遊ぶ世界自然遺産「やんばるの森」ってこんなにすごい! 沖縄の森の恵みを子どもたちへ
沖縄の植物「マーニ」でそりを作ろう!やんばる森のおもちゃ美術館で伝統の草編みを体験
2022.07.22
自分でつくった草そりで、草の丘をすべる!沖縄ならではの遊び、やんばる森のおもちゃ美術館で体験してみませんか?
青々とした土手や岡の斜面などを滑る「草そり(芝そり)」は、人気の外遊びのひとつです。近年では、専用のゲレンデが整備されている公園なども増えています。
草や土のにおいを感じながら、斜面を滑る感覚は、子どもたちが自然を身近に感じるよい経験になりますが、その「そり」まで草で作られていたら、さらには、自分で「そり」を作ることができたら、すてきだと思いませんか?
沖縄では昔から、身近にある植物の葉を使って、生活道具や遊び道具を編んでいたそうです。「そり」もその一つ。
沖縄北部の世界自然遺産「やんばるの森」の中にある「やんばる森のおもちゃ美術館」では、そりをはじめとする草玩具作りのワークショップが行われています
地元国頭村で活躍するくんじゃん草編み会の先生たちが、毎月2回、交代で講師をしてくださっています。今回は、7/10に行われたワークショップの模様をご紹介しましょう。
この日の講師は、知花直子さんと大城琴紀さんです。
そりを編むのに使っている植物は、「マーニ(くろつぐ)」の葉です。沖縄ではよく見られるヤシ科の植物です。
幅100cm、長さ130cmくらいある大きな葉っぱですが、子どもたちでも作ることができます。先生に教わりながら、編んでいきます。
完成までは30分~40分ほど。完成したら、思わず歓声があがります。
さっそく遊びたいですね! まずはおもちゃ美術館の前の野原で・・・
館内の坂で滑ってみたり。
この日のワークショップには3歳~大人の方まで7名が参加し、「マーニのそり」のほか、「アダン」という植物の葉で編む「アダンボール」を作りました。
参加者からは「自分に出来るか心配だったけれど 上手に出来ました。」
「家の近くにある葉を使って 作ってみたいと思います。」という感想が聞かれました。
講師の知花さん、大城さんは、
「何を作るか考え、親子で一緒に手を動かすこと、作った物で遊びがどんどん膨らんでいくこと、すべての過程が草玩具の魅力です。沖縄伝統の草玩具の魅力を、次の世代にまでつなげていきたいです」と話してくださいました。
自分の手で身近な植物から遊び道具を作り、できたもので遊ぶ。モノがあふれている世の中ではなかなか体験できないことですが、その達成感や楽しさは格別なようですね。
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「やんばる森のおもちゃ美術館」の草編み体験ワークショップは、毎月2回、第1・第3日曜日午前・午後に行われています。
詳しい日程などは、「やんばる森のおもちゃ美術館」のSNSなどでご確認ください。
沖縄の自然と、自然に根差した文化を体験できる「草編み」、機会があればぜひご参加くださいね。
世界自然遺産「やんばるの森」ってこんなにすごい! 沖縄の森の恵みを子どもたちへ
遊ぶ知る2022.07.22