モルックを身近な材料で作ろう アイデア3選―私のモルック体験記#5
2022.12.09
モルックで遊んでみたい方、まずは「手作りモルック」から始めてみませんか?身近な材料を使ったモルックの作り方を3つご紹介します。

こんにちは。おもちゃコンサルタントの大西未央です。
この連載では、私たち家族がすっかり夢中になっているモルックの魅力を、子どもと楽しむことに焦点をあててお届けしています。
これまでの記事を読んで、「モルックで遊んでみたい!」と思ってくださった方もいるのではないでしょうか?
…とはいえ、いざ遊んでみようと思っても、購入を迷ってしまう方もいるかと思います。
モルックは身近な材料で簡単に作ることができるので、まずは子どもたちと一緒に作るところから始めてみてはいかがでしょうか?
第5回目は、『身近な材料を使ったモルックの作り方』を紹介します。
ペットボトルで作ってみよう
空のペットボトルを集めておけば、番号をつけるだけでモルックに大変身。
室内だけでなく、屋外でも遊ぶことができます。
ペットボトルは、はずみやすく転がりやすいので、木とは違った動きを楽しむことができます。

材料
・500mLペットボトル 13本 (頑丈なので炭酸飲料がおすすめ)
・サインペン、または数字のシール
・ビニールテープ
【作り方】

1:ペットボトルとキャップをよく洗います。
2:スキットル用の12本には約200mL、モルック用の1本には約350mLの水をいれます。(市販のモルックと同じくらいの重さになるように水の量を調整しました。)
水の中に絵具やラメをいれると見た目が華やかになります。
しっかりとしめたキャップのまわりをビニールテープで巻きます。
3:スキットル用のペットボトルのキャップと側面に番号をつけます。
サインペンで書いてもよいですが、外でも遊べるように、数字を印刷した耐水シールを貼ってみました。
4:3の手順で、12本のボトルに1~12までの番号をつけます。
紙コップでつくってみよう

紙でできているので床を傷つけることなく、室内でも安心して遊ぶことができます。
色付きマーカーで絵を描いたり、シールを貼って飾ったりするのもよいでしょう。
ビニールボールを投げて、スキットルを倒します。
紙コップの中にお米やビーズをいれれば、倒れた時に響く音も楽しむことができます。
市販のモルックと同じくらいの大きさで、大人が遊んでも紙コップが壊れることなく楽しむことができました。
材料
・紙コップ 205mL 24個
・ビニールボール (6~7cm) 1個
・お米 240g (20g×12個分)
・ビニールテープ
・サインペンまたは数字のシール
【作り方】

1:紙コップに20gのお米をいれます。小さな子どもと遊ぶ時は、お米の量を減らすなど調整してみてください。
2:もう1つの紙コップと口どうしを合わせ、ぐるりと1周ビニールテープで巻きます。
数か所をテープで仮どめし、ビニールテープを軽く引きながら巻くときれいに仕上がります。
3:紙コップの上と側面に番号をつけます。
サインペンで書いてもよいですが、数字を印刷したシールを貼ってみました。
4:3の手順で、12本のコップに1~12までの番号を貼ります。
お好みで、子どもたちと一緒に、絵やシールで飾りつけをしてみてください。
木でつくってみよう
木のぬくもりと雰囲気はそのままで、サイズを小さくした『テーブルモルック』を作ってみました。
桐などの加工しやすい木材を使えば、比較的簡単に作ることができます。木工に興味のある方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。
軽すぎて少し物足りない気はしますが、どこでも遊べる手軽さと見た目のかわいらしさが私のお気に入りです。

材料
・丸木材 (直径3cm×長さ90cm) 1本 ※ホームセンターで購入できます。
・いとのこ
・紙やすり
・サインペンまたは、はんだごて
【作り方】

1:丸木材をカットします。今回は加工しやすい桐を使用しました。
・スキットル用 :11cm×6本
・モルック用 :8cm×1本
2:6本のスキットル用の木材を、斜め45度で半分にカットします。
数か所をテープで仮どめし、ビニールテープを軽く引きながら巻くときれいに仕上がります。
3:やすりをかけて表面を滑らかにし、角を落として欠けにくくします。
4:スキットルに1~12までの数字を書きます。今回は、はんだごてで焼き付けました。
* * *
自分で作ったもので遊ぶ楽しさは、また格別なものがあります。 ぜひ子どもたちと一緒に、世界に1つだけのモルックを作って遊んでみてください。
次回は『自分にぴったりのモルックを選び方』をお届けします。お楽しみに!!

- 執筆者おもちゃコンサルタント、保育士。
大西 未央 - おもちゃコンサルタント、保育士。 平日は幼稚園勤務、週末は同期のおもちゃコンサルタントと子育て広場『おもちゃの広場』を開催したり、東京おもちゃ美術館のおもちゃ学芸員をしたりしながら、おもちゃの魅力を伝えています。高校生と中学生の2人の娘がいます。
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