自粛・ガマン続きの親子に、無心で遊べる楽しい時間を!
2021.05.28
地域の親子のために催しを続ける施設に、おもちゃ箱がやってきた!ほっとするような遊びの時間を届けました。連載第4回目。
こんにちは。全国を旅するおもちゃ箱の管理人、きみです。
「全国を旅するおもちゃ箱」とは、東京おもちゃ美術館を運営する「認定NPO法人芸術と遊び創造協会」の会員特典、「おもちゃの宅配サービスセット」のこと。
この連載では、コロナ禍でおもちゃがどんな風に使われたのか、利用した方への書面インタビューをもとにレポートいたします。
おもちゃセット利用にはどんなストーリーがあったのでしょうか?
全国を旅したおもちゃたちは、どんな活躍をしたのでしょうか?
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ストーリー4: 自粛・ガマン続きの親子に、無心で遊べる楽しい時間を!/森智恵子さん(神奈川県)
~宅配セットを利用しようと思ったきっかけは?
2021年2月、神奈川県座間市の市⺠交流プラザより、 東京おもちゃ美術館経由で「おもちゃの広場」開催の要請をいただきました。
市民交流プラザでは、毎月0歳〜5歳程度の子ども向けに『子どもひろば』と称して、読み聞かせや手作りおもちゃなどのさまざまな催しをしています。
その一環として、さまざまなおもちゃで遊べる場を設けてほしいとのことでした。
私の手持ちのおもちゃだけでは数が少なかったので、「おもちゃの宅配セット」を利用しました。
~2021年の2月と言うと、さまざまな催しが自粛になっていた期間でしたね。
はい。私も開催できるのかどうか心配していましたが、施設の担当の方が 「長引く自粛生活で、子育て中の方が煮詰まってしまっている中、こうした催しは必要です!」という強い思いをお持ちでした。
そこで感染対策を万全にして、開催することになりました。
~開催してみて、いかがでしたか?
8組が参加されました。
木のおもちゃを中心に、初めて見るおもちゃが多かったのか、子ども達もお母さん達もよく遊んでいました。
~印象に残っているおもちゃや遊びの場面はありますか?
例えば、「ぱんけい樹」というおもちゃは、珍しい形状のせいか、「これは何?遊び方は?」と聞かれました。
積む・見立て遊び・コマのように回すなどを伝えると大人は感心し、こども達は他のおもちゃと組み合わせて自由に遊んでいました。
「アーチレインボー」は、色の美しさと手触りのよさに加え、積む・重ねる・並べるなどどのようにしても様になるので、小さなア ーティスト達が夢中になって遊んでいました。
もちろんお母さん達にも好評。購入したいという方も。
(参考画像。きみ主催のサロンにて、アーチレインボーミニで遊ぶお子さんです)
衛生面にはとても気をつかいました。
ドアを開けっぱなしにして部屋を換気し、おもちゃは遊んだらスタッフ(3 名)が除菌シートで拭き、 何でもなめる時期の乳児さんは、お母さん達にも協力していただき、なめたらすぐに拭いてもらいました。
どのおもちゃもお母さん達に、「木のおもちゃは手に取ると温かみがありますね」「癒されるし、やっぱり木のおもちゃは良いね〜」と好評でした。
初めての場所で、コロナ禍での開催のため、衛生面・換気への配慮や受け入れ人数の制限もあったのでどうなるかと緊張しましたが、部屋に並べたおもちゃを見て大喜びする子ども達を見て肩の力が抜け、複数の親子で楽しく遊ぶ時間を持てたことがとても嬉しく思いました。
安心して過ごせる場所が少ない中、お母さん達も子ども達も我慢が続いていますが、おもちゃでただ無心に遊ぶことで心がほぐれたようです。担当の方も、「最近はこんなに楽しく親子が交流する姿が見られてなかったので、とても嬉しい」と話されていました。
おもちゃの広場も感染拡大防止のため中止になることがありましたが、今回の開催で親子が笑顔で楽しめる遊びの場の必要性を強く感じました。
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森さん、「おもちゃの宅配セット」のご利用と、快く書面インタビューに対応していただき、ありがとうございました!
地域の親子のため、熱意溢れる運営をされている施設のスタッフの皆さん、そしてその期待に応えた森さん、ピンチをチャンスに、きっと参加された親子さんの心に響いたイベントだったと思います。
コロナ禍でもできること、どうできるのか?など、私たちも参考になるお話しをありがとうございました。
どうぞ次回のストーリーもお楽しみに!
君ひとみさんによる「子育てママ応援!赤ちゃん遊びのヒント」はこちらからどうぞ
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コロナ禍の全国を旅したおもちゃ箱のお話
遊ぶ知る集まる2021.05.28