動画見てもらいたいのですが、この養生シートをうちわに変えて「コマリレー」をしてみたらより簡単に出来るのではないか?と思いやってみました。
が、思っていたよりかなり難しかったのです。
でも、「難しすぎて出来ないのも楽しいね!」となり、ずっと笑って楽しんでいました。
難しくてすぐに出来ないからこそ、「もう少しかがんでみて」とか「コマを床で回してうちわですくってみる?」「コマを上に投げて回すのは?」等、工夫する力とコミュニケーションが生まれたのです。
投げコマが回せなくても楽しむ方法の例としてコマリレーを紹介しましたが、皆で遊ぶと「こうしてみよう」等のアイデアがもっと沢山出てくると思います。
出来ないからやらないのではなく、違う楽しみ方を探してみるのも新たな発見があり楽しいものです。
まとめ
投げコマが出来るようになるまで6年近くかかってしまった私ですが、私には出来ないと諦めてしまうのもアリです。
けれども、おもちゃコンサルタントとして日々活動をする中で「出来ないけど楽しめる方法ってあるのかな?」を考えていくと今回の「こまリレー」のような遊び方もできる事に気が付きました。
遊びには正解がありません。
だからこそ、工夫したり他のおもちゃや物と組み合わせて遊ぶなど様々な楽しみ方があります。
皆さんもコマが難しいと決めつけずに楽しい遊び方を見つけてみてくださいね。
~今回遊んだコマ~
☆うちのこま(たすくる工房)

- 執筆者保育士、おもちゃコンサルタント、筒けんアンバサダー
笠嶋 博子 - 毎月一回地域で「おもちゃの広場」を子ども食堂さんとコラボ開催中!おもちゃライブラリーというおもちゃの貸し出しもしています。 月数回は東京おもちゃ美術館のおもちゃ学芸員をしたりと「おもちゃ」×「遊び」がライフワークです!!
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