遊ぶ【連載】わくわく遊んで大きくなるために おもちゃ屋さんの「あそび相談室」
相談6:「なかなか遊びをやめません!」
2020.02.14
もう帰る時間なのに遊びをやめない子どもたち。どうしたらいいの?おもちゃ屋さんのあそび相談室、第7回目。
こんにちは^^かばんねこです。
前回は「集中力がなくて、長く遊べない」というお悩みでしたが、反対のこともありますよね。
つまり、もうおしまいにしてほしいのに、なかなか遊びをやめない。
いろんなところで、聞こえてきます。
「あと1回で終わりね」
「もう帰るよ」
「置いて行っちゃうよ」
「じゃあママ行くね、バイバイ」
うわーん!
そうなの、おとなは忙しいときが多いの。
用事が済んだら、次はこれをしなきゃいけないし、帰ったらあれをしなきゃいけないし、行くよと言ったら来てほしいし、早くしてほしいの。
ところで、
おうちで家事やなにかの作業をしているときに、子どもに「ちょっと来て」と言われることがありますね。
でも、すぐにはやめられないことが多いです。
「ちょっと待ってて」と、区切りがつくまで子どもに待っていてもらいます。
それと同じようにわたしたち大人も、子どもに「ちょっと来て」とか「もう行くよ」とか言います。
でも、子どもを「ちょっと待ってて」あげていますか?
わたしたち大人がするのと同じように、子どもが「自分で区切りをつける」まで。
今取り組んでいることの手を止めるなら、自分で区切り、つけたいですよね。
いきなり子どもに「ねえーちょっと来てー」って言われたって、いま手が離せないよ、途中じゃやめられないよ、何なの、もう!って感じです。
でもやっぱり、
子どもにとってもそれは、お・ん・な・じ!ですよねえ…
子どもにとっては、
やってみたい、やってみよう、こうしたらどうなるだろう…、
もしかしたらそんなふうにわくわくと、頭と心を動かして取り組んでいるのに、
「もう行くよ」「そんなことより◯◯の時間だよ」「もういいでしょ」なんて、
そんなふうに途中でやめさせられたり、時間を制限されたりしていることが、結構あります。
まだとちゅうなんだよ~
さいごまでやりたいよ~
おもしろくてやめられないよ~
あと1回なんてたりないよ~
おとなは待たせるじゃん~
それもけっこう長いくせに~
(うう、強いからっておとなはずるいぞ…)
そんな子どもの声が聞こえてきそう。
大人から見たら、早く終わらせてほしいけれども、
じつはそれは、子ども本人にとっては、大人がしていることと同じように、
今、一生懸命に取り組んでいる、大事な「しごと」なのかもしれませんよ。
それにほら、
こっちは子どもに「ちょっと待ってて~」ってけっこう気軽にいっぱい言ってるけど、
子どもは待ってくれるじゃないですか。
(ありがとう!)
まだまだ生まれて数年。
経験も、知識も、とっても少ない。
だから、何度も同じことを繰り返すことで何かが「わかる」のだし、
遠回りして、効率の悪いやりかたをして、寄り道をたくさんしながら、
いちばんいいやり方や、ものごとの成り立ちや、しくみや、いろんなことを知っていく。
それが、子どもの「あそび」という「しごと」です。
それに、
そうやって自分の「しごと」を中断させられていると、
子どもはだんだん、自分の力で最後までやり抜こうという気持ちを失っていきますし、
じっくり何かに取り組もうという気持ちも、得られないままになってしまいます。
だからどうぞ、
子どもが一生懸命になにかに取り組んでいるときは、
子どもが自分の成長のために大事な「しごと」をしているのかもしれないなと考えて。
急ぎでなかったり大丈夫なときはできるだけ、見守るようにしたいです。
でもね、そうは言っても急がなくちゃいけない時はある!
そういうときは理由を言って、謝って、ゆるしてもらって^^
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【連載】わくわく遊んで大きくなるために おもちゃ屋さんの「あそび相談室」
遊ぶ育む暮らす2020.02.14