遊ぶ【連載】子どもと一緒にできる! おもちゃの収納術

自分から片付けるようになる「魔法の言葉」

2019.01.18

言葉がけを工夫することで、子どもの片付ける力は引き出されていきます。整理収納アドバイザーによる連載第5回目。

自分から片付けるようになる「魔法の言葉」

毎日の家事に追われる中、部屋を見ると床に散乱したおもちゃ。ついイライラして「片付けなさい!」と怒鳴っていませんか?
子どもは自分でやりたい気持ちとやれる力を持っています。今回はその力を引き出す“魔法の言葉”をお伝えします。

1.具体的な声掛け~「片付けなさい」の意味

「片付ける」ということがどうすることなのかわからないと、当たり前ですができません。
「片付ける」とは「元に戻す」ということです。それがわかるように「ブロックは緑の箱に入れてね」と具体的に、「片付ける」ということがどういうことなのか伝えます。

最初はお母さんが見本を見せるのもよいですね。
「○○ちゃんの大事なものをしまおうね」と言葉としぐさで、「物を大切にする」とは物をどういう風に扱うことなのかも伝えていってください。

2.声をかけるタイミング~片を付ける

誰でもやっていることを急に中断されたら嫌なものです。しかしやりたいことが永遠にできるわけではないということも、学んでいかなければなりません。
「長い針が12になったらね」と具体的に説明することで、時間の感覚や物事を中断してもまた次に続けることができること等、生活のしくみを理解しながら物事に「片を付ける」ことを覚えていきます。

年齢が上がると時間を約束するようになりますが、その時間になってもすぐには気が付かないものです。その場合は頭ごなしに怒るのではなく、
「あれ、何時って約束したっけ?」
と何となく早めに気付かせてあげてください。
「お母さん忘れてたら教えて」と子どもに頼る言葉も、お片付けに効果的な魔法の言葉の一つです。

3.やったら褒める~大女優に

子どもにとって片付けは面倒なもので、やらなければいけない理由がありません。そのため
「ブロック踏んでケガしないね」
「掃除がしやすい。ママ助かる!」
と、片付けるといいことがあると気付かせてあげてください。

そして大女優になって「お母さん嬉しい!!ありがとう!」と大げさに褒めてあげてください。褒められたらどんな子も嬉しいものですよね。

お母さんが笑顔だと子どもは自分のしたことに自信を持ちます。ネガティブな言葉はポジティブな言葉に置き換えてやる気を引き出してあげてください。
自分でできるようになり、片付けから親子の素敵なコミュニケーションが生まれますよ♪

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副島 千尋
執筆者整理収納アドバイザー・おもちゃコンサルタント
副島 千尋
整理収納アドバイザーの資格を取得し「ととのyell」を設立。個人宅の整理収納サービス各種セミナー講師として活動中。大学で子供の絵本、心理の研究をしていたことから子供のお片付けに力を入れて活動している。

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