遊ぶ【連載】子育てにプラスする遊びの引き出し

「遊ぶ力」は「生きる力」 ~テレビがなくても~

2019.03.01

退屈している子どもには、ついついテレビ。そんなお悩みの解決には、シンプルなおもちゃが役立つかもしれません。連載最終回。

「遊ぶ力」は「生きる力」 ~テレビがなくても~

突然ですが、皆さんの家では子どものテレビについて、どうしていますか?

我が家も錯綜していた時期がありました。つけっぱなしということはなかったのですが、幼稚園に入りたての頃は習慣として「テレビ」が組み込まれ、そこから流れでダラダラ観ている感じになっていた時期もありました。
しかし今では「1日30分」と自分で時間を決めて観るようになりました。「テレビが観たい!」と駄々をこねることも、ずるをして時間を超過することもほぼありません。
6歳と4歳の息子たちが、なぜそうなったのか考えてみると、背景には彼らの「遊びの充実」があったのではないかと思います。

アナログゲームやシンプルな木のおもちゃ、さらには遊びをつくる「素材」でよく遊ぶようになって、息子たちには「遊ぶ力」がつきました。
例えば新聞紙を渡すと、それを使って小一時間は遊んでいます。新聞紙のような素材は、自分の力でいろんなものに変化させることができるので、遊びが広がるし、飽きません。遊びが楽しくてテレビって言わなくなったのだと思います。

また、「自分で決める」ということも重要だったように思います。
一時期テレビの視聴時間が長いことがあり、「最近テレビ見すぎじゃない?」と子どもたちと話し合ってみました。
「お母さんはこう思っている」という意見に息子も思ったことを言ったり、提案したり。結果、自分で「テレビは1日30分がいいと思う」「忘れないように紙に書いて見えるところに貼っておく」「タイマーをかける」などということを決めました。大人の指示ではなく自分の意思で決めたことなので守るんです。
自分の意思で決めることや自分の選んだことに責任を持つことも、遊びの中で鍛えられたのではないかと思っています。

子ども達はやることが見つからずに「ひまー」「どこか連れていってー」みたいなことはありません。自分でやりたいことを見つけたり、決めたりして、それを楽しめる力がかなりついたなぁと思います。

テレビや電池で動くおもちゃに対しては、基本人間は受け身です。このボタンを押すとこの動き、この音という決まったことしか起こりません。しかしシンプルなおもちゃや、素材を使ったあそびは、その時々でいろいろなものに変化したり、新しい表情を見せるのです。その楽しさに気づいたからかなぁと思います。

「自分の力で選択する」「自分の力で何かを見つける」「自分の力で楽しいことを作り出す」それらは生きていく上でとても大切なことだと思います。この力を小さい時から身につけていくって、とても大切だなぁと改めて感じています。

子どもたちの「遊ぶ力」=「生きる力」を育てるために、シンプルなおもちゃや素材遊びに、たくさん触れさせてあげたいですね。

中山 恵里加
執筆者「にじいろプレイルーム」主宰。おもちゃコンサルタント
中山 恵里加
自宅で幼児教室を運営したり、地域でおもちゃの広場や子連れで参加できるイベントや講座を企画運営している。男の子2人の母。

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