暮らす【連載】季節を楽しむ、日本の色いろ

8月[葉月・AUGUST]/おまつり太鼓を作ろう!

2019.07.26

夏祭りの季節。祭り囃子が聞こえてきたら、かわいい太鼓を作って、たたいてみましょう!連載第6回。

8月[葉月・AUGUST]/おまつり太鼓を作ろう!

◇ 夏本番の8月

暦の上では8月に入るとすぐに“立秋”があり、秋の気配が立つ日とされていますが、現代においてはまだまだ暑い日が続きます。楽しい夏休み、こまめに水分補給しながら熱中症に気をつけて過ごしたいですね。

◇ 平和を願う

この時期はお盆があり、精霊馬などを作り祖先の霊をお祀りする行事があります。8月15日は終戦の日。「戦没者を追悼し平和を祈念する日」とされています。世界の平和を願い続けたいです。

◇ 8月はお祭りがたくさん!

8月の上旬からはじまる東北三大祭り、高知よさこい祭り、徳島阿波踊り、岐阜郡上おどり、高円寺阿波おどりなどなど、まだまだたくさんのお祭りがあります。各地で盆踊りや花火大会も開催されています。“おまつり”という言葉には「感謝」や「願い」という意味も込められているそうです。約束事やマナーを守って大切に過ごしましょう。

◇ 8月にちなんだ日本の伝統色

藍色[アイイロ]

植物染料で染めた色。その歴史はとても古い。開国後に日本に来た外国人に“ジャパン・ブルー”と名付けられたのがこの色。植物原料の藍には防虫効果もあるそう。

向日葵色[ヒマワリイロ]

鮮やかな黄色。夏の盛りにあちらこちらで見られる花の代表は向日葵。夏の代名詞と言っても過言ではない花。太陽に向って咲く向日葵は力強く凛としている。

赤[アカ]

鮮やかな赤。日本最古の色のひとつ。赤は火や血の色などから強さや怒りなどもイメージするが、情熱を表す色でもある。魔除けとしても使われている色なので、日本の行事には欠かせない色でもある。

◇ 8月の工作・おまつり太鼓を作ろう!

祭り囃子には和太鼓の音が欠かせません。かわいい太鼓を作ってあそびましょう。バチはわりばしそのままでも大丈夫ですが、紙とティッシュペーパーで作ってみましょう。小さなお子さんと制作される場合は、おうちの方がサポートしながら一緒に作業してあげてくださいね。

材料

・ プラカップ、紙コップ 各1個(底が大きさが合うもの)

・ ストロー 数本(お家にあるもので大丈夫ですが、色・太さなどさまざまあるときれいです)

・ キラキラした折り紙 10cm位のものを1〜2枚

・ 風船 1個

・ 鈴 1個

・ わりばし 1膳

・ 約9cm四方に切ったコピー用紙 1枚

・ ティッシュペーパー 1枚

・ カラーポンポン 適量 (小さいもの。※無くても大丈夫です)

道具

・セロハンテープ

・はさみ

・マスキングテープ

作り方

1.ストロー、キラキラした紙をプラカップに入るくらいの好きなサイズに切る。(①)
風船を一度膨らませてから空気を抜き、真ん中から半分より少し少なめに切り分ける。使うのは丸い上の部分。(②)

2.①をプラカップに入れて、②の風船をプラカップにかぶせる。(ぐーっと引っぱる力が必要なので大人が手伝ってあげてください。)セロハンテープで一周しっかりとめてから、好きなマスキングテープで一周貼付ける。(③)
③のプラカップと紙コップの底を合わせて、セロハンテープでとめてからマスキングテープでしっかりとめる(④)。

3.バチを作る。9cm四方のコピー用紙をたて・横・ななめに細かく折っていく。何度か折りすじをつけたら、全体をくしゃっと丸める。(⑤)広げて和紙のような風合いにする。

4.ティッシュペーパーを小さくしっかり丸め、わりばしを中心に[3]で作った紙でまとめる。(⑥)この時、紙の角のはみ出しをカットすると、仕上がりがきれいです。
しっかり丸めて、わりばしと紙をセロハンテープでぐるっと貼付け、その上からマスキングテープで2、3周ぐるっと貼付ける。(⑦)(わりばしから先端が離れないようにしっかり貼付けます)

5.バチをしっかり整えたら完成!

遊び方

その1:紙コップのほうを上に持ち、バチで下から叩く。(⑧)
その2:プラカップのほうを上にして置き、バチで叩いて太鼓にする。(⑨)
その3:手に持ってマラカスのように振ってあそぶ。

・ プラカップは固めな作りのものが良いです(クリアカップなど)。やわらかそうなプラカップの場合は、2個重ねて作ってみてください。

いろいろなリズムあそびや音の聞こえ方、手の振動などが楽しめる楽器のおもちゃです。バチで他のものを叩いたりしないように、注意しながらあそんでくださいね。

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遠藤 祐子
執筆者グラフィックデザイナー、フェルトワーク作家、おもちゃコンサルタントマスター
遠藤 祐子
「あそまめ創作教室」を主宰。子どもから大人までを対象に、絵画・造形の楽しさを伝える講師としても活動。

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