遊ぶ【連載】赤ちゃんはお話したいことがいっぱい! 遊びを楽しむベビーサイン

お座り期に使える「共感」のベビーサイン 【できた!】

2019.10.25

「できたね!」と拍手してみせると、赤ちゃんも一緒におててをパチパチ。共感を生むベビーサインをご紹介する連載第3回。

お座り期に使える「共感」のベビーサイン 【できた!】

お座り期の赤ちゃんは両手がフリーになるので、いろいろな手の動かし方をしていますね。
そんな時期の赤ちゃんと楽しくお話できる育児法、ベビーサインをお伝えします。

その前に、とても大切なことですが、ベビーサインでお話をするために、無理やりお座りをさせる必要はありません。赤ちゃんは自分自身の体の使い方を自分で研究(!?)して、うつ伏せの状態からお座りができるようになりますよ。

★お勧めのベビーサイン【できた!】

おててをパチパチと嬉しそうに叩いている赤ちゃんを見かけたことはありませんか?
「できたね、上手だね」と親子で一緒にパチパチ、周りの人もみんなでパチパチ、気持ちが通じ合って嬉しいですね。

「パチパチ」は、赤ちゃんが勝手にやっているわけではありません。
赤ちゃんのごく短い人生の中で、周りの人たちが赤ちゃんに気持ちを伝えるときにパチパチと自然に見せていた動きを、赤ちゃんは覚えて使ってくれているのです。

実は、ベビーサイン育児を意識していない人たちも「手で会話」=「ベビーサイン」を使っているわけです。【バイバイ】もこの仲間です。

そして、【できた!】のベビーサインは、音がするので、こちらを見てくれます!
一番見せやすいベビーサインです。

また、動きも簡単ですし、「共感してもらっている」という気持ちが伝わりやすいので、赤ちゃん自身も思わず使いたくなるベビーサインなのです!

親子で【できた!】とパチパチして、たくさんたくさん共感してくださいね!

★手作りおもちゃで【できた!】「キラキラボトル」

キラキラボトルは、両手に持って振ってみたり、片手ずつ交互に持ち替えてみたり、目で見て楽しんだり、音を楽しんだり、と赤ちゃんがやってみたいことがいろいろと実現できるおもちゃです。

作り方は、飲むヨーグルトなどの空き容器に、ビーズや手芸材料のポンポン、米粒など見た目や音が楽しめるものを入れて、ふたをテープで固定するだけ。簡単ですね。

「持てたね~」、「転がせたね~」、「フリフリするの上手〜」と赤ちゃんがやってみたいことが実現できたら、【できたね】(パチパチ)と共感してあげてくださいね!
大きくなっても遊べるおもちゃです。

★市販のおもちゃで【できた!】「くるくるチャイム」

頭のところからボールを入れると、くるくるとボールが下に回りながら落ちてきて、最後にベルの音がなるおもちゃです。ひたすら何度も遊んでくれます。

赤ちゃん自身が「自分でできた!」と思う要素がたくさん!
ボールを持てた!
手から放せた!
的確に入れられた!
ボールが下りるのを待って見ていることができた!
ベルが鳴った!
ボールが出てきた!
出てきたボールをまた持って、入り口から入れられた!
【できたーーー!】の嵐となります。
赤ちゃんの様子を見ながら、たくさんの「できた!」の喜びに、笑顔で共感しましょう。

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いちかわ ちづ
執筆者日本ベビーサイン協会認定マスター講師、アドラー心理学ELMリーダー、おもちゃコンサルタント
いちかわ ちづ
ベビーサイン講師として、イベント参加者約15000組、千葉・東京の教室卒業生約2000組にベビーサインを伝える。アドラー心理学も取り入れた乳幼児教室「太陽と月」主宰。「ベビーサインde遊び隊」として、「東京おもちゃまつり」など多くのイベントやセミナーに参加。 企画協力:べビーサインde遊び隊(堀江愛子、福田貴美子)

【連載】赤ちゃんはお話したいことがいっぱい! 遊びを楽しむベビーサイン

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