遊ぶ【連載】明日がちょっと楽しみになる!おもちゃと遊びの話

横浜中華街を知りつくした元営業マン・現ゲーム屋店長と歩く! good us 的おでかけのススメ

2020.01.24

「春節」でにぎわう横浜中華街におでかけしよう!中華街の達人によるちょっと大人の中華街ガイドです。

横浜中華街を知りつくした元営業マン・現ゲーム屋店長と歩く! good us 的おでかけのススメ

1月後半、中国では旧正月「春節」を迎えます。中国の方たちが多く暮らす横浜中華街も、お祭りムードで華やぐ季節です。

そんな横浜中華街におでかけしてみました!

案内人は、横浜中華街にあるボードゲーム専門店「リゴレ」の店長・伸居智和さん。good us では、「あなたの暮らしにおすすめボードゲーム」をテーマに、楽しい記事を連載してくれているんですよ。

伸居さん、今日はよろしくお願いします!

伸居さん:

「よろしくお願いします!僕は中華街が大好きで、お店を開くときにこの街を選びました。
今日は中華街の暮らしとか文化の魅力が伝わるような『見る』『食べる』『遊ぶ』スポットをご紹介しようと思います。」

にぎやかな観光地とはちょっと違う面も見られそうで、楽しみですね!

見る①/朝陽と海風の通るパワースポット「朝陽門(ちょうようもん)」

中華街には10の門があり、中でも街の東西南北に位置する4つの門は、街を守る大切なもの。中国の人の暮らしに欠かせない風水の考えにもとづいて、方角ごとに色やモチーフとなる聖獣が決まっているそうです。
この「朝陽門」は東を守る門で、色は「青」、聖獣「青龍」がモチーフになっています。

伸居さん:

「その名の通り、朝陽が昇ってくる方角の門で、毎朝ここからパワーが入ってきて、浄化されると考えられているんです。それに、門の外は山下公園、そして海に続いているので、海風が吹き抜けていきます。解放感があって、何となく元気をもらえる場所なんですよ。」

なるほどー。中華街に活気をもたらすパワースポットなんですね!

見る②/中華街の人たちの暮らしを見守る「関帝廟(かんていびょう)」

次のおすすめスポットは、三国志でもおなじみの武将・関羽が神様となった関聖帝君をまつっている関帝廟。きらびやかな建物は中華街のシンボルとも言えますね。

伸居さん:

「観光スポットのイメージが強いかもしれないけど、街の人たちは暮らしの一部として、安全や商売繁盛を願って、お参りを欠かしません。私も中華街でお店をやっている身として、定期的にお参りに来ているんですよ。
今日は一緒に参拝しましょう!」

拝観受付をして、お守りにもなる拝観カードと5本のお線香を受け取ります。お線香は屋外の回廊にある5つの香炉に順番にお供え。お線香、長くて太いんですね。日本のものとは違う!

その後、本殿の中に入り、それぞれの神様の前にひざまずいてお参りします。
神聖な場所なので撮影はできなかったのですが、本殿の中は、神殿も天井も赤や金の細かな装飾で埋め尽くされ、とにかく豪華!神様を敬い、大切にしている気持ちがよくわかります。

色鮮やかな屋根の装飾や、日本の寺社とはちょっと違った雰囲気の狛犬など、建物まるごと、中国の文化を感じられて、日本に居ながらにして旅気分を味わえます。

それにしても伸居さん、詳しいですね!
実は伸居さんは「リゴレ」を始める前、お酒メーカーの営業マンとして中華街を担当していた経歴の持ち主。お仕事で中華街じゅうの飲食店を回って、街をすみずみまで歩いていた、中華街の達人なんです。

伸居さん:

「営業の仕事をしているとき、お店のご主人やおかみさんたちに、中華街の文化や暮らしのことなど、ほんとにいろんなことを教わったんですよ。みなさん、この街で一生懸命生活していて、ランチタイムが終わると保育園にお迎えに行ったりしているんです。
そんな人たちの温かさにふれるうちに、この街が大好きになりました。」

そういえば、関帝廟の隣の建物には「保育園」という看板がありました。中華街は人々の暮らしの場でもあるんですね。

伸居さん:

「さて、そろそろお腹が空きませんか?
中華街にはおいしいお店が山ほどあるんですけど、今日は営業マン時代からお世話になっているお店に行きましょう。」

食べる/伝統料理“巻き揚げ”が味わえる 「一楽」

伸居さんおすすめの「一楽」は、創業が1929年という老舗のお店。ランチタイムは日替わり数種類のほか、焼きそばや麻婆豆腐などの定番メニューも楽しめます。

お店の名物は「炭火焼チャーシュー」と「エビの巻き揚げ」。

伸居さん:

「『巻き揚げ』は牛や豚の内臓のまわりについている『網脂』で具材を巻いて揚げる伝統的な広東料理です。とても手がかかるので出しているお店があまりないんですよ。ぜひ注文してみてください!」

「エビの巻き揚げ」、初めて食べてみました。衣はサクサクでしつこさがなく、ぎっしりつまったエビはプリプリでおいしい!
パクパク食べ進んでから、写真を撮り忘れていたことに気づきました(すみません!)。店頭メニューの写真でどうぞ!

私たちのテーブルには、お店のご主人やおかみさんが代わるがわるやってきました。
「伸居さんのお店は順調?」
「最近顔を見ないから元気かなーと思ってたよ」
みなさん気さくに伸居さんに話しかけます。「中華街の人たちはみんなあったかい」という伸居さんの言葉を実感するひとこまでした。

遊ぶ/国内外のボードゲームが300種類以上!お気に入りに出会える「リゴレ」

さて、最後はもちろん、伸居さんのお店「リゴレ」へ!
飲食店が立ち並ぶ通りからわずか数分のビルの1室。ドアを開けると、そこには国内外のボードゲームがぎっしり!プレイスペースもあります。

何かおすすめはありますか?と尋ねると、『タイニーパーク』というゲームを紹介してくれました。
サイコロの目に従って遊具やお店などのタイルを集め、自分のスペースを埋めて、遊園地を完成させるゲームです。

伸居さん:

「先を見通してタイルを集めることが大事だけど、結局はサイコロの目次第なところもあって、おもしろいですよ。
人生の縮図のような・・・」

人生の縮図ですかー。思わず納得。

伸居さんはユニークな視点と言葉でゲームのおもしろさを伝えてくれます。
「ボードゲームに興味はあるけど、あまり詳しくなくて・・・」という方も、ぜひお店を訪ねてみてください。きっとあなたにぴったりのゲームを教えてもらえますよ。

伸居さん、今日はありがとうございました!
中華街を歩き回って街の魅力を知り、「中華街の人」になった伸居さんならではの視点で、暮らしや文化を感じ、ちょっと大人の街歩きを楽しむことができました。

春節で華やぐ横浜中華街へおでかけする皆さん、「暮らし」目線で街を歩いてみるのもおすすめですよ!

今回の案内人・伸居智和さんの連載はこちらから!≫≫≫

goodus 編集部
執筆者goodus編集部
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