遊ぶ【連載】子どもと楽しむ「遊び名人」になろう! 岡田哲也のおもちゃの時間
「キャプテン・リノ」タワーを積み上げるドキドキゲームだけじゃない!
2020.08.21
【動画】カードを高く積み上げるゲームも、いろいろな遊び方が考えられます。例えば、カードの絵に注目すると・・・?

こんにちは。東京おもちゃ美術館ディレクター、おもちゃコンサルタントの岡田哲也です。
おもちゃには必ずある「色」や「形」からイメージを膨らませてみると、見立て遊びにつながります。
またゲームのイラストや装飾についても、視点を変えれば「遊びのタネ」となるでしょう。
五感を通じてモノと触れあい「遊びのタネ」をたくさん見つけてくださいね。
今回ご紹介する「キャプテン・リノ」は、ドキドキ・ワクワクのカードゲームですが、それ以外の遊び方もいろいろ考えられますよ。
スタッフでおもちゃコンサルタントの鈴木さんと2人で「遊びのタネ」を見つけてみます!
こんなところにも遊びのタネが(1) 「キャプテン・リノ」
今回のおもちゃ:キャプテン・リノ(HABA社/日本語版:すごろくや)
「リノ」くんが街のパトロールをするというストーリー。
「床」のカード→折り曲げた「壁」のカードと順番に高く積み上げていきます。
崩さないように、手札を使い切った人の勝ち!というゲームです。
順番がスキップしたり、逆回転になったり、さまざまなタイプのカードをうまく使うことでゲームが盛り上がりますよ。
中でも、キャプテン・リノのマークがついたカードが出たら、次の人はそのイラストの上にキャプテン・リノのコマを置かなければなりません。
建物が高くなるにつれ、この動きでタワーが崩れてしまうこともあるので、ドキドキ感が増します!

遊びを広げるポイント1:イラストから遊びを見つける
このゲームは、床や壁に見立てたカードの装飾がとてもすてきです。
この装飾を使って、遊んでみましょう。
たとえば、窓の絵をずらっと並べて、その絵を覚えます。
一部分を隠せば、「この窓にはどんな動物がいた?」と当てっこ遊びができますね。
遊びを広げるポイント2:作る場所を変えてみる
カードを積み上げるときに、あえて不安定なところでやってみるだけでも楽しいですよ。
たとえば、膝の上、手の上、頭の上・・・。
簡単に作れるものでも、場所を変えるだけで、難しくなってきます。
そうすると、崩れないように協力したり、遊び方も変わってきますね。
Let's try ! あなたも遊び名人: 遊ぶ人数を変えてみよう!
このゲームは2~5名で遊ぶ事を推奨していますが、園や児童館など、もっとたくさんの人数で遊びたいときってあると思います。
そんなとき、皆さんはどんなふうに、全員に遊びに参加してもらいますか?
ヒントは、1人でできる事を、あえて2人でやること。 どんなやり方があるか、考えて試してみてくださいね。
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大人が遊び心を持って関わることで、子どもの遊びは豊かになります。
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- 執筆者東京おもちゃ美術館ディレクター、おもちゃコンサルタント
岡田 哲也 - 東京おもちゃ美術館では展示・イベント等の企画、運営に携わっています。また、「おもちゃインストラクター」「おもちゃコンサルタント(通学/Eラーニング)」養成講座の講師として、全国でおもちゃを使ったあそびの研究・実践・ワークショップを担当。NHK Eテレ『まいにちスクスク』などメディアでも遊びアイデアをご紹介しています。駒沢女子短期大学・植草学園大学 非常勤講師。
【連載】子どもと楽しむ「遊び名人」になろう! 岡田哲也のおもちゃの時間
遊ぶ育む2020.08.21