遊ぶ二児のママが実感 木のおもちゃの魅力とコスパの良さ

本物に触れながらアート作品を作れる 木のおもちゃの魅力とコスパの良さ#5

2023.05.12

美しい色、ユニークな形で、積んでいくだけでアート作品ができる木のおもちゃをご紹介。手触りや重みなど、遊びながら木に触れる心地よい体験もできるんです。

本物に触れながらアート作品を作れる 木のおもちゃの魅力とコスパの良さ#5

こんにちは。おもちゃコンサルタントの大森と申します。
地元、栃木県那須塩原市にて「木のおもちゃスペースhami」という木のおもちゃの貸切利用のサービスを提供しています。
そして、2歳、4歳の男の子2人を育てる現役ママで、私自身も木のおもちゃが大好きです。

我が家の子どもたちは、赤ちゃんの頃から遊んでいたおもちゃを、遊び方を変えながら何年も使い続けています。
木のおもちゃは、大人も子どもも癒されるだけでなく、丈夫で壊れにくい。
つまり、長く使えてとってもコスパがいいのです。

そんな木のおもちゃの魅力をお伝えしたくて、この連載では、赤ちゃんから幼児期までの成長に合わせたテーマをもとに、長く使える、年齢差のある兄弟でも一緒に使うことのできる木のおもちゃをご紹介していきます。

第5回目のテーマは「アート作品になる木のおもちゃ」です。
おもちゃがアート作品?と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回ご紹介する木のおもちゃは、遊ぶ楽しさはもちろんですが、おもちゃそのものが持つ芸術性、質感、色味などが、見ているだけで心躍る魅力いっぱいのおもちゃ達です。

目次

アート作品になる木のおもちゃ1 アーチレインボー〔大〕(グリムス社)

アート作品になる木のおもちゃ2 ネフスピール(ネフ社)

子どものころから本物に触れて遊ぶことの大切さ

アート作品になる木のおもちゃ1 アーチレインボー〔大〕(グリムス社)

名前の通りアーチ型の虹色の積み木です。 グリムス社の代表的な積み木ですので、知ってる方も多いのではないでしょうか。
本物の虹を参考にして作られたものだけあって、私たちが普段空に架かる虹を見つけた時のような、明るい気持ちにさせてくれる積み木です。

このまま飾っておいてももちろん素敵ですが、子どもたちがアーチレインボーで遊ぶことでより素敵な作品ができ上がるんですよ。

「これはどうやって遊ぶんですか?」
このアーチレインボーを初めてみた親御さんから一番いただく質問の内容です。
答えは、「特に決まりは無いんですよ」とお伝えすることが多いです。
子どもたちにはこうやって遊びなさいということは言わずに、思うがままに遊んでほしいという思いからです。
実際に子どもたちは自由に積み上げたり、並べてみたり、ユラユラさせてみたり、想像力を存分に発揮して遊び出します。
時には大人もびっくりするような積み方をして新しい作品を作り出してくれますよ。

我が家の長男はつなげてクネクネした道を作ったり、複雑に積み上げては、とても嬉しそうな顔で
「見て見てー」
と満足そうに見せてくれます。
その都度写真を撮る事が恒例になってきているのですが、理由としては全く同じものを再度作ることは難しいからです。
絶妙なバランスや順番で作ったものは、子どもたちもその時の感性で作り上げるので、その時にしかできないと思っています。そういったわけで子どもたちのアート作品写真がどんどん私のスマートフォンに増えていっています。

このアーチレインボーは虹色だけではなく、白木のものや、緑を中心にしたものもあります。
そして、小サイズや中サイズもありますが、個人的にはこの虹色で大きいサイズがワクワクして、つい積み上げたくなる商品だなと感じています。

ただ1歳や2歳くらいのまだ手が小さくて力が弱い子や、試しに遊んでみたいなという方は、小さいサイズで遊ぶこともおススメです。
このようにサイズや色の展開がある点もこの商品の素敵なポイントだと思います。

