
【この記事の内容】
- ・4歳息子とコマで遊んだ様子
- ・幼少期からのコマ遊びを勧める3つの理由
コマってあまり目立たないおもちゃですよね。私は今までコマについて興味を持ったことがありませんでした。
でも、東京おもちゃ美術館の館長が「コマがどんなに素晴らしいおもちゃであるか」熱弁していたのを聞いた日から、コマは「ザ・息子に与えたいおもちゃ」に変わったのです。
コマにはどのような効果があるのか、お勧めのコマで遊んだ様子とともに詳しく見ていきましょう。
【この記事を書いた人】
おもちゃコンサルタントで4歳児の母。
息子が0歳の頃から、おもちゃのレンタルの利用などで200以上のおもちゃで子どもと遊ぶ。昔~最新、日本・海外のおもちゃに詳しい。
>> 「おもちゃコンサルタントでママ」の私が選んだ、厳選おもちゃ5選
2通りの遊び方ができるお勧めコマ「五段重ね独楽」はこれ!

五重塔の形をした、珍しいコマです。
このコマには「2通りの回し方で遊べる」という素晴らしいポイントがあるんです。
それぞれの回し方で異なる指使いをします。それが幼児期の子どもにとってよい効果をもたらします。
・回し方1 糸引きゴマとして遊ぶ
・回し方2 指で軸をつまんで回して遊ぶ
ではこれから、息子が2通りの回し方で実際に遊んだ様子を見ていきましょう。
※このコマには小さなパーツがあります。誤飲などの危険がないよう、必ず大人と一緒に遊んでください。
4歳息子とコマで遊んでみた
子どもが「難しいからもう嫌だ!」と投げ出さないようにするには、子どもに任せる役割を1~2つから始め、様子を見ながら役割の量と難易度を徐々に上げていくことが重要です。
【糸引きゴマとして遊ぶ】
・親が紐を巻く+子どもが紐を抜き、塔を乗せる(難易度★)
「紐を引き抜く」というと簡単に聞こえますが、力加減や引き抜く方向など子どもにとっては難しいようで一回では成功しませんでした。
でも行為自体は簡単なので、息子は繰り返しトライしていました。
そして、盛り上がるのが一段目の塔に残りの塔を乗っけるとき!集中力が必要です。
最初は画像↓のように4つの塔を重ねたまま素早く乗せましょう。

成功したら、子どもが大喜びすること間違いなし!
これができたら、子どもの担当する役割を増やしていきます。(難易度★★へ)
・自分ひとりで回す(難易度★★)
難易度★で、コマが回る仕組みを理解できたので、思い切って、最初から最後まで全て任せてみましょう。(無理そうなら役割を減らす)
では、糸引きゴマとしての回し方を詳しく見ていきましょう。
まず、一番大きい一段目のコマと棒を組み合わせ、小さい穴に紐を通します。

実はこれが一番難しい作業です。集中力と手先の器用さを要求されます。
ここでつまづく場合が多いですが、助けを求めてくるまで親はそばで見守ります。
紐を穴に通せたら、穴から紐を少し出した状態でコマを手でくるくる回し、紐を巻きつけます。↓

巻き終わったらこのようになります。↓

綺麗に巻けていない場合はコマが上手く回りませんが、失敗を重ねてコツをつかんでいくので、そのまま引き抜いてみましょう
。難易度★で練習済みの、紐を引き抜く作業です。↓

床にコマを近づけて、勢いよく引き抜くのがポイントです。
ここからはスピードと正確さが必要です。
子どもはあわてながらも塔を乗っけることに熱中します…。(途中、何回も失敗してコマが倒れてふりだしに戻る)

やっとのことで五重塔が完成しました!!
今にも五重塔が倒れそうですが、ひとりでできた嬉しさで息子は飛び跳ねて喜んでいました。
親もハラハラドキドキで、できたときはとても嬉しい気持ちになること間違いなし。
【指で軸をつまんで回して遊ぶ】(難易度★)

