1歳ごろから長く続く「ごっこ遊び」に 木のおもちゃの魅力とコスパの良さ#4
2023.04.21
1歳ごろからはじまる「ごっこ遊び」にも、シンプルで想像力を育む木のおもちゃが大活躍。おすすめ商品や、おもちゃを選ぶ時のポイントをご紹介します。
こんにちは。おもちゃコンサルタントの大森と申します。
地元、栃木県那須塩原市にて「木のおもちゃスペースhami」という木のおもちゃの貸切利用のサービスを提供しています。
そして、2歳、4歳の男の子2人を育てる現役ママで、私自身も木のおもちゃが大好きです。
我が家の子どもたちは、赤ちゃんの頃から遊んでいたおもちゃを、遊び方を変えながら何年も使い続けています。
木のおもちゃは、大人も子どもも癒されるだけでなく、丈夫で壊れにくい。
つまり、長く使えてとってもコスパがいいのです。
そんな木のおもちゃの魅力をお伝えしたくて、この連載では、赤ちゃんから幼児期までの成長に合わせたテーマをもとに、長く使える、年齢差のある兄弟でも一緒に使うことのできる木のおもちゃをご紹介していきます。
第4回目のテーマは「ごっこ遊びが楽しい木のおもちゃ」です。
「ごっこ遊び」というと子ども達が別の誰かになりきってみたり、何かを他のものに見立てながら遊んでみたりすることを想像されると思います。
今回も木製のおもちゃ達を紹介させていただきますが、「ごっこ遊び」のおもちゃを木製にするメリットは、
・シンプルな造り
・電子的なものでないことで見立ての自由度が高く、子どもたちの想像力をより豊かにしてくれる
・丈夫な造りで、小さい年齢から何年も続く「ごっこ遊び」の期間、安心して使うことができる
と考えています。
私自身、我が子たちと「ごっこ遊び」をしてきて「このおもちゃは1歳ころから取り入れられて長く使える」と感じた商品をご紹介していきます。
ごっこ遊びが楽しい木のおもちゃ1 はじめてのおままごと(ウッディプッティ)
「はじめての」と商品名に入っているだけあって、初めておままごと遊びをする子にちょうどいい量とサイズの木製の果物や野菜、お皿などがセットでついてきます。
このおままごとセットは、野菜や果物を切る時に小さい子でも遊びやすいと感じました。
どういう点かというと、切る断面がよくあるマジックテープ式ではなく、埋め込み式のマグネットなので力を入れなくてもサクッと切れるところです。埋め込み式ということで部品外れの心配やそれに伴う誤飲の心配もありません。
また、実際の野菜や果物を再現した断面が施されており、切った時の楽しさがより大きく感じます。
我が家の長男と次男もおままごと遊びが大好きで、毎日のように「いらっしゃいませー」と言って、このおままごとセットを料理に見立てて作ってくれます。
次男も1歳のころから遊んでいて、2歳になった今は「バナナどうぞー」など野菜や果物の名前を言いながら持ってきてくれます。
そして最近では、紙のお金のおもちゃも使って、お会計の真似をするまでに。
長男はおままごとを通して、お金の計算にも興味を持ち始めています。
こうして少しずつ発展して遊んでいけるのも「ごっこ遊び」の良いところですよね。
ごっこ遊びが楽しい木のおもちゃ2 7moons(グラパット)
グラパットのおもちゃはスペインの工房で作られているもので、毒性のない水性塗料を使われている安心安全のおもちゃです。色鮮やかでワクワクするものが沢山あります。
その中でも今回ご紹介させていただく7moons(セブンムーンズ)という商品は、カップと、それにピッタリ収めることのできる人の形をしたNins(ニンス)という子たち、そしてトレイが一緒になったものです。
トレイ、カップ、人、この3つが揃うと「ごっこ遊び」をかなり広げてくれます。
本来この商品は、ウィークリーカレンダーとして使えるものにはなっているのですが(それぞれのカラーに曜日の意味があり、曜日に合わせた色の子を飾るもの)、今回は「ごっこ遊び」で使った際のオススメポイントを紹介します。
トレイ、カップがついているとご紹介しましたが、おままごと遊びをする際に食器として大活躍します。
やはり食器に見立てたものがあると良いですよね。子どもたちは、一生懸命に作ったお料理たちをこのトレイにのせて持ってきてくれます。
そしてカップは、大人が「こう使ったら」と言わなくても、自然とコップとして使い「ゴクゴク、おいしい!」など言いながら遊びを楽しんでいます。
そして一番このおもちゃで遊びを豊かにしてくれると感じたポイントが、Nins(ニンス)という子たちです。
この子たちに表情は描かれていません。つまり子どもたちの想像の中でどんな感情にでもすることができるのです。
7人それぞれのカラーがあるので、我が家の長男はそれぞれの子に名前を付けて、愛着をもって遊んでいます。
次男は1歳になったころから積み木としてカップを積んでみたり、カップからNinsを出し入れして遊んだりしていました。そして今は「ごっこ遊び」へとつながっています。
飾っておいても可愛いですが、それだけではなく長い期間遊びにも活躍してくれる所が、このおもちゃの最大のオススメポイントです。
ごっこ遊びおもちゃを選ぶ時のポイント
今回もテーマに沿っておもちゃの紹介をしてきましたが、「ごっこ遊び」は遊びを通して会話を豊かにしてくれたり、コミュニケーション力を養える大切なものだと感じています。その「ごっこ遊び」で使うおもちゃを選ぶときには、子どもの目線になり、扱いやすさや遊びの広がり方を意識して選んであげるといいですね。
我が家の場合、特に意識していることは、次の3つです。
1:おままごとで口に触れる機会もあると考え、「安心安全なもの、つまり有害な塗料を使われておらず、誤飲の心配もないもの」
2:人形を選ぶときには「敢えて表情がないもの、つまり子どもたちが思い思いに感情を表現しやすいもの」
3:まだ小さな子どもの手でも扱いやすいシンプルな造り。
例えば、フライパンなら重くない小さなもの、野菜や果物ならサクッと切れるものなど、「取り組む上でストレスを感じず遊びに集中できる造りのもの」
こんなことを頭におきながら取り入れています。
子どもたちが長い期間取り組んでいく「ごっこ遊び」。
大人も子どもも一緒になって楽しんでいくために今回の内容が少しでもおもちゃ選びの参考になればと思います。
次回もテーマに沿って木のおもちゃを紹介いきますので、楽しみにしていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
二児のママが実感 木のおもちゃの魅力とコスパの良さ
遊ぶ育む知る2023.04.21