お部屋に夏を呼ぶ、子どもの「手作りおもちゃ」 作って飾る工作アイデア#3
2022.07.01
子どもの手作りおもちゃで、インテリアが夏仕様になりますよ!夏祭りをイメージした作品の作り方、すてきな飾り方をご紹介します。

こんにちは。
造形教室の講師として、親子や子どもたちと一緒に、工作をしている池谷有利です。
今年は、全国的に早く梅雨明けしましたね。
いよいよ、暑い季節となってきます。
「外遊びは熱中症が心配…」という日は、おうちで過ごす時間も増えますね。
工作をする機会があって、作品が増えて…保管場所に困ったりしませんか?
この連載では、子どもの作品を「すてきに演出して飾る」アイデアをご紹介します。
第3回目は、“身近なもので手作りおもちゃ” が主役です。
夏祭りをイメージした手作りおもちゃを素敵に演出して、一足早くお部屋に夏を呼びましょう!
夏祭りをイメージしたおもちゃを作りましょう。
材料は紙皿や折り紙など、身近にあるものばかりです。
①「紙皿で、でんでん太鼓」

【1】準備するもの:紙皿2枚、画用紙、ストロー、ひも、ビーズ、クラフトテープ、ホチキス、穴あけパンチ
【2】画用紙に好きな動物の顔を書き、切り抜きます。顔の下に、のりしろになる部分を残して切り抜きましょう。
1枚の紙皿に顔になる部分と、ストローを、クラフトテープでしっかり止めます。
【3】【2】の上に、もう一枚の紙皿を重ねて、周りをホチキスで数カ所止めます。
小さいお子さんが遊ぶ場合は、止めたホチキス部分に、保護のためのテープを貼ってくださいね。
【4】手になるパーツです。今回はビーズにタコ糸(長さ12cm 位)を通しました。
ひもの長さは、お腹の真ん中にくるのが目安です。ビーズが小さかったり軽いと、音が聞こえにくいです。
【5】【3】の腕になる部分を、穴あけパンチで2箇所開けます。(なければ、千枚通しなどで代用してくださいね。)
手のパーツを通して結びます。
【6】色をつけたり、シールを貼って仕上げます。
どんな音が聞こえてきましたか?
②「折り紙でかざぐるま」
4枚の羽のかざぐるまも良いですが、こちらは8枚の羽がついたかざぐるまです。
おうち時間を利用して、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
簡単な作業の繰り返しで、できあがります。
今回は、両面に色がついた折り紙を2 種類使いました。


【1】準備するもの:折り紙2枚、画用紙(丸型、直径3cm 位)、ストロー、綿棒、丸シール
【2】折り紙を4等分に切り、さらに三角に切ります。(使用する三角形の折り紙は、全部で8枚です。)
【3】三角形の先だけに、跡がつくように折ります。(黒点線部分)
【4】写真の黒い部分の裏にノリをつけ、丸型に切った画用紙に貼っていきます。
【5】次の折り紙も、同じ部分(写真の黒い部分の裏)にノリをつけて、45度ずらして貼っていきます。
【6】こんな風に貼り合わされていきます。
【7】8枚貼り終わったら、それぞれの角を、中心に向かって貼っていきます。
【8】8枚全部を中心に向かって貼ると、このように仕上がります。
【9】中心に丸シールを貼り、キリや千枚通しなどで穴を開けて、綿棒を挿します。
穴を開けるときは危ないので、小さなお子さんは、大人にお願いしましょうね。
ジャバラストローに挿したら、完成です。
8枚の羽は、丈夫でよく回ります。
1つめの演出:壁を使って
お部屋や階段の壁面を使ってみましょう。

プッシュピンを使って、「でんでん太鼓」を飾ります。
立体的なので、重ねると潰れたり滑り落ちたりして、保管に困りますが、壁に飾ると、かわいい表情もよく見えますね。
遊びたい時に取りやすく、お片付けも楽ですね。

「かざぐるま」のような、デリケートな作品の演出方法です。
旅行用の詰め替えボトルなど、プラスチックの軽いミニボトルを、かべに取り付けます。
(今回は、“繰り返し使える両面粘着ピン” を使用。)
ミニボトルの中に、セロファン紙を入れルト、涼しげで綺麗な演出ができますね。
ボトルに、「かざぐるま」を入れます。
すぐに手にすることができ、遊ぶことができます。
2 つめの演出:箱やスタンドを使って

クリアケースに“ガラスカラーサンド”や“ビーズ”などを入れて、立たせてみましょう。
不安定でしたら、花瓶のような深さのあるものを使ってみましょう。
夏らしく、涼しげなイメージで演出してみました。

四角い木に、キリで穴を開け、竹串を入れて簡単スタンドを作ります。
今回の“かざぐるま” は、ストローを使用しているので、このようなスタンドでも演出できますね。
いろいろなところに移動できるので、楽しんでみてくださいね。
* * *
いかがでしたか?
紹介した演出方法は、ほんの一部です。
簡単に、おうちでできるようなものを紹介させていただきました。
まだまだ、他にも家庭にあった演出方法がありそうですね。
ぜひ、日常生活に取り入れてあげてみてくださいね。
子どもも、自分で作ったもので一緒に遊べて、一緒に鑑賞できると嬉しいですよね。

- 執筆者おもちゃコンサルタント、グラフィックデザイナー、造形講師。
池谷 有利 - おもちゃコンサルタント、グラフィックデザイナー、造形講師。 美術系学校卒業後はプロダクションで、クリエイティブディレクターをしたり、会社設立にも関わりました。 現在は、フリーデザイナーとして教育関係などのグラフィックデザインをしています。 また、親子向けのワークショップをしたり、保育園や幼稚園、小学生と工作をして、物作りの楽しさをお伝えしています。
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遊ぶ暮らす2022.07.01