遊ぶ【連載】赤ちゃんはお話したいことがいっぱい! 遊びを楽しむベビーサイン

いちばん簡単!気持ちが通じる究極のベビーサイン【指差し】

2020.01.24

「指差し」だってベビーサイン。赤ちゃんが見ているものに共感して、コミュニケーションを楽しみましょう!連載最終回。

いちばん簡単!気持ちが通じる究極のベビーサイン【指差し】

赤ちゃんは日々様々なことを感じ、周りの人と共感したがっています。「ベビーサイン」で、赤ちゃんに自己アピールの楽しさを伝えてあげましょう。

★お勧めのベビーサイン【指差し】

「なーんだ!指差しくらいならうちの子もやっているし、もっとほかのベビーサインを紹介して!」と思われましたか?

ベビーサインは特別なものではありません。赤ちゃんと気持ちを伝えあいたいと思ったら、【指差し】だけでも楽しいコミュニケーションが始まるのです。

そして実は、【指差し】は、「赤ちゃんが自分の気持ちを“自発的”に伝えられる一番簡単なベビーサイン」なのです。この“自発的”がとても大事です。

【指差し】で、自分の気持ちを自発的に伝える楽しさを満喫し、自己発信に目覚めた赤ちゃんは、指差しブームが終わる頃には、ほかのベビーサインをどんどん自発的に使ってくれるようになっていきます。

【指差し】をするのは、お手てが器用になっている証拠でもあります。【歯磨き】のベビーサインもお手のもの!

そして、【指差し】には、興味関心や理解の共有、要求など様々な要素があります。
特に、赤ちゃんには「共に同じものに目を向けてほしい(共感)」という一瞬がたくさんあります。だから、何度も同じものを【指差し】します。
例えば、大人にとっては見慣れた公園のお花も、「あ!ここにも!ここにもある!!」と赤ちゃんは、繰り返し感動して教えてくれるのです。

赤ちゃんが何を感じているのか、しっかり受け止めてあげるためにも、ママやパパにお願いしたいことがあります。

それは、赤ちゃんと目線が合うように腰を落として、赤ちゃんの【指差し】の先を見てあげることです。ママやパパが立ったままの時とは違ったものが見えてきます。
目線の高さを合わせると赤ちゃんの本当に伝えたいことに気づけます。また、赤ちゃんともしっかり目を合わせてあげることができます。
この「腰を落として子ども目線に」は、幼児になっても、小学生になっても続けてみてください。そうすれば、中学生~大人になっても、目線を合わせてお話できる関係が築かれていることでしょう。ベビーサインは、赤ちゃん期だけのものではありません。親子の絆は一生の宝物になるのです。

(写真提供:日本ふれあい育児協会)

※もし、1歳半前後になっても赤ちゃんが指差しをしない場合には、ママやパパが指差しを普段使っていない可能性がありますので、意識して使ってみてくださいね。

★お勧めの遊び「絵本でお話し」

絵本は読み聞かせるものでもありますが、赤ちゃん期は語りかけが生まれればOKです。ただただ、指を指しあってお話かけをして楽しむだけでも大丈夫です。
絵本がないときには、メニュー表からも会話が生まれます! 。

★お勧めの本

【指差し】から多様なベビーサインに広げていきたい方におすすめの本です。

「マンガでわかるベビーサイン 」吉中 みちる (著), よしざき ようこ (イラスト)/主婦の友社
 赤ちゃんのかわいい&驚き&感動ベビーサインエピソードが掲載されています。こちらを読んでおくと、【指差し】の奥にどのような気持ちが隠れているのか理解するヒントになり、会話の幅が広がります。

「楽しいベビーサイン 」吉中みちる(著)、いちかわちづ(撮影指導)/主婦の友社
赤ちゃんが指を指したら、その気持ちに共感して、具体的なベビーサインでお返事してあげるとベビーサインが増えていきます。ベビーサインが写真で紹介されているので、わかりやすいです。

赤ちゃんはいろいろなことを感じ、お話したがっています!
赤ちゃんにお話する手段「ベビーサイン」を伝え、親子で気持ちが通じ合う時間を楽しんでくださいね。

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いちかわ ちづ
執筆者日本ベビーサイン協会認定マスター講師、アドラー心理学ELMリーダー、おもちゃコンサルタント
いちかわ ちづ
ベビーサイン講師として、イベント参加者約15000組、千葉・東京の教室卒業生約2000組にベビーサインを伝える。アドラー心理学も取り入れた乳幼児教室「太陽と月」主宰。「ベビーサインde遊び隊」として、「東京おもちゃまつり」など多くのイベントやセミナーに参加。 企画協力:べビーサインde遊び隊(堀江愛子、福田貴美子)

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