遊ぶ【連載】親子で楽しむあそびのタネ!おもちゃのタネ!

葉っぱは科学おもちゃ?体験しよう葉っぱの遊び!

2019.05.10

草木が元気よく茂っている季節。身近な葉っぱを使って「科学あそび」をしてみませんか?連載第9回目。

葉っぱは科学おもちゃ?体験しよう葉っぱの遊び!

お散歩の楽しい季節になりました。街のそこここで出会える葉っぱは楽しい遊び素材です。実は、葉っぱあそびは立派な科学あそびだったりするのですよ。

今回は葉っぱの小さなあそびを三つ紹介します。

「すべすべ!ロウバイのやすりあそび」

お正月頃に黄色い花を咲かせる「ロウバイ」。ロウバイの葉っぱはザラザラしているので爪磨きができるんですよ。市販のやすりに負けないくらいすべすべの爪になります。
また、大きなスギナのような「トクサ」も茎がザラザラなのでやすりに使えます。割り箸がザラザラしているときはトクサで磨くと口当たりのいい割り箸になりますよ。昔は日本刀の仕上げ磨きに使われていたトクサ。顕微鏡で表面の構造を見るとまさにやすりと同じような構造をしているそうです。面白いですね!

「ピカピカ!カタバミの10円磨き」

クローバーとよく間違えられるカタバミ。空き地や路肩に生えてるハート型の葉っぱの三つ葉のあれ。実は銅磨きに使えます。黒くなってしまった真鍮のろうそく立てや銅鏡があれば、カタバミの葉で磨いてみましょう。ピカピカになりますよ。
「あら、うちにはあいにく銅鏡なんかはないわ~」、という方は古い10円を磨いて遊んでみてくださいね。面白いくらいピカピカになりますよ!カタバミに含まれるシュウ酸が酸化銅を溶かしているのですね。科学だ!

「ペタペタ!ツツジのワッペンあそび」

植え込みや庭木でよく見るツツジ。葉っぱがペタペタするのでTシャツに貼ってあそびます。ハートの形に貼ってみたりお花の形に貼ってみたりすると可愛いですよ。ツツジの葉には粘毛とい毛が生えているのでペタペタするんですって。ハエ取り紙と同じような仕組みで身を守っているのかな?
葉っぱで顔を作って福笑いにしてもあそべますよ。他にも楽しいあそび方を見つけてみてくださいね!

さぁ、3つのあそびをしに外に出かけてみましょう!ロウバイやトクサの生えているところは植物に詳しい年配の方に聞いてみると教えてもらえる可能性大ですよ。一方カタバミは道路の端っこや駐車場のスミなどどこにでも生えていますが、夢中になって事故などにあわないように安全なところで10円磨きをしてくださいね。

気に入ったあそびはお友達にも教えてあげてくださいね!では、また!

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山口 裕美子
執筆者おもちゃ・あそび・造形講師、おもちゃコンサルタントマスター
山口 裕美子
おもちゃ・あそび・造形活動を切り口に手作りおもちゃや親子あそびの講師を務める。テレビや雑誌などのあそびの指導・監修も多数。NHK・Eテレ『いないいないばぁ!』では2007~2011年に親子あそびを監修。

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