遊ぶ【連載】子どもと楽しむ「遊び名人」になろう! 岡田哲也のおもちゃの時間

だまし絵おもちゃ「2-way animals」+赤ちゃん絵本『でてこい でてこい』

2020.06.19

【動画】表と裏で違う動物に見える「だまし絵」のようなおもちゃ。人気の赤ちゃん絵本と組み合わせて遊びましょう!

だまし絵おもちゃ「2-way animals」+赤ちゃん絵本『でてこい でてこい』

こんにちは。東京おもちゃ美術館ディレクター、おもちゃコンサルタントの岡田哲也です。

今回は、だまし絵のように、角度によって見え方が変わるおもちゃと、人気の赤ちゃん絵本で遊びを広げるポイントをご紹介します。





「観察」からはじまる遊びの世界(3)おもちゃ「2-way animals」+絵本『でてこい でてこい』

今回のおもちゃ:2-way animals(遊プラン)

今回の絵本:『でてこい でてこい』 林 明子 作・絵/福音館書店

『でてこい でてこい』は、赤ちゃん絵本として人気なので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
絵の中に隠れているものが出てくるドキドキ感・驚きに加えて、何度も繰り返される「でてこい」って言葉がいいですよね。

この絵本を読んだら、「でてこい でてこい」遊びをしてみませんか?
「2-way animals」は、そんなときにぴったりのおもちゃです。

同じ形なのに、見方によって別の動物になる!

「2-way animals」は表と裏で別の動物に見える、だまし絵のようなおもちゃです。
ポイントは、目の位置。
人間は、顔から最初に認識をして、そこから身体全体をイメージする傾向があるそうです。そのため、目の位置を変えることで、全体も違って見えるんですね。

遊びを広げるポイント: 見せ方を工夫する

「でてこい でてこい」と言いながら、おもちゃを見せてあげましょう。
ここで大切なのが、一気に全体を見せるのではなく、ゆっくり、少しずつ見せることです。
一部だけ見せたりすると、子ども達は「なんだろう?」と注目して、集中します。
本の後ろから少しずつ見せたり、手やハンカチで隠したり、いろいろ工夫してみましょう。

これは「2-way animals」に限らず、いろいろなおもちゃに応用できますので、ぜひ工夫してみてくださいね。

Let’s try ! あなたも遊び名人

「2-way animals」のように、だまし絵や錯覚を利用したおもちゃは、実は種類がたくさんあります。
「なぜ?」「どうして?!」という驚きが、好奇心や探究心のはじまりとなります。
科学館や博物館、トリックアートの美術館などに行かれても良いかもしれませんね。

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岡田 哲也
執筆者東京おもちゃ美術館ディレクター、おもちゃコンサルタント
岡田 哲也
東京おもちゃ美術館では展示・イベント等の企画、運営に携わっています。また、「おもちゃインストラクター」「おもちゃコンサルタント(通学/Eラーニング)」養成講座の講師として、全国でおもちゃを使ったあそびの研究・実践・ワークショップを担当。NHK Eテレ『まいにちスクスク』などメディアでも遊びアイデアをご紹介しています。駒沢女子短期大学・植草学園大学 非常勤講師。

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