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空き時間にも活躍【プレイ時間別】学童でおすすめのアナログゲーム

2023.03.10

「あと5分でお迎え」学童のそんな場面でも、アナログゲームは役立ちます。プレイ時間別のおすすめゲーム2つをご紹介。

空き時間にも活躍【プレイ時間別】学童でおすすめのアナログゲーム

この連載では、学童でおすすめのゲームの選び方や、遊ぶときのポイントをご紹介していきます。
今回は実際に遊ぶ時間「プレイ時間」にフォーカスします。
「ちょっとした空き時間に遊べるゲーム」と、ちょっと長めに遊べるゲーム」の2つをご紹介したいと思います。

ちなみにルール説明の時間は含まれませんが、今回はどちらの場合も1~2分くらいで説明できる簡単なものです

目次

ちょっとした空き時間に遊べるゲームとは

おすすめゲーム「ナインタイル」

ちょっと長めに遊べるゲームとは

おすすめゲーム「ドラゴミノ」

アナログゲームが、時間管理に役立つことも

【この記事を書いた人】
新米おもちゃコンサルタントのハヤシ ケンジです。
普段は自営業のパン屋のかたわら、ここ数年は趣味のボードゲームを使って、子育て支援や学童・放課後児童クラブでの遊び支援をしています。

ちょっとした空き時間に遊べるゲームとは

「おやつの時間までの5分」
「他の子を待つまでの時間」
そんなちょっとした空き時間に遊べるゲームがあると、重宝します。
特にお迎えの時間帯などは、お迎えが来て途中で抜けても大丈夫なゲームがベスト。

ここでは、第二回では外した「スピード勝負」のゲームを、あえてご紹介できればと思います。
スピード勝負のゲームは、短い時間でも遊んだ感が味わえます。
苦手な子には、速さを競わない方法で参加できますので、それもご紹介します。

おすすめゲーム「ナインタイル」

裏表で絵柄が違うタイル9枚を、共通のお題のカードの通りに並べるゲームです。
ポケモンやサンリオなどのキャラクターコラボも沢山あります。
正確に並べる速度を競うのが基本の遊び方ですが、写真にあるように、共通のお題ではなく個々にカードを配ることで、スピード勝負が苦手な子でも自分のペースでお題を解く「ソロプレイ」ができます。

もう完全にあきらめて「勝てないからやりたくない」という子には、「次のお題カードを出す係」になってもらうという方法もあります。
ゲーム自体には参加しないのですが、ゲームマスターの気分が味わえて、劣等感がちょっとした優越感に変わったりします。

他に今までにご紹介させて頂いた「キャプテンリノ」「ワードスナイパー」「窓ふき職人」なども、ちょっとした空き時間に便利です。

「年齢による差のつきにくいアナログゲーム3選」はこちらから

ちょっと長めに遊べるゲームとは

ボードゲームは幅広く、プレイ時間の長いゲームは、優に1時間を超えるものも存在します。 流石にそう言ったゲームは集中も切れますし、学童での導入は現実的ではないので、「長め」と言っても15分程度で終わるゲームをひとつご紹介します。

おすすめゲーム「ドラゴミノ」

自分の番ごとに2種類の色で色分けされたタイルを取って、今ある自分のタイルにつなげていきます。
同じ色をつなげることができれば「ドラゴンの卵」をゲット!卵タイルを裏返して、沢山ドラゴンが生まれた人の勝ちというゲームです。

適度な運要素に簡単なルール。ポップなドラゴンの絵柄も相まって、子どもたちには大人気です。
一日中これだけで遊ぶ子もいるほどです。

このゲームの優秀なのは、何人で遊ぼうと(2人~4人)、ゲームの面白さが変わらないこと。
相手の番を待つ時間が短いので、ちょっとせっかちな子にも評判が良いです。

運要素は強いですが、上手くタイルを選べば一度に複数の色がつながり、卵を何個も取れるので、適度に頭を使って考える要素もあります。

注意ポイントはひとつ。
「ドラゴンの卵」の丸形チップが小さめで紛失しやすいことです。
そのため準備片付けも手間取ります。
おすすめは卵の色ごとに布袋に入れて保管すること。
遊ぶ時は袋に入れたまま、袋に手を入れてチップを抜き出すという方法なら、準備も片づけもカンタンで手間なく遊べておすすめです♪
ちなみに写真の巾着袋は100円均一ショップで買ったものです。
これまた100円均一のフェルトを卵型に切って貼り付けています。

アナログゲームが、時間管理に役立つことも

最近この「プレイ時間」というテーマで、指導員の方からお聞きした話があります。

よく時間の感覚を掴むのが苦手な子がいます。
「あと5分後にお片付け」や「帰るまであと30分」など、時計が読めても感覚的な把握が追いつかず、他から「時間が守れない子」と思われることもあります。
そんな時にゲームが役立つと教えてくれました。
「『あと5分で片付けだから、このゲーム1回やったら終わりね』など声かけしてからやると、具体的な時間が把握できるのでいい。」
コレには目からウロコでした。

第一回で少し触れた、楽しむ以外の副次効果の一種かと思います。
こういった新しい発見をするとゲームをすすめる側の僕はワクワクします。
実際に遊んで見ると、思ってもみない発見がまだまだあるかも知れません。
ぜひ試してみてください。

* * *

これまで色々テーマに合わせてゲームをあげてきました。
沢山の種類があるゲームですが、中にはよく似たゲームも多くあります。
気づけばスピード勝負のゲームばっかり購入してしまったという学童さんも・・・。

なので次回は「ゲームの種類」にフォーカスしようと思います。

≪≪≪前回の記事「2人でじっくり/みんなでワイワイ!【人数別】学童でおすすめのアナログゲーム」

ハヤシ ケンジ
執筆者おもちゃコンサルタント。「さぬきファミリーゲーム俱楽部」会長。
ハヤシ ケンジ
香川県丸亀市でパン屋をしながら趣味のボードゲームを活かした市民団体「さぬきファミリーゲーム俱楽部」を設立して活動をしています。学童での体験会や自主イベントの他、地元をテーマしたボードゲームを製作しています。

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