遊ぶ【連載】季節を楽しむ、日本の色いろ

4月[卯月・APRIL]/たけのこ工作をしよう

2019.04.05

桜や菜の花が咲き、たけのこが顔を出す4月。身近な材料でたけのこを作ってみよう!季節の色を知り、工作を楽しむ連載第2回。

4月[卯月・APRIL]/たけのこ工作をしよう

◇ たけのこが顔を出す4月

春の旬の食材のひとつの“たけのこ”。竹とたけのこは地下茎でつながっています。そのため、一本が枯れるとつながっている竹は全て枯れてしまいます。
掘りたての新鮮なたけのこの穂先は、そのままお刺身のようにして食べることもできます。それ以外の部分は、米ぬかや米の研ぎ汁、重曹などを使って灰汁抜きしてから、いろいろなお料理に使えるようになります。
上から3分の1辺りまでは酢の物やサラダに、真ん中は煮物や筍ご飯に、下3分の1は揚げ物や炒め物にすると美味しく食べることができます。
剥いだたけのこの皮を数枚三角形折りにして、中に梅干しを包んで角からちゅうちゅうと吸う。懐かしいおやつの思い出です。

◇4月にちなんだ日本の伝統色

桜色[サクライロ]

桜の花びらのように淡い紅色で、紅染めの中でもっとも淡い紅色と言われています。桜えびや桜鯛など、淡い紅色のものに桜の名前が使われています。桜の花が春の華やかなイメージをいっそう引き立てています。

若竹色[ワカタケイロ]

イキイキとした若い竹のような明るい緑色。“竹”の名前が入っている色はいくつかありますが、若竹色は明治に入ってからつけられた新しい色名です。

菜の花色[ナノハナイロ]

菜の花のように明るい黄色のこと。菜種油色との区別をするため、この色名になったそうです。菜の花はアブラナ科アブラナ属の花のことをさし、特定の植物がないそうです。山村暮鳥の詩『風景 純銀モザイク』のように、桜の花の下に広がる菜の花畑は、美しい春の風景として記憶に残ります。

◇4月の工作「たけのこ」をつくろう!

4月の旬の野菜、たけのこをモチーフにした工作をしましょう。小さなお子さんと制作される場合は、おうちの方がサポートしてあげてくださいね。

用意するもの

・B4サイズの色画用紙 茶色・薄茶色(なければクリーム色でもOK)各1枚

・モール 3本

・トイレットペーパーの芯 1個

・はさみ

・のり

・色鉛筆(茶色)

・セロハンテープ

・直径20cmのお皿(型紙がわりに使います)

作り方

1.茶色の色画用紙を長辺の長さが半分になるように折り、さらに半分に折る(黄色の線)。それを大体3分の1に折って、6つに切り分ける(白の点線部分)。

2.6つに切り分けたパーツをそれぞれ半分に折る。(紙には紙目があり、折りやすい方向がありますよ!)画像のようにお皿を置いてえんぴつで線を書き、線にそってはさみで切る。色鉛筆でたけのこの皮に見立てられるように線を描く。

3.トイレットペーパーの芯の半分くらいまでに十字型の折り目をつける。折り目に沿って、4カ所切れ目を入れたら、切れ目から1cmくらい横の位置から切れ目の頂点に向って切り、三角形になるように切り落とす

4.切り込み部分を重なり合うようにまとめる。先端の穴の太さがえんぴつ1本分くらいになったら、まわりをセロハンテープでとめる。

5.薄茶色の画用紙を3cm×14cmサイズに切る。上は波型にカットして、色鉛筆でつぶつぶを書き込んでいく。モールは上から3cmくらいを残し、あとは3本一緒にまとめてねじる。

6.[4]を[2]の皮パーツで包む。のりをつけるのは皮パーツの下半分位まで。[4]のいちばん上(細いほう)から貼り、次は反対側から位置を少し下げて同じように貼っていく。
6枚繰り返し、全部貼れたらいちばん下の部分に薄茶色のパーツを巻き付けて貼る。

7.中心にモールを通す。(モールが下から出ないように、芯の中で丸めておく)

8.形を整えたら、完成!

たくさん作って、竹のざるなどに盛り付けて飾ってみてくださいね!

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遠藤 祐子
執筆者グラフィックデザイナー、フェルトワーク作家、おもちゃコンサルタントマスター
遠藤 祐子
「あそまめ創作教室」を主宰。子どもから大人までを対象に、絵画・造形の楽しさを伝える講師としても活動。

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