遊ぶ世界自然遺産「やんばるの森」ってこんなにすごい! 沖縄の森の恵みを子どもたちへ
やんばる森で「ちむどんどん」。 山原村(やんばる)の森の魅力を伝える
2022.04.11
NHK朝ドラ「ちむどんどん」の舞台となっているやんばるの森の魅力と、木育やおもちゃ美術館という視点からお伝えします。

「ちむどんどん」の舞台は、沖縄唯一の森林地帯・国頭

2022年4月よりはじまったNHK朝ドラ「ちむどんどん」の舞台やんばる村は、沖縄県北部である国頭エリアがモデルになっています。芭蕉布で有名な大宜味村の喜如嘉、フクギの木が美しい集落の謝敷など、国頭の美しい集落で撮影が行われています。
最北部の国頭村は、沖縄唯一の森林地帯です。その一番の象徴はなんといっても、2021年に世界自然遺産に登録された「やんばるの森」。
5000種の動植物が生息する自然の宝庫です。日本の総面積の0.1%を占める広大な森林のなかは、天然記念物にも指定されている“飛べない鳥”ヤンバルクイナをはじめ、世界でもこの森にしかいない動物が数多く存在しています。
また、やんばるの森は植物の宝庫でもあります。固有の植物が多いだけでなく、沖縄唯一の森林地帯であることから、首里城の建築に使われるなど歴史的にも重要です。

やんばるの森の自然の恵みを堪能できる施設
その世界自然遺産の玄関口となる森林公園のなかにあるのが「やんばる森のおもちゃ美術館」です。
館内のおもちゃや遊具はやんばるの木の魅力を感じられるよう工夫されており、
・やんばるに生息する世界で最も重い木で作られた「積み木」
・琉球王朝時代に植えられた琉球松で制作された「トンネル」
・やんばるの海でしか見られない生き物の「釣りゲーム」(生き物は木製です!)
・ヤンバルクイナのタマゴプール(※タマゴは木製です!!)
などなど、やんばるの森の豊富な森林資源を遊びを通して味わうことができます。
ちなみにフローリングにはイタジイという木が使われているのですが、森の70%を占めている木です。イタジイの枝葉がこんもりしていていることから、やんばるの森をブロッコリーの森と呼ぶ人もいるのだとか。
沖縄の森の魅力の発信拠点として、国頭パワーで運営が始まる
2022年4月9日、世界自然遺産の玄関口となる国立公園にて、オープニングセレモニーが開催されました。
これは「やんばる森のおもちゃ美術館」が同月より運画が東京おもちゃ美術館に移ることを祝う式典です。
「やんばるの木でできたおもちゃに触って癒されてほしい」
「沖縄が誇る草玩具の文化を子どもたちや若いママパパに伝えたい」
「このおもちゃ美術館で働くために国頭村に移住してきました」
「沖縄の木の文化、木工業を盛り上げる発信地として大きな期待をしている」
県内各地から集まった家族、村役場や県庁など50名近い方々が集い、新たな出発を祝福しました。
木のぬくもりと国頭の人のぬくもりがたっぷり味わえる「やんばる森のおもちゃ美術館」。
次回から、やんばるの森の魅力を味わえるお届けします。お楽しみに~!
次回の記事「さすが世界自然遺産。やんばるの森の多様性をおもちゃで解説。」≫≫≫

- 執筆者世界自然遺産「やんばるの森」の中にある沖縄県・国頭村のおもちゃ美術館です。
やんばる森のおもちゃ美術館 - 世界自然遺産「やんばるの森」の中にある沖縄県・国頭村のおもちゃ美術館です。多種多様な希少動植物が生息する森のなかで、木の様々な表情と、沖縄ならではの草花を活用した玩具などを楽しむことができます。
世界自然遺産「やんばるの森」ってこんなにすごい! 沖縄の森の恵みを子どもたちへ
遊ぶ知る集まる2022.04.11