遊ぶ世界自然遺産「やんばるの森」ってこんなにすごい! 沖縄の森の恵みを子どもたちへ

沖縄伝統の遊び「草玩具」って知っていますか? 沖縄文化を伝えるやんばる森のおもちゃ美術館

2022.05.20

沖縄伝統の「草玩具」について、やんばる森のおもちゃ美術館スタッフに教えていただきました。やんばるを訪れたら立ち寄りたいおすすめスポットもご紹介!

沖縄伝統の遊び「草玩具」って知っていますか? 沖縄文化を伝えるやんばる森のおもちゃ美術館

やんばる森のおもちゃ美術館は、世界遺産やんばるの森の文化を「遊び」という切り口で伝えています。

今回はスタッフの貝阿弥(かいあみ)ひとみさんに、伝統の「草玩具」について伺いました。

「やんばる森のおもちゃ美術館は、沖縄伝統の遊び「草玩具」を体験できる施設です」
スタッフ 貝阿弥 ひとみ さん

やんばる森のおもちゃ美術館ならではの、おすすめポイントを教えてください。

貝阿弥さん:
やんばるの森おもちゃ美術館は、沖縄の伝統文化を伝え、自然と融合しながら世代をつなげる美術館を目指しています。
たとえば、沖縄に古くから伝わる「草玩具」を体験することができるんですよ。

草玩具って、どんなものですか?

貝阿弥さん:
身近にある マーニ(くろつぐ)、ソテツ、クバ、アダンなどの植物を編んでつくるおもちゃです。

草玩具の材料、アダンの葉

(↑草玩具の材料となるアダンの葉)

沖縄のおじー(おじいちゃん)、おばー(おばあちゃん)たちが子どもの頃には、こうした草玩具や、木の枝・石ころを使って遊んでいたようです。また、籠を作ったり 葉の繊維で織物を作ったりと、色々な工夫がされていました。

その文化を伝承するために、やんばる森のおもちゃ美術館では、草玩具体験のワークショップを行っています。

金魚・アダンボール・カタツムリ・バッタ・マーニの「そり」を作ります。簡単な金魚でしたら15分位で作れますよ。
作ったもので遊べることは 楽しいですね。

また、材料は自然のものなので、壊れたり 使わなくなると 森へ返せるのがいいところです。

来館された方の反応はいかがですか?

貝阿弥さん:
親子3世代で来館され 草玩具の魚釣りをお孫さんと楽しそうにされていました。その様子がとても微笑ましく感じました。

沖縄の草玩具で遊ぶ

また、やんばる森のおもちゃ美術館は、観光客の方ばかりではなく、地元国頭村の親子も来館されます。 度々来てくださる方は、「雨の日や暑いときでもゆっくりと遊ぶことができる」とおっしゃり、おもちゃの遊び方を聞いてくださるなど、楽しい会話ができています。

地元の方にとっても、観光でやんばるの森を訪れる方にとっても、落ち着いて楽しめる場所なのですね。

おまけ:スタッフに聞きました!やんばるのおすすめスポット

貝阿弥さんに、やんばるのおすすめスポットを教えていただきました。
やんばる森のおもちゃ美術館を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

・山原工藝店

「やんばるの作家さんの作品が多く置かれているおしゃれなお店です。」
山原工藝店インスタグラムはこちら

・あがち森

「ピザが美味しいお店です。」
あがち森インスタグラムはこちら

・道の駅 ゆいゆい国頭

「やんばるの森・国頭村のお土産ならここで!お食事もできます。」
ゆいゆい国頭インスタグラムはこちら

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貝阿弥 ひとみさん

やんばる森のおもちゃ美術館 館長代理。おもちゃコンサルタントマスター。
保育士をしながら、沖縄県立南部こども医療センターなどで、病児の遊びボランティア活動を行う。2022年4月より、やんばる森のおもちゃ美術館勤務。

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やんばる森のおもちゃ美術館
執筆者世界自然遺産「やんばるの森」の中にある沖縄県・国頭村のおもちゃ美術館です。
やんばる森のおもちゃ美術館
世界自然遺産「やんばるの森」の中にある沖縄県・国頭村のおもちゃ美術館です。多種多様な希少動植物が生息する森のなかで、木の様々な表情と、沖縄ならではの草花を活用した玩具などを楽しむことができます。

世界自然遺産「やんばるの森」ってこんなにすごい! 沖縄の森の恵みを子どもたちへ

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