五重塔の一番上のコマは、普通のコマとしてもまわすことができます。
コマがまっすぐ立つように回す作業は、簡単そうに見えてけっこう難しいです。
前回コマで遊んだときから時間がたっているからか、息子はなかなか成功しません…。
でも楽しいようで何度も練習し、やっとのことで画像のように綺麗に立たせて回すことに成功しました!
ものすごい嬉しそうな息子。「もっとコマ回ししよう!」とノリノリです。
この繰り返し軸をつまんで回す動作は、これから紹介する「幼少期からコマ遊びすべき3つの理由」に含まれる重要な動作といわれています。
幼少期からコマ遊びすべき3つの理由
コマ回しを楽しんだところで、コマ遊びの効果についてみてましょう。

このコマでは、手先の器用さを以下の作業で鍛えることができます。
・コマの穴に紐を通す
・指でコマの軸をつまんで回す
「手先が器用」というのは、親指・人差し指・中指を上手に動かすことができるという意味です。
ボタン留めや、お箸や鉛筆を使うことが苦手な子には、コマ遊びがおすすめです。(お年よりのリハビリにも利用されています)
お箸や鉛筆を持たせる練習と並行してコマ遊びをすれば、より早く、楽しく指先の使い方を習得できます。
3本の指を使うことは生活に密接しているので、上手に使えればそれだけ身の回りのことが一人でできるようになるのです。

指先を使うと、脳が活性化することにも繋がります。
【脳活性化の流れ】
指先を使う
↓
脳の血流がUPする(指先には脳へ繋がる神経が多いため)
↓
脳が活性化する(結果的に記憶力や思考力がUPする)
脳を活性化させるポイントは、色々な指の動きを難易度を上げながら取り入れることです。簡単で慣れた動作をし続けると効果が薄くなります。
その点、この五重塔のコマは2通りの遊び方ができる上に、幼児とっては難しめなのでぴったりのおもちゃといえます。

コマで遊ぶと、細かい作業を行うので集中力が必要になります。
例えば以下の作業です。
・紐を小さい穴に通す
・紐を適度な速さで引っ張る
・塔を順番に乗せていく
・軸をつまんでコマを回す
幼い頃から集中力が身につくと、ひとつの物事を最後までやり遂げやすくなります。
親子で遊ぶ際に気をつけたいのが、子どもが手伝いを希望する前に親が手伝ってしまうことです。
子どもが作業しているときに手を出してしまうと、集中力が途切れてしまいます。
そしてそれを繰り返すと、集中力がない子どもになってしまいます。
コマに限った話ではありませんが、子どもが熱中している間は「集中力UPに繋がる」と信じ、静かに見守りましょう。
おもちゃの基本情報
【商品名】 |
五段重ね独楽 |
---|---|
【メーカー名】 |
つばき製作所 |
【対象年齢】 |
10歳~(親子で遊ぶ場合のみ10歳未満可) |
親子で楽しむコマ回しまとめ

2通りの遊び方ができて親子で遊ぶのに最適な、五段重ね独楽を紹介しました。
コマには子どもを成長させる要素が満載です!
「紐を引いて回す」方法と「指で軸をつまんで回す」方法をマスターした後は、より難易度の高いコマで遊んでみるのも良いですね。
コマのほかに、「集中力」「記憶力」「注意力」などを鍛える幼児にぴったりのカードゲームなどもあります。
そのほかにも、息子と遊んで楽しかった質の良いおもちゃを紹介しています。
いずれもグッドトイという賞を受賞した、親子で楽しく遊べるものばかりです。

- 執筆者おもちゃコンサルタント。ブロガー。4歳児の母。
高橋せとか - 息子が0歳の頃から、おもちゃのレンタルの利用などで200以上のおもちゃで子どもと遊ぶ。昔~最新、日本・海外のおもちゃに詳しい。 「3歳の男の子のママのブログ 育児中継」https://ikuji-chukei.com/
おもちゃコンサルタントのママが選ぶ、4歳我が子のためのおもちゃ
遊ぶ育む2021.01.15