遊ぶ【連載】子どもと楽しむ「遊び名人」になろう! 岡田哲也のおもちゃの時間
ちがうところ探し+お話遊びが楽しめる「どれがかわったの?」
2020.07.03
【動画】表と裏の絵がちょっとだけ違うカードで、どんな遊びができる?あなたも「遊び名人」になれるヒントをご紹介!
こんにちは。東京おもちゃ美術館ディレクター、おもちゃコンサルタントの岡田哲也です。
2つの絵の違うところを探す遊び、皆さんも一度はしたことがあるかと思いますが、結構子どもの方が、細かい違いに気づいたりしますよね。
今回は、違いに気付いた時の楽しさに加え、「なぜ変わったのか」を想像する楽しさもあるカードゲーム「どれがかわったの?」で、遊びを広げるポイントをご紹介します。
「想像」してみよう。このあとどうなる?(2)「どれがかわったの?」
今回のおもちゃ:どれがかわったの?(AMIGO社)
このカードには表裏に絵があり、少しずつ何かが違うんです。わかりやすいものもあれば、微妙な違いのものも・・・。並んでいるカードを裏返して、どこが変わったか当てる遊びです。
ここで必要なチカラは最初の絵を覚えておく「記憶力」ですが、記憶力がたよりの遊びだけに終わらせないのが、おもちゃのアレンジ力。
もっと遊びを広げてみましょう!
遊びを広げるポイント1: このあとどうなるか?を想像して伝え合う
2人組になって、カードの一面だけを相手に見せて、「このあとどうなると思う?」と質問をします。このあと、絵がどんなふうに変わるか、想像してもらうのです。
この遊びに必要なのは「想像力」。まだきちんと絵柄を覚えきれない年齢の子でも楽しめます。
親子で役割を入れ替えて遊んでみてください。
遊びを広げるポイント2: 2つの場面を使って、お話を作る
絵が変わる、場面が変わるということは、そこには因果関係があります。
この因果関係からお話をつくってみましょう。どんな物語ができるでしょうか?
Let’s try ! あなたも遊び名人: ヒントの出し方を工夫してみよう
「このあとどうなる?」と質問しても、何も情報がなければ、難しい場合もあるかもしれません。
そこで大切になるのはヒントです。
例えば、水道の蛇口の絵を見せながら「ジャー」と言ってみると、「水が出てくる」という展開が想像しやすくなります。
そんなふうに、オノマトペ(音や様子を表現する擬音語、擬態語など)や、人物の気持ちなど、子ども達の想像力がドンドン膨らむヒントを考えてみてください。
* * *
「遊び名人」おもちゃコンサルタントとは
大人が遊び心を持って関わることで、子どもの遊びは豊かになります。
子ども達との幸せな時間を過ごすために、おもちゃ・遊びについてスペシャリストから学んでみませんか?
「遊びを見つけるおもちゃの時間」ワークショップを開催しませんか?
講師の岡田哲也が、皆さまの職場やイベント会場へ参ります!
詳しくは「認定NPO法人 芸術と遊び創造協会」までお問い合わせください。
≪≪≪前回の記事はこちらから!
【連載】子どもと楽しむ「遊び名人」になろう! 岡田哲也のおもちゃの時間
遊ぶ育む2020.07.03