育む【連載】親子で楽しむあそびのタネ!おもちゃのタネ!

ポケットに入れて持ち運ぼう!『ひも』は楽しいあそび素材!

2019.08.02

ひもが1本あれば、楽しいあそびに次々と発展していきます。身近なものであそべるヒント、連載最終回です。

ポケットに入れて持ち運ぼう!『ひも』は楽しいあそび素材!

軽くてかさばらずポケットに入れていつでも持ち歩ける『ひも』や『リボン』は便利なあそび素材。ひもを使った楽しいあそびはあやとりだけではありません。
今回は三つのあそびを紹介します。

「長いのどっち?ゲーム」

長さの違うひもを二本用意して、左右の手に一本ずつ隠して握り、「長い方」を相手に当てさせるあそび。
短いひもをわざと手からはみだしてみせたり、長いひもを短めにはみだして持ってみせたりする駆け引きをすると面白いゲーム。複数本用意して「何本はいってるか!?」などとあてさせるのも面白い。ほんの短いひもの切れはしでも充分あそべます。

「ひも釣りあそび」

ひもやリボンの先を輪になるように結んで、それにものをひっかけて釣りあげるあそび。釣り針がなくても、ちょっとしたでっぱりに引っかけるとちゃんと釣りあげられるので面白いですよ。
小さい子は「ひっかけて釣りあげる」というのが難しいかもしれません。その時にはひもを輪にせず、ひもの端と端を持ってU字にたるませてそこにひっかけ、床をひきずってひきよせて取る、というあそび方でもいいですね。
釣りあげる「えもの」は家にあるペットボトル・牛乳パック・おもちゃ・文房具などを使ってみましょう。床にマスキングテープを四角く貼って、それを「いけす」にしても楽しくあそべます。

「巻きとりゲーム」

2本の綿棒やマッチ棒の軸の真ん中にたこ糸を硬く結び、二人で巻き取るあそび。 ヨーイドンで巻き始めて、たくさん巻けた方が勝ち。指先の細かい動きと集中力が求められるあそびです。みんなで勝ち抜けゲームにして対戦しても楽しいですね。
綿棒のかわりにラップ芯をつかってひもを長くしても楽しくあそべますよ!ひもの真ん中に結び目を作っておくと勝ち負けがすぐわかります。

一年にわたり身近な素材を使った小さなあそびのタネをイラストと共にお伝えしてきましたが、今回が最終回。ご笑覧ありがとうございました。最終回なので私の想いを一つカミングアウト。

あそんでいる大人と子どもの姿を鳥にしたのには理由があります。鳥の姿にすることで性別も年齢も見る人の自由にしたかったのです。つまりこのイラストのあそぶ二人は、お母さんと子どもだけでなくお父さんと子どもであり、おじいちゃんと孫であり、先生と園児でもあるのです。女の子のあそび男の子のあそびとわけることなく、楽しくあそんで欲しい、そんな願いをこめました。

楽しくあそんでいただけると幸いです。

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山口 裕美子
執筆者おもちゃ・あそび・造形講師、おもちゃコンサルタントマスター
山口 裕美子
おもちゃ・あそび・造形活動を切り口に手作りおもちゃや親子あそびの講師を務める。テレビや雑誌などのあそびの指導・監修も多数。NHK・Eテレ『いないいないばぁ!』では2007~2011年に親子あそびを監修。

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