遊ぶ子どもの作品をどうしていますか?作って飾る工作アイデア

子どもの「手作りおもちゃ」がかわいい主役に変身!作って飾る工作アイデア#2

2022.05.30

すてきに演出して飾れば、子どもの工作がお部屋の主役になります!作品を活かす演出方法を、造形教室の先生が教えてくれますよ。

子どもの「手作りおもちゃ」がかわいい主役に変身!作って飾る工作アイデア#2

こんにちは。
造形教室の講師として、親子や子どもたちと一緒に、工作をしている池谷有利です。

子どもが作る工作や絵などの作品、おうちで作ったり、持ち帰った時にどうしていますか?
この連載では、子どもの作品を「すてきに演出して飾る」アイデアをご紹介しますね。
第2 回目は、季節にちなんだ手作りおもちゃを主役に、すてきに飾る“舞台演出”をしてみましょう!

目次


・紙皿や紙コップで作る、作って遊べるおもちゃ

紙皿・紙コップに色をつけるときのワンポイントアドバイス

・1つめの演出:箱やスタンドでお家を作る

・2つめの演出:窓の縁やかべに取り付ける棚で舞台を作る

紙皿や紙コップで作る、作って遊べるおもちゃ

紙皿や紙コップなどで、おもちゃを作りましょう。
これからの時期といえば…かえるやかたつむりが嬉しそうに登場しますね。
室内遊びが多くなる季節です。
身近なもので、工作してみましょう!

「紙皿のかたつむり」

【1】紙皿を半分に折り、真ん中を切ります。
折り紙をちぎって貼ったり、絵具とクレヨンで色をつけます。
【2】 かたつむりの体ができたら、丸シールや、画用紙を切ったりして目を付けましょう。
穴を空けてモールを通すと、カタツムリの雰囲気が出ますね。
【3】 かたつむりの殻の部分を作りましょう。帯のような色紙を作り、巻いていきます。
【4】【2】と【3】を組み合わせて…かたつむりの誕生です。

【1】 で、切り取った紙皿を利用すると、エコですね。
ゆらゆら“おさんぽ、かたつむり”。
折り紙などで葉を作り、その上にかたつむりを乗せてお散歩はいかがでしょう?

「紙コップのかえる」

【1】かえるの口になる、紙コップの底部分を一部切ります。
【2】紙コップに穴を開け、ストローを通し、紙コップの大きさにあわせてストローを切ります。
ストローを押すと口が開き、引くと口が閉まるしくみです。
ストローのジャバラ部分が穴を通るときに「ゲコゲコ」と音がします。
【3】切ったストローの先は、ホチキスなどで固定しましょう。
【4】今回は、色紙を使って目を作りました。紙コップの底の部分が、顔になります。
カッターで切り、目を差し込みました。
ストローを前後に動かすと…「ゲコゲコ」歌ってくれますよ♫

「紙皿のかえるカスタネット」

【1】紙皿を二つに折ります。画用紙で目の形を切ります。
【2】今回は、絵具で色をつけました。
目は、油性ペンで描き、のりや両面テープで止めます。
口になる部分の上下に、ペットボトルの蓋を付けます。
カスタネットのできあがりです。カチカチ…音を楽しんでみてくださいね。

紙皿・紙コップに色をつけるときのワンポイントアドバイス

今の紙皿や紙コップは、耐水性に優れています。
そのため、内側は、色を弾いてしまいますが、表部分でしたら、水彩絵具でも着彩できます。
クレヨンと合わせて、絵具の弾き効果を楽しんでみるのも良いですね。
まだ、絵具を用意することができなければ、折り紙などを、貼ったりちぎったりするのも、音や感触が楽しいかもしれません。
環境に合わせて、判断してあげてくださいね。

1つめの演出:箱やスタンドでお家を作る

園芸用の棚を利用したり、空箱を利用して、それぞれのお家や、お部屋を作ってみましょう。
花や葉っぱなども、「舞台装置」として一緒に飾ると、雰囲気が出ますね。

遊べる工作おもちゃは、やはり、子どもたちも遊んで触れ合いたいものです。
遊んだ後の片付けで、苦労することもあるかもしれません。そんなときは
「かたつむりくんも、おうちに帰りたいみたいよ。」
「お部屋でゆっくりしたいかもしれないから、今日はおやすみしようね。」
など、声かけしてみてはいかがでしょうか?
お片付けが、習慣の一つとなると、嬉しいですね。

2 つめの演出:窓の縁やかべに取り付ける棚で舞台を作る

窓のわずかな縁を利用してみましょう。
小さなスタンドを使って、高低差を出すと、動きが出てきます。

階段やコーナーなどの空いているスペースに、木などで簡易的な棚を作ります。
今回は、梅雨のイメージを表現したかったので、100 円ショップなどにある、クリスタルビーズを使用します。
ひもにつないで、雨のような雰囲気を演出してみます。
手芸などで使う、フェルトのポンポンをつないでも、雰囲気が出ますね。

すぐに遊べるように、凝った演出は必要ありません。
雨粒の前後に、かたつむりや、かえるをレイアウトしてみましょう。 舞台を作るように、演出を、子どもたちといろいろ考えてみるのも楽しいですね。

* * *

いかがでしたか?
「工作やお絵かきを楽しんでもらいたいけれど、どんどん増える作品…。どうしたらいいのかしら?」と悩まれている方もいるかと思います。
作品を“演出” して、日常生活に取り入れるヒントとなれば、大人はもちろんのこと、子どもたちも嬉しいですね。

≪≪≪前回の記事「子どもの紙粘土作品がかわいい雑貨に変身!」

池谷 有利
執筆者おもちゃコンサルタント、グラフィックデザイナー、造形講師。
池谷 有利
おもちゃコンサルタント、グラフィックデザイナー、造形講師。 美術系学校卒業後はプロダクションで、クリエイティブディレクターをしたり、会社設立にも関わりました。 現在は、フリーデザイナーとして教育関係などのグラフィックデザインをしています。 また、親子向けのワークショップをしたり、保育園や幼稚園、小学生と工作をして、物作りの楽しさをお伝えしています。

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