遊ぶ子どもの作品をどうしていますか?作って飾る工作アイデア

さつまいも、柿、ぶどうなどの工作で「実りの秋・芸術の秋」作って飾る工作アイデア#6

2022.10.07

芸術の秋、おうちで作品展をしてみましょう。テーマは「実りの秋」の工作なんていかがですか?

さつまいも、柿、ぶどうなどの工作で「実りの秋・芸術の秋」作って飾る工作アイデア#6

こんにちは。
造形教室の講師として、親子や子どもたちと一緒に、工作をしている池谷有利です。

秋がだんだんと深まってきましたね。
「スポーツの秋」
「読書の秋」
「芸術の秋」
「実りの秋」
などなど、いろいろな「秋」があります。
園や学校は「運動会」や「展覧会」、「発表会」など、縮小しながらも、イベントの多い季節となります。
そこで、おうちでも、「実りの秋」をテーマにした工作をして、作品展をしてみませんか?

この連載では、子どもの作品を「すてきに演出して飾る」アイデアをご紹介します。
第6 回目は、“身近なもので実りの秋”作品が主役です。
もし、お子さんが園や学校で作った作品を持ち帰ったら、飾り方のアイデアとして取り入れてみてくださいね。

目次


封筒で作る「さつまいも」

毛糸を巻いて「かき」

折り紙を丸めて「ぶどう」

いろいろな素材で、秋の演出

封筒で作る「さつまいも」

さつまいもを、身近なもので作ってみましょう。
今回は、“茶色の封筒” を使いました。おうちになければ、薄手の紙で代用してくださいね。

【用意するもの】
・茶色の封筒
・絵具やクレヨンなど着彩できるもの
・両面テープ
・新聞紙

【1】茶色の封筒を、絵具やクレヨンで、グルグル塗っていきます。紫、茶色、こげ茶など混ぜながら、塗っていきましょう。塗り残しがあっても、ベースが茶色なので気になりません。
【2】絵具が乾いたら、中に新聞紙をビリビリ破り入れていきます。
【3】程よく新聞紙が入ったら、封筒の口を閉じます。両サイドに、両面テープを貼ります。
【4】【3】の両面テープを剥がし、つまむように貼り合わせます。形を整えたら、さつまいものできあがりです。
*ワンポイントアドバイス:
封筒の表面をあえてシワシワにすると、本物みたいに見えますよ。

毛糸を巻いて「かき」

かきを、作ってみましょう。 今回は、“毛糸”を使ってみました。

【用意するもの】
・ロール芯(もしくは画用紙)
・毛糸(オレンジ色)
・フェルト(緑色)
・モール
・新聞紙
・セロテープ
・ハサミ

【1】ロール芯を2~3cmに切ります。2つ用意し、2つとも切ります。
【2】切ったものを、貼り合わせます。
【3】中に、丸めた新聞紙を入れ、形を整えます。
【4】向きを変えながら、毛糸を巻きつけていきます。

【5】まん丸よりも、少し平たくなるように巻くと、柿らしくなります。
【6】フェルトを柿のヘタの形に切り、真ん中に穴を開けます。
【7】ヘタにモールを通します。
【8】柿本体に結びます。形を整えたら、柿のできあがりです。

折り紙を丸めて「ぶどう」

ぶどうを、作ってみましょう。
折り紙や新聞紙をグシャグシャにします。感触も音も楽しめる作品となります。

【用意するもの】
・折り紙(紫系・緑系)
・画用紙
・新聞紙
・セロテープ
・のり
・ハサミ

【1】ちぎった新聞紙と折り紙を用意します。
【2】新聞紙を折り紙で、丸くなるように包んでいきます。
【3】包んだら、セロテープでとめ、形を整えます。
【4】【3】と同じものをいくつか作り、画用紙に貼っていきます。

【5】三角に貼ると、ぶどうらしいですね。
【6】緑の色紙で、葉っぱの形を切ります。
【7】葉っぱも、シワシワにすると、自然な感じが出ます。
【8】【5】と【7】を組み合わせて、ぶどうのできあがりです。

いろいろな素材で、秋の演出

「葉っぱ」

紅葉した落ち葉を「さつまいも」の下に敷きます。
アルミホイルをプラスして、「焼き芋」風にしてみます。
本物の葉っぱの代用として、100 円ショップにあるようなフェイクグリーンの葉を使っても、雰囲気が出ます。

「石」

100円ショップや園芸売場にあるような黒い石と合わせて、「石焼き芋」風にします。
ベースが黒なので、コントラストが出て、「石焼き芋」が引き立ちます。

*ワンポイントアドバイス:
目をつけてあげると親しみやすく、お芋とお話しでき、遊びの展開が広がります。

「枝」

枝を使って、柿を実らせてみます。
今回は、サンゴミズキの枝を使用しました。枝が少し赤いので、リアル感が増します。
フェルトを切って、葉っぱを追加しました。
柿は吊るしてあるだけなので、籠を持って収穫体験することで更に楽しめます。

「ひも・ワイヤー」

ぶどうのツルのイメージで、束にした毛糸にぶどうや葉っぱを結びつけます。
今回は、作品が身近に感じ取られる、階段の手すりの傾斜を利用してみました。
階段を上るのが、楽しくなります。

* * *

いかがでしたか?

今回も、簡単にできる作り方を、ご紹介させてもらいました。
親子で一緒に、紙を破いたり、丸めたり…音や感触を楽しんで作ってみてくださいね。

また、園や学校の展覧会などは、一人ひとりが作ったものを全部合わせて、大きな木(作品)が完成することが多いかと思います。
子どもたちが持ち帰ってくる、小さな一つの作品の行き場が困らない様に、ぜひ飾ってみてください。
これまでの記事でも、粘土や絵画など、さまざまな作品の演出法をご紹介していますので、参考になれば嬉しいです。

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賑やかに飾ると部屋も楽しく、おうち時間が充実しそうです。
子どもたちの作品は、いつもほっこりと癒されます。
“ほんの少しの演出”で作品が生かされ、おうちの中がガラリと変わります。
日常生活に取り入れるヒントとなれば、大人はもちろんのこと、子どもたちも嬉しいですね。

≪≪≪前回の記事 同じものをたくさん折って、秋のインテリアに

池谷 有利
執筆者おもちゃコンサルタント、グラフィックデザイナー、造形講師。
池谷 有利
おもちゃコンサルタント、グラフィックデザイナー、造形講師。 美術系学校卒業後はプロダクションで、クリエイティブディレクターをしたり、会社設立にも関わりました。 現在は、フリーデザイナーとして教育関係などのグラフィックデザインをしています。 また、親子向けのワークショップをしたり、保育園や幼稚園、小学生と工作をして、物作りの楽しさをお伝えしています。

子どもの作品をどうしていますか?作って飾る工作アイデア

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