暮らす【連載】子育てにプラスする遊びの引き出し

ありきたりの日常に魔法をかける雨の贈り物

2018.10.05

雨の日は、晴れの日にはできない遊びや発見がいっぱい。子どもと一緒に楽しみましょう!連載第1回目です。

ありきたりの日常に魔法をかける雨の贈り物

朝から雨。親にとって雨の日は結構ゆううつだったりします。
雨が続いて外で遊ぶことができないとなると、家の中は散らかり、発散できない子どもたちは兄弟げんかをはじめ、こっちだってストレスが溜まる!

待ってください!雨の日に外で遊べないなんて誰が決めたのでしょう?
雨の日には晴れの日には発見できないことがいっぱい! おもしろい発見があふれているのです。
さぁ出かけてみましょう。

おすすめのお出かけスタイルは、レインコートと長靴です。できれば大人もレインコートに長靴で!
子どもと同じスタイルでいることは子ども目線になれ、子どもの気持ちを存分に味わえます。
「子どもってこういうことに気づいてるんだ!」「おもしろい!」につながります。

行先は決めても決めなくても大丈夫です。目的地だけがメインではありません。道中だって楽しむ要素はいっぱいあります。

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「雨」に「形」があるなんて普段は感じたことがありますか?
道中の草花にたまった雨、滑り台についた雨、鉄棒にぶら下がった雨、ベンチに座っている雨、雨粒同士をくっつけると大きくなり、鉄棒にぶら下がった雨は下に落ちる…。 「しずくさんがすべりだいをすべっているよ!」
「しずくさんがてつぼうにぶらさがっているみたい!」
子どもってなんてかわいらしい発見をしてくれるのでしょう。雨粒ひとつから物語の世界へ入ることができるんですね。

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落ちてくるしずくを手で受け止めたり、手で伸ばしてみたり、葉っぱを触るとしぶきが飛んできたり…。
プールなどで行う水遊びとは違った水の感触を味わうことができるでしょう。
遊具で遊ぶだけが「遊び」ではありません。大人にとっては一見「これおもしろい?」と感じることも、子どもにとっては心躍る出来事だったりするのです。

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傘はなく、レインコートを着ているので雨を体で感じることができます。

家に帰ってからは、お風呂に入って体を温めました。
雨に濡れて冷えた体に染み渡るお風呂の気持ちのよさは、普段の入浴とは全く違う感覚です。

いつもと同じ道、同じ公園が違った表情を見せる…。それに気づいた時の子どもの表情や、いつもは禁止されていることが特別許されることが子どもをワクワクさせ、目を輝かせる…。
雨は日常を特別なものに変えることができる最高の「贈り物」なのです。

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中山 恵里加
執筆者「にじいろプレイルーム」主宰。おもちゃコンサルタント
中山 恵里加
自宅で幼児教室を運営したり、地域でおもちゃの広場や子連れで参加できるイベントや講座を企画運営している。男の子2人の母。

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