遊ぶ【連載】子どもと楽しむ「遊び名人」になろう! 岡田哲也のおもちゃの時間

アイス屋さんごっこも楽しめるアナログゲーム「ゴーゴージェラート!」

2020.07.31

【動画】「うちの子にはボードゲームはまだ無理?」いいえ、ちょっとの工夫で、ごっこ遊びの要素を取り入れれば楽しくなりますよ!

アイス屋さんごっこも楽しめるアナログゲーム「ゴーゴージェラート!」

こんにちは。東京おもちゃ美術館ディレクター、おもちゃコンサルタントの岡田哲也です。

ゲームは勝ち負けを競うものが多いですが、ちょっとした工夫で、それ以外の楽しみ方が見つかります。

今回ご紹介する「ゴーゴージェラート!」は、アイスクリームの形のパーツがかわいいゲームです。勝ち負けのある遊びが難しい年齢のお子さんでも楽しめるヒントをご紹介します。





身の周りのものを遊びに取り込む(3) 「ゴーゴージェラート!」

今回のおもちゃ:ゴーゴージェラート!(ブルーオレンジ)

カードに描かれているように、アイスクリームとコーンを組み替えるゲームです。
ただし、触ってよいのはコーンだけ。
誰が一番早く作れるかな?というゲームです。

遊びを広げるポイント: ゲームの物語を知る

多くのアナログゲームには、ストーリーや背景があります。説明書に書いてあることが多いので、遊ぶ前に親子で読んでみましょう。

なぜかというと、正解があって勝負がはっきりするゲームの場合、勝ち負けにこだわりすぎると、単なる「競争」になってしまいがちなんです。
でも、ゲームの物語をふまえて遊べば、ごっこ遊びの要素も取り入れられます。

例えば、この「ゴーゴージェラート!」なら、
子どもがアイス屋さん、ママがお客さんで、「このカードのアイスをください」と注文するとか、
「ピンクはいちご味、黄色はバナナ味」と色からイメージする味を決めて、自分の好きな組み合わせを作ってみる、とか・・・。
大人が声掛けをしながら、遊びを楽しめる物語を考えてみるのもいいですね。

Let's try ! あなたも遊び名人: 身の周りの道具を使ってみたらどうなる?

手を使うゲームは、身の周りにある道具を付け足すと、さらに楽しくなります。
たとえば、キッチン用品のトングを使って、アイスを動かしてみたらどうなるでしょうか?

「失敗したってかまわない。とりあえずやってみる」というところが遊びの本質です。
ぜひ大人と一緒に、他にはどんなものがあるか、身の周りのものを使いながら遊んでみてくださいね。

*  *  *

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岡田 哲也
執筆者東京おもちゃ美術館ディレクター、おもちゃコンサルタント
岡田 哲也
東京おもちゃ美術館では展示・イベント等の企画、運営に携わっています。また、「おもちゃインストラクター」「おもちゃコンサルタント(通学/Eラーニング)」養成講座の講師として、全国でおもちゃを使ったあそびの研究・実践・ワークショップを担当。NHK Eテレ『まいにちスクスク』などメディアでも遊びアイデアをご紹介しています。駒沢女子短期大学・植草学園大学 非常勤講師。

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