遊ぶ小学生にワクワクとドキドキを 学童でアナログゲーム始めませんか?

スピード重視?じっくり考える?【タイプ別】学童でおすすめのアナログゲーム

2023.04.14

アナログゲームにはさまざまなタイプがあるので、バランスよく取り入れると、場面や人数、子どもたちの個性に合わせて遊べます。タイプ別のおすすめゲームをご紹介。

スピード重視?じっくり考える?【タイプ別】学童でおすすめのアナログゲーム

この連載では、学童でおすすめのゲームの選び方や、遊ぶときのポイントをご紹介していきます。
これまで4回にわたり、学童の現場で役立ついろんなゲームを紹介してきましたが、
「アナログゲームを導入しようと考え、いざ購入してみると、同じようなゲームばかりになってしまった」という事も聞きます。

ゲームの種類はきれいに分けられるものでもないのですが、「学童にはとりあえずコレ」なゲームの種類を、僕なりに少しまとめて見ました。

目次

タイプ1:スピード勝負のゲーム

タイプ2:じっくり考えるゲーム

タイプ3:みんなでワイワイ遊べるゲーム

おまけのゲーム紹介:

【この記事を書いた人】
新米おもちゃコンサルタントのハヤシ ケンジです。
普段は自営業のパン屋のかたわら、ここ数年は趣味のボードゲームを使って、子育て支援や学童・放課後児童クラブでの遊び支援をしています。

タイプ1:スピード勝負のゲーム

どんなゲーム

反射神経を競うゲーム。

メリット

・ルールが簡単。
・勝敗が分かりやすく短時間で遊べる。

デメリット

・年齢差が出やすい。
・得意、不得意が出やすい。
・部品が傷みやすい。

デメリット解消法

◆苦手な子には→
・ひとりで遊べるものも多いのでパズルを解く感覚でソロプレイ。その時間を競うという遊び方もあり。
・ゲームの進行役を任せる。
◆カードが傷む→
・ラミネート加工がおすすめ。角が尖りやすいので怪我に注意。

代表的なゲーム

・ドブル
・ナインタイル
・おばけキャッチ

タイプ2:じっくり考えるゲーム

どんなゲーム

「自分の番」「相手の番」があるゲーム。

メリット

・ゆっくり自分のペースでゲームができる。
・自然と「待つ」という行為に触れることができる。

デメリット

・「自分の番を待つ」という行為が苦手な子は、ゲームを途中で投げ出してしまうことも。
・時間をかけた分、勝敗に強いこだわりを見せる子もいる。

デメリット解消法

・時間の短いゲームで徐々に「待つ」行為になれていく。
・周りの気が散る要素を取り除いて集中して楽しめる空間を作る。

代表的なゲーム

・ドラゴミノ
・きらめく宝石
・マンカラ

タイプ3:みんなでワイワイ遊べるゲーム

どんなゲーム

細かいルールにとらわれず、比較的多人数で遊べるゲーム。

メリット

・途中参加、途中抜けがしやすい。
・普段ゲームに参加しない子も参加しやすい。

デメリット

・引っ込み思案な子、そういった場が苦手な子も多い。
・時間をかけた分、勝敗に強いこだわりを見せる子もいる。

デメリット解消法

少人数、一対一でも遊べるので、無理に参加させない。

代表的なゲーム

・はぁっていうゲーム
・ ワードスナイパー
・窓拭き職人
・キャプテンリノ

おまけのゲーム紹介

ナゼカヨメチャウ

ページに指示が書かれていますので、それを実行します。
例えば 「となりのひとの肩をたたく」などです。
ただ、ところどころ伏字になっているので、その前後の文脈から伏字を予想しなければいけません。

レベルが上がるにつれ少し難しい言葉も出てくるので、問題を選んで出題する必要があるかもしれません。
コレである程度コツを掴めたら、オリジナルで問題を作って出し合うという遊びもできます。
少し変わり種のゲーム(本)ですが大人も楽しめてオススメです。

先程のタイプ分けでは「みんなでワイワイ遊べるゲーム」に入るかと思います。

レシピ

学童さんなどで王道のゲームなのでご紹介はしておかないと、と思います。
ひとりひとりお題の料理が決められ、その料理に使う6種類の材料カードを最初に集めた人の勝ち。
簡単なルールと種類の豊富さ(ご当地料理版、世界の料理版など)で男女問わず大人気のカードゲームです。
自分の番をゆっくり行えるということに加え、「食育」方面の要素も多分に含んだ名作です。

先程のタイプ分けでは「じっくり考えるゲーム」に入るかと思います。

* * *

次回で最終回になります。
長らくお付き合いありがとうございます。

最後はちょっと趣向を変えて、実際に僕が経験した事や、指導員さんからよく聞かれる事をQA形式でまとめて見ようかと思います。
特に現役の指導員の方からすれば、今まで以上に釈迦に説法な記事になるかも知れませんが、深刻になりすぎずない面白い記事が書ければと思います。
次回もよろしくお願いします。

次回の記事「ゲーム中にトラブル! こんなときどうしよう? 僕の場合」≫≫≫

≪≪≪前回の記事「空き時間にも活躍【プレイ時間別】学童でおすすめのアナログゲーム」

ハヤシ ケンジ
執筆者おもちゃコンサルタント。「さぬきファミリーゲーム俱楽部」会長。
ハヤシ ケンジ
香川県丸亀市でパン屋をしながら趣味のボードゲームを活かした市民団体「さぬきファミリーゲーム俱楽部」を設立して活動をしています。学童での体験会や自主イベントの他、地元をテーマしたボードゲームを製作しています。

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