遊ぶコロナ禍の全国を旅したおもちゃ箱のお話

保育士をめざす短大生に、よいおもちゃに触れるリアルな体験を!

2021.04.16

コロナは大学・短大の授業や実習にも影響を及ぼしました。短大の授業で、おもちゃ箱はどんな風に使われたのでしょうか?連載第2回目。

保育士をめざす短大生に、よいおもちゃに触れるリアルな体験を!

こんにちは。全国を旅するおもちゃ箱の管理人、きみです。

「全国を旅するおもちゃ箱」とは、東京おもちゃ美術館を運営する「認定NPO法人芸術と遊び創造協会」の会員特典、「おもちゃの宅配サービスセット」のこと。

この連載では、コロナ禍の2020年、おもちゃがどんな風に使われたのか、利用した方への書面インタビューをもとにレポートいたします。

おもちゃセット利用にはどんなストーリーがあったのでしょうか?
全国を旅したおもちゃたちは、どんな活躍をしたのでしょうか?

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ストーリー2: 保育士をめざす短大生に、よいおもちゃに触れるリアルな体験を!/澤ひとみさん(大阪府)

~宅配セットを利用しようと思ったきっかけは?

私は短大の教員として、保育者をめざす学生を指導しています。
2020年度はコロナの影響で、対面授業(分散登校)を実施できたのは6月からでした。

また、実習の延期・短縮により、学生の体験を通した学びが不足することも心配でしたので、少しでも保育現場の雰囲気を感じ、想像できるようにと思い、おもちゃの宅配セットを利用したいと考えました。

学生たちが、実際によいおもちゃに触れる体験を通して学び、現場でも意識的におもちゃの環境を整える保育者になってほしいと願って、「乳幼児にとってよいおもちゃとは何か」について考える体験授業を計画しました。

~学生たちの反応は?

授業としては「子どもにとってよいおもちゃとは」と考えてほしかったのですが、学生自身が夢中になって遊んでいて、
「かわいいー」
「おもしろい!」の声がたくさん聞こえてきました。

人形をジャンプさせてマグネットにくっつける「ジャンピングアクロバット」、カラフルなディスクがくるくる回りながら落ちていく「スピンアゲイン」などのおもちゃ、
バランスをとりながらさまざまなかたちを作れる「四季 木つみき」や「きんぎょがにげたの積み木」などが人気でした。

~注意したことや、苦労したことなどはありますか?

・広い場所で実施。
・おもちゃを置くテーブルごとにアルコール消毒液を置き、毎回消毒してから触るようにする。
・気になる人はビニール手袋をしておもちゃを触る。
という対策を講じて実施しました。手袋越しだと、木のぬくもりを肌で感じられなかったことだけが残念です。

でも、学生がたくさんのおもちゃに触れ、自分自身が楽しんだ体験は貴重だったと思います。
実際におもちゃを手に取り、遊んでみることで、おもちゃの楽しさや奥深さへの気づきを促すためには、宅配セットは有効的な教材でした。

* * * * * *

澤さん、将来の保育士さんにとって、「おもちゃ」という大切な環境の一つを体感的に学べる授業、素晴らしいですね!

学生時代の授業は一期一会、火を絶やさない努力をお聞かせいただいてありがとうございました!

「おもちゃの宅配サービス」のおもちゃセットが、皆さまの公私共々、お役に立てたら嬉しいです。

どうぞ次回のストーリーもお楽しみに!

君ひとみさんによる「子育てママ応援!赤ちゃん遊びのヒント」はこちらからどうぞ

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君 ひとみ(きみ ひとみ)
執筆者川崎市認定保育園非常勤保育士、おもちゃコンサルタントマスター
君 ひとみ(きみ ひとみ)
神奈川県川崎市認定保育園非常勤保育士、おもちゃコンサルタントマスター、木育インストラクター、他。市内の認可保育所主催の「おもちゃの広場」、自宅サロン活動、育児サークル活動のほか、 区役所主催の「赤ちゃんが来た!」プログラムのファシリテーター、こんにちは赤ちゃん訪問員など、産後ママを応援する活動に携わっている。

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