遊ぶ【連載】赤ちゃんはお話したいことがいっぱい! 遊びを楽しむベビーサイン

パパとのやりとりに使えるベビーサイン【ちょうだい】【ありがとう】

2019.11.22

赤ちゃんと接する時間があまり取れないパパも、ベビーサインを活用すれば、気持ちを伝えあうことができます!連載第4回。

パパとのやりとりに使えるベビーサイン【ちょうだい】【ありがとう】

近頃のパパたちは、子育てに積極的な方が多いですね。でも、ママに比べて、どうしても赤ちゃんと接する時間が短めになってしまうパパの皆さん、赤ちゃんの気持ちがすぐにわかりますか?

ベビーサインを使えば、赤ちゃんとダイレクトに気持ちを伝えあうことができますよ。

「やりとり」を赤ちゃんと楽しむためには、赤ちゃんの心の成長を知っておきましょう。

第3回目で紹介したベビーサイン【できた!】で、「共感」を楽しむころ、赤ちゃんは二項関係から三項関係という世界に突入をしています。
最初は、「自分と誰か(ママやパパなど)」または「自分と対象物(おもちゃなど)」という二項関係だったものが、「自分と誰かと対象物」という三項関係の認識ができるようになります。パパやママと同じものに注意を向けて、共有・共感できるコミュニケーション段階へと成長をしていくのです。

★お勧めのベビーサイン【ちょうだい】【ありがとう】

三項関係が成立してきたらぜひパパに使っていただきたいベビーサインが【ちょうだい】【ありがとう】です。
まずは赤ちゃんが持っているものを勝手に奪わないことから始めましょう。
赤ちゃんに【ちょうだいね】とベビーサインでお話をしてからもらうとよいですね。
【ちょうだい】のベビーサインは、片方の手のひらに、もう一方の手の甲があたるようにのせます。

ママはお手本上手。ママのやりとりを参考にしてみてくださいね。

赤ちゃんはママやパパからの【ちょうだい】で、物を渡すことが上手になると、「自分からなんでも渡したいブーム!」という時期がやってきて、手にしたものをなんでもくれるようになります。

そんなときには、【ありがとう】のベビーサインで受け取ってください。

※【ありがとう】のベビーサインは投げキッスのしぐさです。

赤ちゃんは繰り返し同じことをするのが大好き!この「自分からなんでも渡したいブーム」はしばらく続きます。
相手がいる喜び、やりとりできる喜び、受け取ってもらえる喜び、いろいろな喜びを感じているのでしょう。
「物」を渡すように見えて、「気持ち」を渡すということを楽しんでいるそうです。渡した気持ちを受け止めてもらえる喜び、安心感は赤ちゃんにとってはかけがえのないものです。

このとき、赤ちゃんは、パパやママのお顔もよく見てくれていると思います。アイコンタクトをしっかりとって、やりとりを楽しみましょうね。信頼関係が育まれていきますよ。

そして、その後赤ちゃんは、親子のやりとりから、お友達とのやりとりへと世界を広げていきます。
双子ちゃんやお友達の赤ちゃん同士でも【ちょうだい】はよくみられるベビーサインなのです。

★パパとのやりとりにお勧めのおもちゃ「オーボール」

オーボールは、0歳の赤ちゃんにも掴みやすいボールなので、やりとりするには最適です。 「どーぞ、どーぞ」と何度も渡してくれますので、【ありがとう】サインで受け取ってくださいね。ちなみに、幼児期のキャッチボールにもお勧めです。

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いちかわ ちづ
執筆者日本ベビーサイン協会認定マスター講師、アドラー心理学ELMリーダー、おもちゃコンサルタント
いちかわ ちづ
ベビーサイン講師として、イベント参加者約15000組、千葉・東京の教室卒業生約2000組にベビーサインを伝える。アドラー心理学も取り入れた乳幼児教室「太陽と月」主宰。「ベビーサインde遊び隊」として、「東京おもちゃまつり」など多くのイベントやセミナーに参加。 企画協力:べビーサインde遊び隊(堀江愛子、福田貴美子)

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