遊ぶ【連載】東京おもちゃ美術館スタッフが語る「赤ちゃん木育ひろばってどんな場所?」

「赤ちゃん木育ひろば」は、日本の木と出会う場所

2020.02.28

「赤ちゃん木育ひろば」にはどうして木がたくさん使われているの?東京おもちゃ美術館スタッフが語る連載、第1回目です。

「赤ちゃん木育ひろば」は、日本の木と出会う場所

「赤ちゃん木育ひろば」へようこそ!
東京おもちゃ美術館スタッフの花房佳奈です。
館内1階にある「赤ちゃん木育ひろば」は、0~2歳までのお子さんと保護者の方専用のお部屋です。
平日でも多くの親子連れでにぎわっている「赤ちゃん木育ひろば」。おでかけ情報サイトやSNSなどで紹介されることも多く、「見たことがある」「聞いたことがある」という方も多いのではないでしょうか。

この連載では「赤ちゃん木育ひろば」ってどんな場所なのか、スタッフのどんな思いがこめられているのか、4回に分けてご紹介していきます。

初めてお部屋に入る方の多くは、ドアを開けるとき、少しドキドキした表情をしています。
そして一歩二歩と中に進まれると、木がたくさん使われているお部屋の温かい雰囲気に笑顔がこぼれ、
「わぁー素敵!」「なんかいいねー!」そんなお声をいただきます。

入ってすぐに目に入るのは、ちょっと不思議な形の大きな木製のオブジェたち。
そして、床暖房が入っているかのような足元の温かさを感じる方が多いようです。

どちらも、秘密は「杉の木」です。

まず、木製のオブジェですが、これは、大分県在住の造形作家、有馬晋平氏の作品で「スギコダマ」です。
樹齢120年を超える九州地方の杉を使用した大きなスギコダマは、大人も赤ちゃんも自然と触れたくなるような存在となっています。

そして、中心部分にも、手のひらサイズのスギコダマ。樹齢300年を超えた日本国内の6県の杉を使って作られています。
軽くてやわらかいスギコダマは、赤ちゃんが自ら手に取り、お口に入れたり、カチカチ叩いてみたりと大人気。赤ちゃん木育ひろばのシンボルとなっています。

また、フローリングには、多摩産材の無垢杉を使用しています。
杉はもともと、空気をたくさん含んでいるので、やわらかくて温かい素材なのです。
その杉を、一般的な床材の約2倍の厚さ(30mm)にしたことで、より一層、素材の温かみとやわらかさを感じることができます。

日本の木の恵みがいっぱいの「赤ちゃん木育ひろば」。
温かく、やわらかい空気に包まれ、「赤ちゃんと木との最初の出会いの場」として、来館される方からの人気を集めています。

日本は森の恵みが豊かな国で、国土における森林の面積「森林率」は約70%と、世界有数の高さです。
しかし、日本の子どもたちが国産の木で遊ぶ機会は多くはありません。
東京おもちゃ美術館では、そうした現状を変えるべく、子育てに日本の木を取り入れ、木が好きな人を増やす活動「木育」を推進しています。
そのシンボルとなっているのが、「赤ちゃん木育ひろば」なのです。

パパやママにも、木に包まれた空間に何とも言えない心地よさ、気持ち良さを感じてもらい、 リラックスしてもらうこと。それが、赤ちゃんの安心感にも繋がり、のびのび遊んでもらえると考えています。

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「赤ちゃん木育ひろば」は赤ちゃん専用のお部屋です。次回は、年齢制限があるのはなぜ?ということについてお話します!

≪次回の公開は2020年3月6日予定です≫

花房 佳奈
執筆者東京おもちゃ美術館スタッフ、おもちゃコンサルタント
花房 佳奈
2人の子どもの子育て中です。前職のとき、子どもとの遊びを豊かにしたくて「おもちゃコンサルタント」の養成講座を受講。東京おもちゃ美術館にも、家族で遊びに来ていました。現在はスタッフとして「赤ちゃん木育ひろば」を担当しています!

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