遊ぶ【連載】おもちゃ美術館がやってきた! 移動型おもちゃ美術館「キャラバン」物語
GWのデパートでキャラバン!~神奈川県横浜市
2018.11.09
ゴールデンウィークの恒例イベントとして親しまれているキャラバンがあります。連載第2回目です。
ゴールデンウィークまっただ中の大型デパートが、木のおもちゃでいっぱいになる! そんな夢のようなキャラバンがあります。横浜そごう9階(市民フロア)で開催される「グッド・トイ キャラバン in 横浜」。今回はこのキャラバンをちょっと覗いてみましょう。
横浜駅からコンコースを歩き、横浜そごうのエスカレーターで9階に上がるとすぐに目に飛び込んでくるのは、白い大理石スペースの上に広がるキャラバンセットの色鮮やかな赤と黄色。
ズラリと並んだ見慣れない木のおもちゃたちに「うわ~、なにこれ? ママ遊んでもいい?」と歓声が上がります。デジタルおもちゃに慣れている現代の子どもたちでも、たくさん集まった木のおもちゃの発する独特のオーラには強い吸引力を感じている証拠です。
もちろんお母さん、お父さんだって例外ではありません。なにしろ開場から30分後には、会場は大人子どもを問わずに遊びの熱気でいっぱいになってしまうのですから。
キャラバン開催連続9年目と最多記録を更新中のこの「グッド・トイ キャラバン
in横浜」のスタートは、2010年5月のゴールデンウィーク。神奈川県で活躍するおもちゃコンサルタントの広瀬さんが、地元の中心地・横浜でキャラバンを開催したいと、こちらにプレゼンテーションしたことをきっかけにはじまりました。
そしてこのキャラバンの運営の中心を担うのが「かながわグッド・トイ委員会」のメンバーたちです。神奈川全域のおもちゃコンサルタントを中心に、手作りおもちゃ講座やおもちゃひろばを開催し、日常的に子育て支援活動に励んでいる「おもちゃと遊びの達人揃い」で、もちろん広瀬さんもそのお一人。
「遊びのライブステージ」では、けん玉ショー、わらべ歌あそび、紙芝居、サイエンス・トイショーなど毎回プログラムが盛りだくさん。「かながわグッド・トイ委員会」のメンバーには特技をお持ちの方が何人もいて、ステージでおもちゃを取り出せば、すぐに子どもたちが集まってきます。
その光景は、昭和の時代に路地や空き地で子どもたちが遊んでいた光景となんら変わりはありません。そう、子どもは昔も今も遊ぶ生き物。面白そうなことが目の前ではじまれば、すぐに飛びついてくれるのです。まさにおもちゃコンサルタントの面目躍如!
そしてこのキャラバンのもう一つの目玉が「手作りおもちゃコーナー」。
紙コップ、紙皿といったどこにでもあるシンプルな素材をフル活用して、手作りおもちゃに取り組めます。
ここでもおもちゃコンサルタントは大活躍。子どもはもちろん、大人も楽しくわかりやすくリードして、自分らしさをプラスした世界に一つだけのおもちゃを作るお手伝いをします。このコーナーも絶大な人気で、毎回すべて売り切れに。これをきっかけに、手作りおもちゃの新たな魅力に目覚める方も多いようです。
横浜駅からすぐにアクセスできる好条件の場所で、しかもゴールデンウィークに開催を重ねてきたおかげでしょうか。神奈川県のおもちゃコンサルタントが活躍する場として広く知られるようになった「グッド・トイ キャラバン in 横浜」には、毎年、東京や他県のおもちゃコンサルタントも遊びにやってきます。交流の場としても親しまれていると言えるでしょう。
かくいう僕にとっても、このキャラバンは初夏の訪れを告げるものとして、毎回チーフディレクターとして参加するのが楽しみで仕方がありません。来年はいよいよ10回目を迎えます。会場でお会いしましょう!
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【連載】おもちゃ美術館がやってきた! 移動型おもちゃ美術館「キャラバン」物語
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