我が家の次男は、1歳の頃積んだりはせず、汽車や車のトンネルとして使うことが多かったです。
他のおもちゃと組み合わせることもできて、1歳頃から大人まで一緒に長い期間遊べる、息の長いおもちゃです。

アート作品になる木のおもちゃ2 ネフスピール(ネフ社)

一見不思議なリボンの形をした赤、青、黄色、緑のカラフルな積み木です。このネフスピールは何十年もの間愛され続けている歴史あるおもちゃです。

グリムス社のアーチレインボー同様、子どもたちが思うがまま積み上げてみたり並べてみたりするだけで一つの芸術作品のような美しさがあります。
その理由の一つにネフスピールそのものの素材の美しさ、色の美しさが関係していると私は思っています。

実際に手にとってみるとより感じるのですが、表面がつるっとしていて肌触りがよく、持った時にも一つ一つが軽いです。積み重ねて崩れた時の音も、カラカランと軽やかです。

また、塗料に関しても自然着色料を使われており、安心安全でありながら驚くほど綺麗な発色で目をひきます。

我が家での遊び方をご紹介すると、次男が1歳の頃には、片手で何段も積み重ねることができていました。
それもこの独特な形のおかげで、一つ一つ積み重ねるときにうまく噛み合うように積むことができるんです。
基尺(基本となるサイズ)も5cmあるので、とても安定感があり達成感も感じやすいです。

長男は3歳頃には全部の積み木(16個)を縦に積み上げたり、木箱(別売)にモザイクアートのように入れて、様々な模様を作ったりしていました。
積み木の数自体は多くはないですが、4色の鮮やかな色味とその不思議な形で何パターンもの積み方を考えられるため、作品がより魅力的に仕上がります。

子どものころから本物に触れて遊ぶことの大切さ

今回紹介した二つは共に変わった形をした積み木でしたが、特に芸術性を感じる点は、形よりも素材や、色にあります。

グリムス社は木の魅力を大切にしている部分が大きい為、木目や木の模様がそのまま残っている事が特徴です。これは自然なものを使っているという証でもあり、子どもたちに本物の良さを知ってもらえる特別な製品だと思います。

ネフ社も環境に考慮した木材(主に広葉樹)が使われており、木目が綺麗で一つ一つの積み木をよく観察するだけでも違いを見つけられて楽しいです。
また、とてもクオリティが高く、面と面を合わせた時のピタッとくっつく感覚がとても気持ち良いです。この精密さのおかげで子どもたちもストレスを感じることなく遊びに集中できます。

今回は「アート作品にもなる 」ということでご紹介してきましたが、子どもの時から本物の木の素材の良さを実感しながら遊びに取り組めるということは、意外とできない経験かもしれません。
そんな中で私たちが、子どもたちと一緒に遊びの中で本物に触れていくというのは、これからの価値観や感性をより豊かにしてくれる大切な時間になると私は思っています。

もちろん本物である以上、価格や手に取りやすいかを考慮すると躊躇することも多くあると思います。
しかし、今回ご紹介したおもちゃたちは、丈夫で何年も使い続けることができるので、兄弟間はもちろん、子どもたちが大きくなって巣立っていた後にも飾っておくことができたり、大切な思い出としてそのまま残しておくことができる、本当に息の長いおもちゃです。
単におもちゃとしてだけではなく、自然素材に触れることのできる経験を、ぜひ一度味わっていただきたいと考えています。

次回もテーマに沿って木のおもちゃを紹介いきますので、楽しみにしていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

≪≪≪前回の記事「1歳ごろから長く続く『ごっこ遊び』に 木のおもちゃの魅力とコスパの良さ#4」

大森 舞
執筆者おもちゃコンサルタント。「木のおもちゃスペースhami」主催。
大森 舞
自宅の一部屋を木のおもちゃメインの貸切部屋として提供するサービス「木のおもちゃスペースhami」を行っています。地元のマルシェや市の施設等で木のおもちゃの体験会やおもちゃ販売もしています。インスタグラム(@hami_omocha)では、おすすめおもちゃなども発信中。

二児のママが実感 木のおもちゃの魅力とコスパの良さ

この連載の記事一覧へ

遊ぶ育む2023.05.12