遊ぶ保育士の私が家族で夢中に!モルック体験記

モルックって何?ファミキャンで人気ゲームの遊び方・準備の基本 ― 私のモルック体験記#1

2022.08.05

【新連載】モルックは、アウトドアやキャンプで大人気。家族で始めてみたい方へ、遊び方や準備方法をご紹介します。

モルックって何?ファミキャンで人気ゲームの遊び方・準備の基本 ― 私のモルック体験記#1

みなさん、はじめまして。おもちゃコンサルタントの大西未央です。

平日は幼稚園で勤務していますが、週末は、同期のおもちゃコンサルタントと『おもちゃの広場』を開催したり、東京おもちゃ美術館のおもちゃ学芸員をしたりしながら、おもちゃの魅力を伝えています。

私には高校生と中学生の2人の娘がいて、面白そうなおもちゃを見つけては家族みんなで遊んでいます。
そんな私が最近夢中になっているのが『モルック』です。
『モルック』で遊ぶようになってからまだ1年ほどしか経っていないのですが、そのあまりの面白さに「ぜひ親子で楽しんでほしい」と思い、いろいろな方におすすめしています。

そんなモルックの魅力を、子どもと楽しむことに焦点をあてて、6回にわたってお届けします。

第1回目は『モルックの遊び方』についてのお話です。
これを読み終えた後、「今すぐにでも遊んでみたい!!」と思っていただけたらうれしいです。

目次

・モルックって何だろう?

・モルックに必要なものは?

・モルックのルール

・モルックって何だろう?

1996年にフィンランドで誕生した、比較的新しいスポーツです。
年齢や性別に関係なく誰もが楽しむことができるように、伝統的なゲームをもとに開発されたのだそうです。
『モルック』と呼ばれる棒を投げ、『スキットル』と呼ばれる数字が書かれたピンを倒して得点を競います。
多くの国で楽しまれていて、世界大会も開催されているそうです。

モルックに必要なものは?

道具とちょっとした場所があれば、どこでも楽しむことができます。
必要な人数は2人~10人ほどで、2チーム以上で対戦します。

道具

白樺の木で作られた道具を使います。
木の匂いや手触りが感じられるところも魅力の1つです。

1:モルック

投げる棒のことです。
持ち方は縦でも横でもよく、投げる際には必ず『下投げ』で投げます。

モルック

2:モルッカーリ

モルックを投げるときの立ち位置に置きます。
ない場合は地面に線を描くか、紐を置くなどしてもよいでしょう。

モルッカーリ

3:スキットル

1~12までの数字が書かれたピンのことです。
モルッカーリから3.5mの位置に写真の順に並べます。
スキットルを置く位置を簡単に決められる様に、3.5mの長さのひもを用意しておくと便利です。

スキットル

場所

モルックをする場所は、コートの様に広さの決まりはありません。
必要な広さの目安はこのようになっています。

モルックで遊ぶときのスペース

一般的な広さ:横6m×縦10m
小学生やシニア:横5m×縦8m
小さなお子さん:横3m×縦5m

スペースの確保ができない時は、多少狭くてもその時に利用できるスペースで楽しみましょう。
モルックを投げる力を加減する、スキットルまでの距離を短くする、散らばりすぎたスキットルは近くに置き直すなど、遊びやすいようにアレンジしてみてください。

モルックのルール

モルックを投げてスキットルを倒す

各チームが交互に1人ずつモルックを投げ、倒したスキットルの本数で得点を計算します。
先に50点を獲得したチームの勝ちとなりますが、50点を超えてしまうと25点に減点になってしまうので、ぴったりの点数を狙う必要があります。

倒れたスキットルは、次の人が投げる前に、倒れた地点に立て直します。
ゲームが進むにつれてスキットルが広範囲に散らばっていくので、狙って倒すことがどんどん難しくなってきます。

得点の計算方法は、倒れたスキットルの本数によって決まります。

1本も倒れなかった

→ 0点となります。3回連続で0点になると失格になります。

1本だけ倒れた

→ 倒れたスキットルに書かれている数字が得点になります。

2本以上倒れた

→ 倒れたスキットルの本数が得点になります。
他のスキットルに重なって完全に倒れていない場合は得点になりません。

正式なルールはもっと複雑ですが、気軽に楽しむのであればこの基本的なルールだけで充分です。
小さな子どもと遊ぶ時など、ルールが難しく感じられる場合は、自分流にアレンジしてみましょう。

実際にモルックを始めてみると、子ども達よりも大人のほうが夢中になってしまうことも珍しくありません。
ぜひ子ども達と一緒に盛り上がってみてください。

* * *

モルックの魅力が伝わりましたでしょうか?
これを機にモルックに興味を持っていただけたらうれしいです。

次回は『子どもとの楽しみ方(中高生編)』をお届けします。来月をお楽しみに!!

次回の記事「中高生の娘たちも一緒に盛り上がれる!我が家流モルックの楽しみ方」≫≫≫

大西 未央
執筆者おもちゃコンサルタント、保育士。
大西 未央
おもちゃコンサルタント、保育士。 平日は幼稚園勤務、週末は同期のおもちゃコンサルタントと子育て広場『おもちゃの広場』を開催したり、東京おもちゃ美術館のおもちゃ学芸員をしたりしながら、おもちゃの魅力を伝えています。高校生と中学生の2人の娘がいます。

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