子どもは遊びをつくる天才!福岡おもちゃ美術館で待っとうよ♪
2021.11.12
子どもたちが遊びを創り出す力ってすごい!そんな一こまを、保育士&福岡おもちゃ美術館スタッフがご紹介します。
こんにちは、福岡おもちゃ美術館スタッフの詰坂です。
2022年4月のオープンに向けて、準備が進んでいる福岡おもちゃ美術館。
館内で子どもたちがどんな風に遊んでくれるのか、楽しみで仕方ありません。
私は現在、保育士としても日々子どもたちと接していますが、子どもの遊びから見える創造性の豊かさには、感心するばかり。
今日は、園での子どもたちの遊びの様子をお見せしますね。
発見がいっぱい!草花遊び
ある日のこと、園庭にある匂いのする草花を集めて子どもたちを呼んできました。
ある子が「この葉っぱいい匂いがするぅ!」と。
するとほかの子もよって来て、「ホントだね!」
「こっちの葉っぱもちがう匂いがするぅ」
次々といろんな葉っぱのにおいを嗅ぎ始めました。
数分後、
「ねぇ、葉っぱの形がちがーう!」
「この葉っぱ硬いけど、こっちのはやわらか~い」
と、葉っぱの違いに続々気づいていく子どもたち。
大人にとっては、当たり前と思っていることも子どもたちにとっては、とても新鮮なできごとの1つです。
タラヨウという葉っぱは、肉厚で20センチほどもある長楕円形をしており、その縁は鋸のように細かいきざぎざとなっています。
葉のうらに、傷をつけることで黒くなり、文字が浮き出てくることから、「郵便局の木」とも言われています。
実際に、切手を貼って出すこともできるとか。「葉に書く」と書いて「ハガキ」なのは、ここからきているのだとか。
葉っぱ1つでもいろんな発見があり、このことを教えてもらった子どもたちは自慢げに他の子に伝えていきます。
そのうち、園庭内にある草花を集めてきて、ケーキを作ったり、ご飯を作り出したり。
こうして観察してみると、子どもの遊びは生活の一部からできていることを垣間見ることができます。
ストーリーがうまれる粘土遊び
あるとき、粘土遊びをしている子どもが、粘土板ではなく風景の写真を粘土板の上に乗せて粘土遊びを始めると、たちまちストーリー性のある粘土遊びに早変わり。
楽しそうに、
「これは、○○で、△ちゃんと□ちゃんと今遊んでるところ〜。」
と、説明が。
遊べば遊ぶほど創造力が膨らむのか、この子は毎日粘土で新しいものをつくっては見せてくれます。
このように葉っぱひとつで、粘土ひとつで楽しめる子どもたち。
同じように積み木1つでも、子どもたちの創造力があれば、楽しい遊びが始まります。
同じ積み木が車・お家・食べ物に変身!
中に磁石が入っていて、くっつけて遊べるこの積み木。
乗り物になって、「ブッブーッ!」と言って遊んでいたかと思うと、そばにあった積み木が目に留まり、今度は家になって「ここは寝るところで、こっちは、あそぶところ~」と、遊んでいたかと思うと、今度は、キッチングッズになり、、、。包丁に見立ててなにやらカットしているのです。
子どもたちは想像力を働かせ、遊びに真剣です。遊びに夢中になっているときの子どもたちの目はとてもキラキラしています。時として、私たち大人が想像もしないような遊びを展開していくことも。
そんな遊びが生まれる場所をめざして、福岡おもちゃ美術館は準備中。
支援いただいた方のお名前を館内の遊具「木のタマゴ」に刻めるクラウドファンディングにも挑戦中です。
多くの方の想いのつまった木のタマゴで、子どもたちはどんな遊びを思いつくのでしょうか?
楽しみに待っとうよ~~
* * *
2022年春にオープンの福岡おもちゃ美術館 開設準備室のスタッフがリレー連載でお届けします。
次回もお楽しみに!
≪≪≪前回の記事「みんなでつくろう福岡おもちゃ美術館『木のタマゴプール』」
待っとうよ、福岡おもちゃ美術館 準備室日記
遊ぶ知る集まる2021.11.12