遊ぶ【連載】明日がちょっと楽しみになる!おもちゃと遊びの話

花巻おもちゃ美術館へ行こう!マルカンビル大食堂ごっこコーナーや岩手山すべり台など、3つのおすすめスポットをご紹介

2020.08.21

2020年7月岩手県花巻市にオープンした花巻おもちゃ美術館ってどんなところ?館内のおすすめスポットを副館長の高橋佳苗さんに教えていただきました!

花巻おもちゃ美術館へ行こう!マルカンビル大食堂ごっこコーナーや岩手山すべり台など、3つのおすすめスポットをご紹介

8月も半ばを過ぎ、まもなく実りの季節。
太陽の恵みを受けた、おいしそうな野菜や果物がたくさんです!


実はこちら、この夏オープンしたばかりの「花巻おもちゃ美術館」での1シーンなのです。

「花巻おもちゃ美術館」は、2020年7月20日、岩手県花巻市のマルカンビルにオープンした、全国で5つ目のおもちゃ美術館です。

館内には、地元岩手県産の豊かな木材を活用した木のおもちゃや遊具がたくさん。
子どもはもちろん、大人もワクワク、一日中でも遊んでいられる!と大評判の「花巻おもちゃ美術館」のおすすめスポットを、副館長の高橋佳苗さんに伺いました。

副館長のおすすめスポットその1:色鮮やかな野菜や果物でいっぱい!「収穫のもり」


高橋さん:

木製の野菜や果物が15種類もあり、花巻の自然の恵みを感じながら収穫ごっこができます。カラフルな野菜や果物は、素材そのままの木材の色とのコントラストがとてもきれいです。
かごいっぱいに野菜を収穫して運ぶ子どもたちの力強さに驚かされます。また、BBQのグリルをぶどう畑に見立てるなど、自由な発想の遊びにもびっくりです!

副館長のおすすめスポットその2:30種類以上の木を使用!「のりもののもり」


高橋さん:

「のりもののもり」には乗り物おもちゃやすべり台があります。すべり台は、地元の方に親しまれている岩手山をイメージさせる「片富士」の形です。 他の部屋と違って体全体を使う遊びができるので、頭を使ったり、手先を器用に使ったりする遊びのあと、気分を切り替えるのにおすすめです。

この「のりもののもり」では、ぜひ床に注目してみてください!
スギ、ヒノキ、サクラ、クリ、カエデ、カバ、ブナ…などなど合計30種以上の樹種を使った「木のモザイクタイル」で、色、木目、感触の違いを楽しむことができます。「おもちゃ学芸員」や「親善大使」の皆さんと一緒に磨いて仕上げたこともあり、みんなの思いがつまっています。

副館長のおすすめスポットその3:人気メニューを木のおもちゃで再現「マルカンビル大食堂のもり」


高橋さん:

おもちゃ美術館のあるマルカンビルは、もともと百貨店でしたが、2016年に惜しまれながら閉店。その後、大食堂が2017年に「マルカンビル大食堂」として復活を遂げ、地域の皆さんに愛され続けています。

花巻おもちゃ美術館にも、この「マルカンビル大食堂」をテーマにしたコーナーが! おすし、オムライス、カレーなどなど、ペグ差しおもちゃで自分だけのオリジナルメニューを作ることができます。
「マルカンビル大食堂」看板メニュー、10段ソフトクリームをイメージした積み木は、10段にとどまらず何段でも積み上げて遊ぶことができます。
先日は、壁を利用して「100段ソフト」を作ったお子さんがいてビックリ!


おまけ:「10段ソフト」に「ナポリかつ」、「マルカンビル大食堂」の名物メニューたち

高橋さん:

たくさん遊んでお腹が空いたら、「マルカンビル大食堂」で一休みしてください。 名物メニューは、先程お話した10段ソフト。これはお箸で食べるのが正しい食べ方ですよ。
それから、ナポリタンととんかつが一緒に食べられる「ナポリかつ」。ボリューム満点なのでお腹が空いたときにチャレンジしてみてくださいね。


お子さまには「キッズプレート」もあります。エビフライ、チキンライス、から揚げ、ハンバーグ、サラダが食べられる夢のようなメニューです!

0歳から100歳まで「ここに来たら笑顔になれる」場所を目指します

最後に、オープンから約1か月の館内の様子や、皆さんへのメッセージを伺いました。

高橋さん:

16時の閉館の時間、「帰りたくなーーい!」と泣きじゃくる子もいれば、「それじゃあ、ソフトクリームを食べに行こう。」というお父さんの提案に乗ってようやく帰る子もいます。そして、受付でスタッフに「あのね、すっごく楽しかった!」と伝えてくれる子もいます。
私たちスタッフはこんな場面に出会うと、心から遊びを楽しんでくれたなと感じて、嬉しくてたまりません。

「花巻おもちゃ美術館」は、0歳から100歳まで幅広い年代のお客様に愛され続けるおもちゃ美術館を目指しています。何歳になっても、遊び心は人生を豊かにしてくれると思います。悩んでいることがあっても、ここへ来たら笑顔になって何かが良い方向に変わっていく、そんな場所でもありたいと思います。そして、「木っていいな」と素朴に感じていただけたら嬉しいです。

*  *  *

高橋さん、館内の見どころからグルメ情報まで、ありがとうございました!

多くの親子連れが訪れ、マスクの下からこぼれそうな笑顔に満ちている「花巻おもちゃ美術館」、ぜひ皆さんも遊びに行ってみてくださいね。

花巻おもちゃ美術館副館長 高橋佳苗さん

2019年春、株式会社小友木材店に入社し、副館長として花巻おもちゃ美術館の立ち上げに携わる。学生時代から日本・岩手の木材の活用に関心があり、自身でも木製のおもちゃやアクセサリーを制作。現在はようやく開館を迎えた花巻おもちゃ美術館で、木やおもちゃ、そして遊びの魅力を伝えている。

goodus 編集部
執筆者goodus編集部
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