遊ぶ子育てママ応援!おもちゃコンサルタントが教える赤ちゃん遊びのヒント

子育てママ応援!赤ちゃん遊びのヒント#4 ハンドパペットで語りかけ&紙コップ活用術

2021.02.26

子育てママ応援企画、第4弾。ハンドパペットで赤ちゃんとお話しよう!紙コップだけで遊べるアイデアもご紹介します。

子育てママ応援!赤ちゃん遊びのヒント#4 ハンドパペットで語りかけ&紙コップ活用術

全国で子育てサロン「おもちゃの広場」を開催しているおもちゃコンサルタントの皆さんに、0・1・2歳に「おすすめのおもちゃ」と「身近な素材でできる簡単な遊び」を教えてもらいました。

日頃からそれぞれの地域で、親子の皆さんと接しているおもちゃコンサルタントたちの「おすすめ」です。
「赤ちゃんとどう遊んでいいかわからない・・・」という方の参考になればという思いで、リレー連載でお届けします。

ご近所の親子サロンを覗くような気分で、どうぞリラックスして読んでくださいね。

教えてくれる人:竹内あゆみさん(神奈川県)

★おすすめおもちゃ:はりねずみハンドパペット(フォークマニス社)

私のはりねずみパペットは「はりぼーくん」と言います。

「おもちゃの広場」にやってきたものの、扉の前で、緊張で固まっている子どもたちの心を和ませてくれるはりぼーくん。
入口でカチコチに固まっている子どもやママに、まずはボールにした状態を見せます。

両手の上で小刻みに動かしながら、「これはなにかな?」と子どもに問いかけ、

私: 「あ!うごいた!だれかかくれてるよ!」
はりぼー: 「ねむいよう。」
私: 「はりぼーくん、おきておきて。おともだちがきているよ」
はりぼー: 「えー。もうじかんなの?よーし。じゃあおきるぞー!」

・・・と言う感じで一人芝居をします(笑)

そして、くるくるまるめた状態から、子どもやママの反応に合わせて少しずつひっくり返します。
すると、かわいいはりぼーくんの登場に子どもはにこっと笑顔に。その表情を見たママも安心し、親子そろってにっこり笑顔になるのです。

写真の男の子は、はりぼーくんの登場にやや警戒気味で(笑)不安そうに見ていたのですが、はりぼーくんが近くにあった木琴のバチ持って音を鳴らすと、その姿を見て真似してくれました。

一緒に遊んでくれるお友達と思ったのかな?

おうちでママが見せてあげるおもちゃとしても、ハンドパペットはおすすめです。
ハイハイしている赤ちゃんの目線の先にパペットを置いて、「○○ちゃん、ここまでおいで〜!」と声をかけたり、「いちに、いちに」と言いながら、赤ちゃんの隣で一緒にハイハイの動きをしてみるといいですよ。

★身近な材料で、おすすめ遊び:紙コップそのまんま!重ね遊び&どっちに入ってる?ゲーム

紙コップを重ねたり、また1つずつ取って、別の山を作ったりするだけ。

大人は、「どこがおもしろいの?」と思いそうですが、子どもはかなり集中して取り組みますよ!
甥っ子が遊びに来たとき、よく紙コップで遊んでいました。他にもおもちゃはたくさんあるのに、なぜか紙コップがお気に入りでした(笑)
お座りができるようになり、ある程度、自分の意思で体を動かせるようになった頃から遊べます。

他にも、2つの紙コップのどちらかにミニカーやボールなどを隠して、「どっちに入ってる?」ゲームをしたり。
誤飲に注意しながら、遊んでみてくださいね。

★ママたちへメッセージ

「『良いおもちゃを買ったのに、子どもが遊ばないんです』というご相談をよく受けます。
じっくりとお話を伺うと、おもちゃを子どもに与えただけというケースが多いのです。

良いおもちゃは子どもの成長を助ける大切な働きをしますが、おもちゃだけでは子どもは育ちません。
良いおもちゃが子どもを育てるのではなく、そのおもちゃで遊ぶ大人のかかわりが子どもにとって重要なのです。
ぜひ、ママも一緒に遊んでみてください。

言葉かけに困ったら、おもちゃの動きをそのまま言葉で伝えてあげるといいですよ。
『ころころ』『カシャカシャ』など、おもちゃを動かしながら動きをそのまま言葉にしてあげてください。
楽しそうに遊ぶママを見て、きっと赤ちゃんから手を伸ばしてくれますよ。」

* * * * * *

竹内あゆみさん:

おもちゃコンサルタント/保育士・幼稚園教諭養成校の講師。
主に「乳児の発達と遊び」、「おもちゃを介したかかわり」について研究・調査を行う。
休日は、海老名市立子育て支援センターすくすく、綾瀬市ひよこサロンなどで、0歳~2歳の赤ちゃんを対象としたおもちゃの広場を開催。

「私の運営するおもちゃの広場では、おもちゃの遊び方に決まりはありません。
例えば、赤ちゃんにおもちゃ箱を渡すと、おもちゃよりも箱に興味を示すことがあります。その箱を叩いたり、掴んだり、投げたりすることで、物との出会いを楽しんでいるのです。
たとえ遊び方が説明書と違っても、子どもの『やってみたい!』を何より大切に、自由な発想で心ゆくままに遊んでもらえるよう、ゆったりとした空間作りを心がけています。」

竹内あゆみさんのInstagram『子どもの発達とおもちゃの専門家♡ami@toy_consultant』はこちらから

◆「おもちゃの広場」については、こちらもご覧ください。

認定NPO法人 芸術と遊び創造協会「おもちゃの広場」活動

おもちゃの広場2020 Facebookページ

次回の記事はこちらから!≫≫≫

≪≪≪前回の記事はこちらから!

おもちゃの広場
執筆者全国各地でおもちゃコンサルタントたちが開催している子育てサロンです。
おもちゃの広場
「おもちゃの広場」とは、全国各地で「おもちゃコンサルタント」資格を持つ人たちが開催している子育てサロンです。芸術と遊び創造協会から無料で届くグッド・トイを利用し、地域の親子に世界のおもちゃの魅力を伝え、手作りおもちゃの体験会などを行なっています。出会い・ふれあい・育ち合う遊びの広場として、2019年度は、北海道から九州まで200カ所以上で開催されています。

子育てママ応援!おもちゃコンサルタントが教える赤ちゃん遊びのヒント

この連載の記事一覧へ

遊ぶ育む集まる2021.02.26