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2人でじっくり/みんなでワイワイ!【人数別】学童でおすすめのアナログゲーム

2023.02.03

学童では、大勢で遊べるゲームはもちろん、2人でじっくり遊べるグゲームも大切です。その理由とは?おすすめのゲームは?

2人でじっくり/みんなでワイワイ!【人数別】学童でおすすめのアナログゲーム

はじめまして。
新米おもちゃコンサルタントのハヤシ ケンジと申します。
普段は自営業のパン屋のかたわら、ここ数年は趣味のボードゲームを使って、子育て支援や学童・放課後児童クラブでの遊び支援をしています。

この連載では、学童でおすすめのゲームの選び方や、遊ぶときのポイントをご紹介していきます。
今回はプレイ人数にフォーカスしてゲームをご紹介したいと思います。

前回ご紹介したゲームは全て「人数が多い方が面白い」という特徴がありました。

でも、中には「決まった子と2人だけで遊びたい」という子どもたちもいます。
そんな時はムリに大人数のゲームに誘わずに2人だけでできるゲームをすすめます。

目次

2人用ゲームのおすすめ「マンカラ」

「2人用」であることの大切さ

大人数で遊ぶゲームのおすすめ「ワードスナイパーキッズ」

大人数で遊ぶメリット・デメリット

【この記事を書いた人】
新米おもちゃコンサルタントのハヤシ ケンジです。
普段は自営業のパン屋のかたわら、ここ数年は趣味のボードゲームを使って、子育て支援や学童・放課後児童クラブでの遊び支援をしています。

2人用ゲームのおすすめ「マンカラ」

お互いの陣地には6つのくぼみがあり、それぞれに石が入っています。
自分の陣地のくぼみ1つから石を取って、左周りに石を1個ずつくぼみに入れていく。
色んな遊び方がありますが基本的な動きは変わりません。


「マンカラ」のおすすめポイント1:ルールがいい

どうしても2人用というのは競技性の高い対戦形式になりがちです。
その点「マンカラ」は、
・ルールが単純であること。
・石を動かす動作そのものが楽しいこと。
・相手に対して攻撃的なゲームではないこと。
という点でおすすめです。


「マンカラ」のおすすめポイント2:遊ぶ以外にもいいところが

木製のものは、石がくぼみに落ちる音が心地よいという点もおすすめです。
また道具さえあればダンボールやおはじきなどで自作することもできるのもいい所です。


そのほか2人用のゲームをあげると、
簡単な心理戦が楽しめる「ガイスター」。
 ちょっと頭を使う「コリドール」。
 〇✕ゲームの発展系「ゴブレットゴブラーズ」といったものがあります。
 どれも簡単に5分程度で遊べるものばかりです。

「2人用」であることの大切さ

ここで大事なのは「2人でも遊べるゲーム」ではなく「2人用のゲーム」ということ。
つまり、
「仲のいい友だちとだけで遊ぶ時間を作ってあげる」
というのが大事なポイントです。

僕は小さい頃から転勤族で、色んなところで途中参加の僕は、すでに関係性ができている友だちの輪に入っていくのに苦労しました。
仲が良くなった友だちもいますが、そんな子はたいていは人気者で、他の子と遊びに行ってしまったり・・・・。

そこで2人だけで遊びたいという子には、好きな友だちを1人で独占できる時間を作ってあげるようにしています。
そんな時間が5分でも10分でもあればうれしいですね。

もう一つ、2人用のゲームが活躍するのは、指導員さんが一緒に遊ぶ場合。
友だち以上に、好きな指導員さんとマンツーマンで遊べる機会はそう多くないと思います。
人数が少なくなってきた時間帯にお迎えの遅い子と、
または、普段下の学年の子の面倒をよく見てくれる上級生の子と遊んでもらうといいのではないでしょうか?

ボードゲームは「協調性」を育むには素晴らしいツールではあるのですが、決して無理強いするものではなく、自発的に大人数のゲームに参加できるように促しています。

大人数で遊ぶゲームのおすすめ「ワードスナイパーキッズ」

決められた字で始まる、カードに書かれたお題に当てはまるモノを答える 早押しのクイズ形式で進めることのできるゲームです。

スピードと語彙力が重要なゲームなので、前回のテーマである「年齢による差」が出やすいゲームではあるのですが、
「学年ごちゃまぜでチーム戦にする」
「早い者勝ちにせず時間内に答えられた人全員にポイントをあげる」
などの工夫も可能です。
それでも苦手な子には新しいカードをひく「進行係」をお任せするのもいいです。

途中抜け、途中参加もしやすいゲームです。
お題が簡単な「キッズ」版がおすすめです。

大人数で遊ぶメリット・デメリット

大人数で遊ぶということは、より多くの人と競い合うのはもちろん、より多くの人の考え方や動きに注視すると刺激も増えてより楽しくなります。

しかしながら遊ぶ人数が多ければ、待ち時間も長くなりますし、自分の番の回数も相対的に減ってしまいます。
人数に関してはゲームに表示されているモノを基準に考えてください。

大人数でのゲームは指導員さんに「わたしたちも一緒に中に入ってやれるのがいいですね」と好評です。
子どもたちの仲間に入って同じ目線になって一緒に遊ぶことができます。

* * *

プレイ人数の観点から2つ、ゲームをご紹介させていただきました。

学童ではコストパフォーマンス的にどうしても、できるだけ多くの子どもたちが一度に遊べるゲームを選んでしまいそうになりますが、ぜひ一つだけでもいいので2人用のゲームを用意してみてください。

次回は「プレイ時間」の観点からまたゲームをご紹介できればと思います。

次回の記事「空き時間にも活躍【プレイ時間別】学童でおすすめのアナログゲーム」≫≫≫

≪≪≪前回の記事「学童でおすすめ!年齢による差のつきにくいアナログゲーム3選」

ハヤシ ケンジ
執筆者おもちゃコンサルタント。「さぬきファミリーゲーム俱楽部」会長。
ハヤシ ケンジ
香川県丸亀市でパン屋をしながら趣味のボードゲームを活かした市民団体「さぬきファミリーゲーム俱楽部」を設立して活動をしています。学童での体験会や自主イベントの他、地元をテーマしたボードゲームを製作しています。

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