遊ぶ【連載】子どもと楽しむ「遊び名人」になろう! 岡田哲也のおもちゃの時間
たたく→飛び出す が楽しくて止まらないおもちゃ「大工さん」
2020.09.11
【動画】子どもたちに人気の、たたく動作のおもちゃ。でも、強くたたきすぎて壊しそう!そんなお悩み解決のヒントもご紹介。

こんにちは。東京おもちゃ美術館ディレクター、おもちゃコンサルタントの岡田哲也です。
棒やハンマーのようなものでたたくおもちゃ、子どもたちは大好きですよね。
でも、力いっぱいたたきすぎて、音がうるさく感じたり、おもちゃが壊れてしまう心配をしたり、ということはありませんか?
今回は、そんな「困った!」を、楽しみながら解決するヒントもご紹介します。
音からイメージする絵本とおもちゃ(2)「大工さん」
今回のおもちゃ:大工さん(ニック社)

黄色の穴の中にペグを入れて、ハンマーでトントントン。側面から別のペグが飛び出してきます。
自分の動作とペグの動きの関係がわかると、何度も繰り返したくなります。東京おもちゃ美術館でも人気のおもちゃで、本物の大工さんのように、一心にたたき続ける子も少なくありません!
遊びを広げるポイント:強く・弱くをイメージしてみよう
こうしたタイプのおもちゃでは、つい夢中になってしまうのか、強くたたきすぎてしまうことがあるかと思います。
「やさしくたたこうね」と言っても、なかなか言うことを聞いてくれない。
そんなとき、「やさしく」のイメージが、親子で食い違っていることが考えられます。
そんなときは「やさしく」をもっと具体的なコトバで伝えてみましょう。
例えば、「おばあちゃんの肩をたたいてあげるくらいの『とんとん』だよ」など・・・・。
こんな絵本も参考になりますよ。
今回の絵本:『とん とん とん』 間所ひさこ 作/とりごえまり 絵/ポプラ社
りすちゃんが、色々な「とんとんとん」という音に出会う物語です。
絵本を読んだ後に、どのくらいの「とんとん」なのか、実際に親子で体験して、イメージを共有してみましょう。
Let's try ! あなたも遊び名人: ペグが出てくる方向を変えてみよう
この「大工さん」を手に持って、ペグが出てくる穴の向きを変えてみましょう。
下向き、斜め上向きなど、向きによってペグの動きや勢いが変わって、イメージがまたふくらみます。
いろいろ試して、遊んでみてくださいね!
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- 執筆者東京おもちゃ美術館ディレクター、おもちゃコンサルタント
岡田 哲也 - 東京おもちゃ美術館では展示・イベント等の企画、運営に携わっています。また、「おもちゃインストラクター」「おもちゃコンサルタント(通学/Eラーニング)」養成講座の講師として、全国でおもちゃを使ったあそびの研究・実践・ワークショップを担当。NHK Eテレ『まいにちスクスク』などメディアでも遊びアイデアをご紹介しています。駒沢女子短期大学・植草学園大学 非常勤講師。
【連載】子どもと楽しむ「遊び名人」になろう! 岡田哲也のおもちゃの時間
遊ぶ育む暮らす2020.09.11