遊ぶおもちゃ美術館がやってきた! 移動型おもちゃ美術館「キャラバン」物語

キャラバンがはじまった!~青森県八戸市

2018.10.12

年間50カ所を旅する移動型おもちゃ美術館、「キャラバン」。連載初回は記念すべき第1回開催のお話です。

キャラバンがはじまった!~青森県八戸市

木のおもちゃはお好きですか?木のおもちゃはたくさん集まると、それも途方もなくたくさん集まると、そこには別のパワーが生まれます。数少ない時とは別のパワーが・・・。
この記事では木のおもちゃが大集結する移動型おもちゃ美術館「キャラバン」の世界にご案内します。

2009 年10 月9 日(金)、おもちゃコンサルタントの資格を得て6年後の僕は青森県八戸市で、期待にドキドキしながらキャラバンセットの到着を待っていました。

今では年間約50回近く開催される移動型おもちゃ美術館「グッド・トイ キャラバン」の、この日はまさにはじまりの1日。
大量の木のおもちゃが東京など全国各地から、そして最初のキャラバンセットは津軽の木工職人集団「わらはんど」の拠点・弘前から、それぞれ別個に輸送され、お昼過ぎ頃、会場となった八戸市総合福祉会館に集結しました。

企画担当の僕と東京おもちゃ美術館の多田館長、そしてデザインを担当したミュージアムプロデューサーの砂田光紀さんをはじめ、プロジェクトに関わった誰もが、グッド・トイ キャラバンの最初のカタチをここで見ることになったのです。

設営の様子

砂田さんがおもちゃボックスにカッティングシートのロゴを貼って最後の仕上げを施し、参加者が手分けして、折り畳み机に倉敷帆布の赤いテーブルクロスをかけ、東京おもちゃ美術館のロゴが入った床板を並べ、そこに大量の積み木、多種多様な木のおもちゃたちを並べていくと・・・
いつのまにか多目的ホールが美しい木のおもちゃ美術館に変貌!集まった皆さんから歓声があがりました。

会場の様子

僕も「すごい!このセットとともにこれから全国行脚がはじまるんだ」と心の中でつぶやいて・・・ドキドキがワクワクに変わった瞬間でした。

さて、キャラバンの開催には主催者が不可欠です。このときは「グッド・トイ キャラバン八戸実行委員会」が主催の大役を担ってくださいました。代表の田中さんは保育園園長を務める一方で、「八戸芸術教育の会」を主宰し、手づくりおもちゃや遊びを通じての地域の子育て支援活動を推進していました。

今にして思うことですが、まだ誰も見たことのない、遊んだこともない、未知数のグッド・トイ キャラバンの主催をよくぞ買って出てくださったものです。「グッド・トイ キャラバン八戸実行委員会」の皆さんの勇気と心意気に、改めて感謝の気持ちを贈りたいと思います。

翌日10日と11日の2日間にわたって行われた「グッド・トイ キャラバンin八戸」。それは途方もなくたくさんの木のおもちゃと、手づくりおもちゃのワークショップと、そして地域のみなさんが芸力を発揮できる「遊びのライブステージ」の3拍子が揃った、まさにグッド・トイ キャラバンの原型と言えるものになりました。

人形劇
ごっこあそび
読み聞かせ

八戸実行委員会の皆さんは、それぞれが保育士や子育て支援活動をしており、そこで培った遊びや手づくりおもちゃの経験とセンスを発揮して、子どもたちの遊びをしっかりサポート。

子どもたちがこれまで見たことないようなたくさんの木のおもちゃに触れ、一方で遊び上手な大人たちと豊かな時間を過ごすという、私たちが理想とするカタチが生まれたのです。このようにグッド・トイ キャラバンは「遊び盛り、育ち盛りの子どもたち、保育士や子育て支援活動する人々」とともに、これ以上ないほど幸先のいいスタートを切ることに。

こうしてキャラバンがはじまったのです!

曽我部 晃
執筆者移動型おもちゃ美術館 総合ディレクター、おもちゃコンサルタント
曽我部 晃
長男誕生を機に、父と子のコミュニケーションを大切に思い、おもちゃコンサルタントの資格を取得。2009年より移動型おもちゃ美術館「グッド・トイキャラバン」「木育キャラバン」の座長・総合ディレクターを務める。

おもちゃ美術館がやってきた! 移動型おもちゃ美術館「キャラバン」物語

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