遊ぶ【連載】赤ちゃんはお話したいことがいっぱい! 遊びを楽しむベビーサイン

嬉しいとき、楽しいときに使えるベビーサイン 【もっと】

2019.08.28

「もっと遊びたい?」「もっと!」赤ちゃんとこんなコミュケーションができるベビーサインをご紹介。連載第1回。

嬉しいとき、楽しいときに使えるベビーサイン 【もっと】

皆さんは「ベビーサイン」という0〜2歳の赤ちゃんとお話できる育児法をご存じですか?

ベビーサイン育児とは、話し言葉が始まる前~話言葉が成熟していない頃の赤ちゃんと、手話やジェスチャーを使ってコミュニケーションをする育児法です。

皆さんは海外旅行先でうまく話せないときに、身振り手振りを使っていませんか?
それならば、日本語をうまく話せない時期の赤ちゃんにも、身振り手振り=ベビーサインを使ってもらいましょう!

赤ちゃんは、大人が使っている「バイバイ」や「いただきます」などの手を通して行うコミュニケーションを自然と理解し使い始めます。その種類を増やしてあげるといろいろなお話ができるのです!

例えば、「パパ」と呼んでみたり、

「おいしい」とお話したり。

「ベビーサイン」は、米国カリフォルニア大学の教授である児童心理学者のリンダ・アクレドロ博士、スーザン・グッドウィン博士が研究し、名付けた育児法です。『赤ちゃんとお手てで話そう』の著者吉中みちる(現・日本ベビーサイン協会代表理事)が我が子で実践し、本で紹介したことで、日本でも普及してきました。

この連載では、「ベビーサイン」を赤ちゃんとの遊びの中に取り入れることで、赤ちゃんとのコミュニケーションを豊かにする方法を紹介します!

★遊びの中でベビーサインを使ってみましょう

【バイバイ】や【いただきます】と同じように、毎日の語りかけに決まった「手の動き」=「ベビーサイン」を添えます。
遊びながら見せるのに、お勧めのサインは、【もっと】。すぼめたお手てをチョンチョンします。

赤ちゃんはママに遊んでもらえると、とても嬉しい気持ちになりますので、そのときに「【もっと】遊ぼうね」「【もっと】ね」と語りかけをして遊んであげましょう!
「こちょこちょ~!」をして【もっと】。
「いないいないばぁ!」をして【もっと】。
「高い高い」をして【もっと】。
「わらべ歌」を歌ってあげて【もっと】。
おでこにフーッ!と息を吹きかけて【もっと】。

なにげない遊びの中に「【もっと】遊ぼうね」と伝えてみましょう。
「【もっと】やって~♪」と、お話してくれるようなりますよ。

赤ちゃんにベビーサインをしてもらうことを目的にするのではなく、楽しい語りかけが増えるきっかけづくりを最初の目的にしてみてくださいね。遊びの延長です。

ベビーサインがあれば、話し言葉が成熟する前から豊かなコミュニケーションを行うことができ、赤ちゃんの心の成長はもちろん、良好な親子関係を育てていくことができます。

赤ちゃんがベビーサインを使い始める時期の目安はありますが、語りかけを増やす目的ならいつからベビーサインをスタートしてもよいと私は考えています。月齢における個々のメリットは、これからの連載で詳しくお伝えしていきますね。

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いちかわ ちづ
執筆者日本ベビーサイン協会認定マスター講師、アドラー心理学ELMリーダー、おもちゃコンサルタント
いちかわ ちづ
ベビーサイン講師として、イベント参加者約15000組、千葉・東京の教室卒業生約2000組にベビーサインを伝える。アドラー心理学も取り入れた乳幼児教室「太陽と月」主宰。「ベビーサインde遊び隊」として、「東京おもちゃまつり」など多くのイベントやセミナーに参加。 企画協力:べビーサインde遊び隊(堀江愛子、福田貴美子)

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