遊ぶ【連載】赤ちゃんはお話したいことがいっぱい! 遊びを楽しむベビーサイン

後追いのお悩みに役立つベビーサイン【待つ】

2019.12.20

ママの姿が見えなくなると泣いてしまう赤ちゃん。ベビーサインで「待ってね」と伝えてあげることができます!連載第5回。

後追いのお悩みに役立つベビーサイン【待つ】

ハイハイ期は「後追い」がはじまる時期です。必死にママを追いかけてくる赤ちゃんと信頼関係をより深く築くために、赤ちゃんと会話できる育児法「ベビーサイン」で、待つことの楽しさを伝えてあげましょう。

★お勧めのベビーサイン【待つ】

日本ベビーサイン協会・提供(絵)

【待つ】のベビーサインは、片手の指を曲げあごの下にあてます。首を長くして待っている様子を表していると言われています。

後追いの時期、ママの姿がちょっとでも見えなくなると、赤ちゃんは泣きながら後を追いかけてきます。ママは家事もできず、トイレにも行けず・・・で、大変ですよね。でも、赤ちゃん側からみれば「大好きなママが目の前からいなくならないように」と、必死なのです。
「ママはすぐに戻ってくる!」という安心感が芽生えれば、後追いは徐々に減っていきます。

皆さんは、赤ちゃんが夢中で遊んでいるのを良いことに、そーっといなくなったりしていませんか?
赤ちゃんはママがいる安心感の中で遊んでいたのに、ふと顔をあげると・・・
「ママがいない!!!」 赤ちゃんには一大事!
赤ちゃんが泣いたらママが戻る、ということが続くと信頼関係が崩れて、後追いがさらに激しくなることも・・・。

赤ちゃんのそばを離れるときは
「【待っててね】お風呂をみてくるね」
「【待っててね】トイレに行ってくるね」と説明してあげましょう。
最初は泣いてしまう赤ちゃんも、段々と待っていてくれるようになっていきます。
【待ってるね】とお話してくれるようになる赤ちゃんもいます。筆者の息子は、スーパーの駐車場に着くと【待ってる】とアピールする出不精赤ちゃんでした(もちろん待たせません)。

「さみしいけど、待ってるよー」

「待つ」ことによる信頼関係には、第4回で紹介した【ありがとう】のベビーサインが重要です!
「待っていてくれて【ありがとう】」と、赤ちゃんに感謝の気持ちを伝えましょう。

「ママ、待ってたよ~♪」

★お勧めの遊び

【待っててね~】とお話をして・・・
赤ちゃんのまわりを一周くるっと回って(一瞬視界から消えて)「ばあ!」や、 カーテンに隠れて「ばあ!」と出てくるだけで、赤ちゃんは喜んでくれます。
「いないいないばあ」を体全体で行うイメージです。

★お勧めのおもちゃ「自動車」

【待つ】楽しさを知ってもらえるおもちゃです。
【待っててね】と伝えてから、少しだけ赤ちゃんと距離をとって、自動車をブーン!と走らせます。「ちょっと待っていると、面白いこと、嬉しいことが起こる!!」と知ってもらえます。
走っていく自動車を親子でハイハイをして追いかけるのも楽しいです。
プラスチックのおもちゃなら、本物そっくりに作られていることが多いので、赤ちゃんの身近に本物の世界観を持ってきてあげることができますよ。

※このおもちゃは対象年齢3歳~になります。赤ちゃんに自由に持たせて一人で遊ばせないようにしましょう。大人が一緒にいて「遊びを見せてあげる」おもちゃとして遊びましょう。

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いちかわ ちづ
執筆者日本ベビーサイン協会認定マスター講師、アドラー心理学ELMリーダー、おもちゃコンサルタント
いちかわ ちづ
ベビーサイン講師として、イベント参加者約15000組、千葉・東京の教室卒業生約2000組にベビーサインを伝える。アドラー心理学も取り入れた乳幼児教室「太陽と月」主宰。「ベビーサインde遊び隊」として、「東京おもちゃまつり」など多くのイベントやセミナーに参加。 企画協力:べビーサインde遊び隊(堀江愛子、福田貴美子)

【連載】赤ちゃんはお話したいことがいっぱい! 遊びを楽しむベビーサイン

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