モルックは幼児から大人までアレンジ可能!―私のモルック体験記#3
2022.10.07
モルックは、ちょっとした工夫で小さな子どもでも楽しめます。保育士である筆者が実際に行ったアレンジ術をご紹介します!

こんにちは。おもちゃコンサルタントの大西未央です。
平日は幼稚園で勤務していますが、週末は、同期のおもちゃコンサルタントと『おもちゃの広場』を開催したり、東京おもちゃ美術館のおもちゃ学芸員をしたりしながら、おもちゃの魅力を伝えています。
この連載では、私たち家族がすっかり夢中になっているモルックの魅力を、子どもと楽しむことに焦点をあててお届けしています。
前回の記事では、我が家の中高生の娘たちとの楽しみ方を紹介しました。
第3回目は、私たち第66期おもちゃコンサルタントが開催している『おもちゃの広場』で、小さな子どもから大人までモルックで楽しんでいる様子をお届けします。
「おもちゃの広場」は、地域の子育てサロン
『おもちゃの広場』は、全国のおもちゃコンサルタントが『グッド・トイ』を中心としたおもちゃを活用して開催する、大人も子どもも誰もが気軽に集う地域の子育てサロンです。
おもちゃや遊びを通して人と出会い、ふれあい、育ちあう遊びの場です。
昨年から、私たちも東京や横浜の団地を中心に『おもちゃの広場』を開催しています。
赤ちゃんだけでなく小学生や大人まで、幅広い世代の方が参加してくださっています。
開催メンバーは、第66期おもちゃコンサルタント養成講座で一緒に学んだ仲間たちです。
年齢も職業もバラバラですが、それぞれの得意分野を生かしておもちゃの魅力を伝える活動をしています。
ここでも、私が持って行くモルックが大活躍しています。

コロナ禍でも密にならず安心して楽しめるように、屋外のスペースもうまく活用しています。
会場の広さやおもちゃコンサルタントの人数にもよりますが、会場を4つのエリアに分けています。
1:赤いおもちゃ箱エリア
東京おもちゃ美術館から借りた、グッド・トイを中心としたおもちゃで遊ぶことができます。
2:アナログゲームエリア
ジェンガのようなバランスゲームや、カードゲームで遊ぶことができます。
3:ワークショップエリア
親子で製作ができます。
4:モルックエリア
モルックの体験ができます。
『おもちゃの広場』でもモルックは大人気です。
順番待ちになってしまうこともありますが、他のおもちゃで遊びながら楽しく待つことができます。
「おもちゃの広場」でモルックをするときの工夫

洋光台中央団地(横浜市)でのおもちゃの広場
『おもちゃの広場』では、多くの人に楽しんでもらえるように、次のことを工夫しています。
・対戦相手は臨機応変に
1対1の親子対決、2家族での対戦、おもちゃコンサルタントとの対戦など、状況に応じて対戦相手を変えています。
保護者と一緒に参加するので、小さな子どもでも安心して楽しむことができます。
・スキットルまでの距離を短くする
おもちゃの広場では、小さな子どもでも楽しめるように、スキットルまで3.5mのところを30cm~2mほどに設定することがあります。
モルックを軽く投げるだけで簡単にスキットルを倒すことができ、広いスペースがなくても楽しむことができます。
もちろんルール通りの3.5mの距離で遊ぶこともできます。
・モルックを手渡すタイミング
モルックを手渡すタイミングに気を付けています。
特に小さな子どもは手渡すとすぐに投げてしまうため、倒れたスキットルを立て直して安全確認をした後に手渡すようにしています。
「おもちゃの広場」でのモルックの楽しみ方

大島六丁目団地(江東区)でのおもちゃの広場
子どもは年齢によってできることが違うので、楽しみ方もそれぞれです。
大人とは違った、子どもならではの楽しみ方を紹介します。
・達成感を味わえる
狙って投げることが難しい2歳くらいの子どもには、スキットルのすぐ手前で上からモルックを落とすことで、倒れた達成感を味わってもらっています。
周りの大人と一緒に喜ぶかわいい姿を見ることができ、家族みんなも楽しむことができます。
・数字を楽しめる
数字がわかるようになると、スキットルに書いてある数字を一緒に確認してくれるようになります。
5~6歳で簡単な計算ができるようになると、得点の計算も一緒に楽しむことができます。
・ゲームの進行役ができる
3~4歳ごろになるとルールを理解できるようになるので、投げる順番を教えたり、スキットルを立て直したり、自分から進んでゲームの進行をしてくれるようになります。
ルールにこだわらず、参加した方がみんなで楽しめるようにしています。
* * *
私たち第66期おもちゃコンサルタントで開催する『おもちゃの広場』は、これからも定期的に開催していきます。
モルックの体験もできるので、ぜひ皆さんのお近くで開催するときには、遊びに来てくださいね!!
次回は『遊びに適した場所とメンテナンスについて』をお届けします。お楽しみに!!

- 執筆者おもちゃコンサルタント、保育士。
大西 未央 - おもちゃコンサルタント、保育士。 平日は幼稚園勤務、週末は同期のおもちゃコンサルタントと子育て広場『おもちゃの広場』を開催したり、東京おもちゃ美術館のおもちゃ学芸員をしたりしながら、おもちゃの魅力を伝えています。高校生と中学生の2人の娘がいます。
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