暮らす【連載】メビウスママのボードゲームのおはなし

ボードゲームの賞のお話

2019.01.11

優れたボードゲームに与えられる賞があるってご存じですか? 賞のマークを知っていれば、ゲーム選びにも役立ちます! 連載第5回。

ボードゲームの賞のお話

みなさんこんにちは、メビウスママです。
今回はボードゲームの賞のお話です。ボードゲームにも賞があるの? とお感じの方も多いのではないでしょうか。
ボードゲームの賞は世界中にたくさんあります。中でもボードゲーム先進国ドイツではボードゲームを「出版する」と表現し、日本の書籍の世界と似たところがあります。日本の文学賞には直木賞・芥川賞という有名な賞がありますが、ドイツのボードゲーム界にも、直木賞や芥川賞に匹敵する二つの賞があります。今回は、この2つの賞を紹介します。

ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)

1979年に始まった、ボードゲームの賞の中でも歴史と権威を誇る賞です。ゲーム評論家を中心とした専門家たちで構成された選考委員会で選定が行われています。
発足当時は赤いポーンマーク1つだけでしたが出版数の増加や、消費者の多様なニーズへの対応を目指し、2001年には年間子どもゲーム賞(Kinderspiel das Jahres)、2011年にはエキスパート賞(Kennerspiel das Jahres)という賞を発表するようになりました。それにより、誰でもが楽しめるゲーム、子どもに優良なゲーム、ルールを駆使して遊びたい人に向けたゲームという分類ができあがりました。ゲームを選ぶ時の指標の1つにもなります。
毎年5月中旬にノミネート作品が発表され、6月に子どもゲーム賞、7月に大賞とエキスパート賞が決定・発表されます。

ドイツ年間ゲーム大賞

ドイツゲーム大賞(Deutscher Spiele Preis)

1990年に始まった賞です。日本語での表記が紛らわしいので、頭文字で「DSP」と「SDJ」と表現されることが多くなってきたようです。
この賞は上記で紹介したドイツ年間ゲーム大賞(SDJ)の選定と大きく異なり、一般のゲームファンがインターネットやはがきで投票を行い、選定が行われます。毎年10月にドイツのエッセン市で開催されているエッセンシュピールの主催者であるフリードヘルム・メルツ社の運営で、エッセンシュピールの前夜祭とも呼ばれる開幕前日の夜に、表彰式が執り行われることでも有名です。
この賞には特別賞という位置付けで、「子どもゲーム賞」「金の羽根賞」(別名「模範ルール賞」ともいわれ、ルールブックに図解や例示を導入した、分かりやすいルールブックに対する評価です。こちらは一般投票ではなく関係者が独自に選定しています。)があります。

ドイツゲーム大賞

ボードゲームの箱にはゲームの様々な情報が印刷されています。箱をじっくり読み解くことで、そのゲームの面白さや優良性が垣間見えてきます。ただし古いゲームのリメイクや再販の場合そういった表示がされていないこともあります。ネットサイトでポチポチして購入するより、本当は優良な玩具店や専門店で購入できると、そんな隠れた情報もキャッチできるかもしれませんね。
さまざまな情報や指標を上手に読み解き、自分の遊びの場にぴったりなゲームと出会っていただければ幸いです。

メビウスママ(能勢真由美)
執筆者「メビウスゲームズ」女将、おもちゃコンサルタント
メビウスママ(能勢真由美)
水道橋にあるメビウスゲームズの看板女将。著書:メビウスママのエッセンシュピールガイドブック(スモール出版) フリーペーパー:ボードゲーム情報誌「メビテン!」をテンデイズゲームズの女将と配信中!

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